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目指すは深層、まずは腹ごしらえから! 〜現代知識と【拠点創造】で始める、前人未到の大迷宮スロー攻略記〜  作者: 盆ちゃん


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第483話 重力崩壊の天空チーズ連峰・大蹂躙(超巨大フォンデュ要塞と、十日間の蕩ける乱獲祭)

第483話 重力崩壊の天空チーズ連峰・大蹂躙(超巨大フォンデュ要塞と、十日間の蕩ける乱獲祭)

「さぁ野郎ども! 氷の次は重力崩壊のチーズ山脈だ! 明日からの【特大天空チーズ・フォンデュ作戦】、気合い入れて仕込むぞォォォッ!!」

トウヤの狂気的な宣言から一夜明け。

移動料亭要塞『星海大宴殿』は、次なる絶景――黄と白の巨大な塊が重力異常によって空を舞う『重力崩壊の天空チーズ連峰グラビティ・フォール・チーズ・アルプス』の境界線に停泊し、早朝から凄まじい規模の「魔改造」が行われていた。

第一フェーズ:要塞甲板・超巨大フォンデュ鍋への魔改造

「よし! サイラス、甲板の魔導グリル機構は拡張できたか!?」

『……あぁ、完了している。甲板の床面すべてを「超高温の発熱プレート」へと換装した。さらに、マリア殿の結界と連動させてある』

ブリッジでキーボードを叩くサイラスの指示を受け、マリアが白神の杖を天に掲げた。

「女神の御名において! 【絶対断熱・受け皿ドーム(ホーリー・フォンデュ・ポット)】!」

甲板の周囲を囲うように、巨大で透明な「上向きの光のボウル(受け皿)」が形成される。これは熱を外に逃さず、かつ落下してきたチーズが要塞の外へ零れ落ちないための完璧な「鍋のふち」であった。

「トウヤ! 鍋の底に敷く『焦げ付き防止&風味付け』の準備もできたぜ!」

ガレスが、以前の階層で大量に仕込んでいた【極上の白ワイン】と【星海結晶岩塩】、そしてリルの【スライム分泌液(焦げ付き防止コーティング)】を混ぜ合わせた特製スープを、熱々の甲板の上に豪快にブチ撒けた。

ジュワァァァァァァァァァッッ!!!

白ワインの芳醇なアルコールが飛び、極上の酸味と香りが立ち昇る。

「完璧だ! これで大宴殿の甲板は、宇宙最大最強の【チーズ・フォンデュ鍋】になったぜ! あとは、あそこでデタラメに降ってる『チーズの岩』を、この鍋で受け止めて溶かすだけだ!」

トウヤが黄金の大剣を肩に担ぎ、極悪な笑みを浮かべる。

「ゼノス! クー! お前たちの重力魔法で、要塞の上空に降ってくるチーズを全部『甲板のド真ん中』に誘導しろ!」

「フッ、良かろう。重力崩壊のデタラメな引力など、私の空間支配で綺麗に整列させてやる」

「キュィィッ! いっぱい落とすよー!」

「全機関、フルスロットル! 天空チーズ連峰へ突入ゥゥゥッ!!」

第二フェーズ:フォンデュ攻略の幕開けと、神話級チーズの融解

ズゴォォォォォォンッ!!

大宴殿が、重力異常の嵐が吹き荒れるチーズ連峰のド真ん中へと突撃した。

上下左右の概念が崩壊し、数千トン、数万トンという巨大な「チーズの岩盤」が隕石のように降り注いでくる。

「来たぞォォッ! 一発目、受け止めろォォッ!!」

ゴガァァァァァァンッ!!

トウヤの叫びと共に、家屋ほどの大きさがある黄金色のチーズ岩――『神話級・星海チェダー岩石』が、ゼノスの空間誘導によって大宴殿の甲板(フォンデュ鍋)の中央へと正確に落下した。

その直後である。

ジュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!!!!

白ワインベースの特製スープが敷かれた超高温の甲板に触れたチーズ岩が、悲鳴のような、しかしこの上なく食欲をそそる音を立てて「溶け」始めたのだ。

「おおおっ……! 見ろ、一瞬でドロドロに……ッ!」

ジンが目を丸くする。

数千トンの岩石は、物理的な破壊を必要とせず、ただ「熱の暴力」によって瞬時にその形を崩し、甲板の上でブクブクと黄金色の泡を立てる『極上特濃チーズソースの海』へと姿を変えた。

濃厚な乳脂肪分の甘み、熟成されたアミノ酸の香り、そして白ワインの酸味が混ざり合った、暴力的すぎるフォンデュの匂いが要塞全体を包み込む。

『チーズの融解を確認! サイラス・バキューム、吸引開始! 溶けた端から氷室の特設タンクへ送り込むぞ!』

サイラスが操る巨大な吸引アームが、甲板を満たすチーズの海を『ズゴォォォォッ!』と猛烈な勢いで吸い上げていく。

「カッカッカ! 溶かすだけじゃ間に合わねぇデカい塊は、俺たちが刻んでやる! 【剛腕絶技・超振動チーズ・カッター】ォォッ!」

ガレスが、降ってくるさらに巨大なゴーダチーズの岩盤を、空中でサイコロ状に両断し、鍋の中へと効率よく叩き落としていく。

わたくしも! 【貴族剣技・粉チーズ削り(パルミジャーノ・グラインダー)】!」

エリスのレイピアが閃き、硬質なパルミジャーノ系のチーズ岩を、空中で美しい雪のような粉チーズに変えて鍋へと降らせた。

「ハッハッハ! 最高のペースだ! 降ってくる山を全部溶かして、一滴残らず吸い尽くせェェッ!!」

第三フェーズ:十日間の狂乱と、日替わりチーズ大宴会

しかし、この『天空チーズ連峰』の規模は、彼らの想像を遥かに超えていた。

空中に浮かぶチーズの山脈はどこまでも連なり、重力崩壊によって無限とも思える質量のチーズが降り注ぎ続ける。

「山脈がデカすぎる……! こりゃあ、完全にお片付け(乱獲)するまでには、かなり日数がかかりそうだぜ!」

トウヤが汗を拭いながら叫ぶ。

結果として、このエリアの攻略には丸々【十日間】という時間を要することとなった。

だが、その十日間は、開拓者たちにとって「苦行」ではなく、この世の春を凝縮したような「極上のフォンデュ・パーティー」の連続であった。

連峰を構成するチーズの山肌は、進むごとにその種類(地層)を変えていくのだ。

三日目には、どこまでも伸びる『無限モッツァレラの谷』へ突入。

「うおおおっ! 溶けたチーズが空まで伸びてやがる! ジン、切れ! 切って吸い込め!」

五日目には、強烈な刺激と深いコクを持つ『星海ブルーチーズの洞窟』を融解。

「くぅぅっ……! この青カビの刺激と熟成香、大人の味ですわね! クセになりますわ!」

七日目には、中からトロトロのクリームが溢れ出す『白カビ・カマンベールの浮島』を丸ごと鍋に叩き込んだ。

そして、彼らがただ黙って作業(乱獲)を続けるはずがない。

毎晩、その日の「メイン・チーズ」が溶けた甲板の巨大鍋の周りに、長大なダイニングテーブルがセッティングされた。

「さぁ野郎ども! 今日は『神話級チェダーとゴーダの合わせフォンデュ』だ! 氷室から、前に獲った【生ハム猪の原木】と【エイジング・マンモスの極上熟成肉】、そして【深海タラバの脚】をありったけ持ってこい! 全部串に刺して、このチーズの海にブチ込むぞォォォッ!!」

「「「ウオォォォォォォォォォォォォォォォッッ!!!!」」」

ジュバァァァァァッ!!

トウヤの合図と共に、神様や王様たちが、身の丈ほどもある巨大な串に刺した極上食材を、煮えたぎる黄金のチーズの海へとダイブさせる。

「はむっ……!! むごぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

エルドリア元皇帝が、チーズをたっぷり纏ったマンモスの熟成肉を頬張り、白目を剥いて天を仰いだ。

「な、なんという破壊力だ! 熟成肉の暴力的なアミノ酸に、特濃チーズの乳脂肪分が絡みつき、旨味が何万倍にも膨れ上がっておる! 肉の王と乳の王の歴史的同盟やァァッ!」

「こ、こちらの深海タラバもヤバいですわ……っ! ぷりぷりのカニの甘みと、ブルーチーズの塩気と刺激が……ああっ、ワインが! 白ワインが無限に消えていきますわ!」

エリスが、淑女の仮面を完全に投げ捨ててジョッキを呷る。

「トウヤ君……神格が、私の神格がとろけるチーズみたいにドロドロだよぉ……。もうこの鍋の中で一生暮らしたい……」

神様が、串に刺した生ハム猪を何十本も両手に抱え、後光を放ちながらチーズの海をうっとりと見つめていた。

狩っては溶かし、吸い上げては食材をディップして喰らう。

狂気的とも言える【巨大鍋を使った攻略法】は、彼らの底なしの胃袋と完全にマッチし、天空チーズ連峰はその質量を猛烈な勢いで削り取られていった。

第四フェーズ:チーズの完全枯渇と、次なる領域へ

そして――狂乱のフォンデュ攻略開始から【十日目】の夕刻。

『……トウヤ殿。前方、後方、上下左右……すべての空間におけるチーズ岩盤の魔力反応、完全にゼロになった。我々は、山脈を一つ丸ごと「溶かし尽くした」のだ』

ブリッジのサイラスが、システムを冷却モードに切り替えながら、深い疲労と圧倒的な達成感を込めて報告した。

「ふぅ……! 食いきったな! お片付け、完全終了だぜ!」

トウヤが甲板に立ち、熱気とチーズの香りが染み付いたエプロンをバサリと外した。

十日前、空を埋め尽くしていた狂気の重力山脈は、今や見る影もなく消え去っている。ただの何もない無重力空間だけが、静寂を取り戻していた。

「私たちの氷室、もう本当に限界突破ですわよ。チェダー、ゴーダ、モッツァレラ、ブルー……ありとあらゆる神話級チーズの特濃ソースが、何十万トンも詰まっておりますわ」

マリアが、杖を下ろしながら呆れたように笑う。

「ガッハッハ! 肉に続いて極上のチーズまで手に入れちまった! もうこの宇宙で、俺たちのフルコースに勝てるもんは存在しねぇんじゃねぇか!?」

ガレスが樽ジョッキを呷りながら豪快に笑う。

「……いや、まだまだだ。宇宙の食材の可能性は無限大だぜ。これだけの肉とチーズがあるんだ。次は……このチーズを限界まで活かせる、とんでもねぇ『主食(炭水化物)』が欲しくなってこないか?」

トウヤの瞳に、再びギラギラとした美食ハンターの光が宿る。

「炭水化物……! 確かに、パンやパスタの類が長らくご無沙汰ですな!」

ヴィルヘルム上皇がハッと目を輝かせた。

重力崩壊の理不尽な山脈を「巨大フォンデュ鍋」という発想で蹂躙し、十日間かけて文字通りドロドロに溶かし尽くした規格外の開拓者たち。

パンパンに膨れ上がったチーズタンクと、限界突破し続けるステータスを乗せ、移動料亭要塞『星海大宴殿』は、次なる未知の絶景と「究極の炭水化物」を求めて、再び爆音を響かせながら暗黒の星海へと進撃を開始するのであった。

ここまでお読みいただきありがとうございます!少しでも面白いと感じたら、画面下から【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆】の評価をいただけると、執筆の大きなモチベーションになります!尚、こちらの新作「異世界・天下布武 〜魔族を従えた織田信長は、今度こそ本能寺を回避する〜」不定期執筆になりますがよろしく


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