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目指すは深層、まずは腹ごしらえから! 〜現代知識と【拠点創造】で始める、前人未到の大迷宮スロー攻略記〜  作者: 盆ちゃん


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第446話 星海大宴殿の狂宴:超絶雷鳴スパイスの特大フルコースと、次なる『天空浮遊群島』への飛翔

第446話 星海大宴殿の狂宴:超絶雷鳴スパイスの特大フルコースと、次なる『天空浮遊群島』への飛翔

数百万トンの質量を持つ移動料亭要塞『星海大宴殿』が、強烈な磁場と落雷を纏う超巨大鉱山を「一直線のトンネル」として喰い破り、ついに新たなる大地の空域へと躍り出た。

トンネル内で繰り広げられた【マウンテン・イーター】作戦により、要塞の氷室とスパイス倉庫は、前代未聞の完全カンスト(限界突破)状態に達していた。

「さぁ野郎ども! ドカカタ工事の後は、待ちに待った特大の打ち上げだ! 岩山が何万年もかけて熟成させた『究極のスパイスと雷獣肉』、一滴残らず胃袋にブチ込むぞォォォッ!!」

大広間の巨大厨房で、ねじり鉢巻姿のトウヤが黄金の大剣(特大包丁モード)を振りかざし、狂喜の咆哮を上げた。

「「「ウオォォォォォォォォォォォォォッッ!!!!」」」

狂宴開幕:ビリビリ弾ける究極のスパイス・フルコース

厨房からは、これまでの大冒険の中でも類を見ないほど暴力的な、そして食欲の奥底(本能)を直接ぶん殴ってくるような芳醇な香りが爆発していた。

磁気スパイスの黒胡椒を何百倍にも濃縮したような刺激的な香り、紫金トリュフの放つ極上のニンニクと森の妖艶な匂い、そして分厚い獣肉が焼ける脂の爆音。

【一品目:閃電舞茸と極厚雷鳴猪の『雷岩塩アヒージョ』】

「まずは前菜だ! ジンが仕留めた『紫電岩砕の雷鳴猪』の極上バラ肉と、エリスが削り取った『閃電舞茸』を、特製ガーリックオイルでグツグツに煮込んだアヒージョ! 味付けは『雷岩塩スパーク・ソルト』のみだ!」

トウヤの合図で配膳されたのは、一人用の小さな鉄鍋(といっても洗面器サイズ)。煮えたぎる黄金のオイルの中で、分厚い豚バラ肉と特大の舞茸がジュウジュウと音を立てている。

「カッカッカ! 前菜から飛ばしてきやがるぜ!」

ガレスが木のスプーンで肉と舞茸をすくい、豪快に口の中へ放り込んだ。

「ウッッッマ!! なんだこりゃあ!? 肉の脂が溶け出すと同時に、塩が口の中でパチパチと弾けやがる!!」

ガレスが目を剥いて叫ぶ。

「この雷岩塩、ただの塩じゃねぇ! 舌の上で微弱な電流スパークを発生させて、味覚細胞を強制的に全開にしやがる! その開いた味覚に、舞茸の強烈な出汁と極上の豚の旨味がナイアガラの滝みたいに流れ込んでくるぞ!!」

「ええっ!? 本当ですわ、お口の中が心地よくビリビリして……ふぁぁっ、美味しすぎますわ!」

マリアも両手で頬を押さえ、昇天しかけたような表情で悶える。雷岩塩の弾ける刺激が、肉のクドさを完全に中和し、無限に食べられる悪魔のアペタイザーを完成させていた。

【究極のメイン:特大トマホークステーキ〜紫金トリュフと磁気スパイスの雪崩掛け〜】

「胃袋の準備運動は済んだな! メインディッシュのお出ましだァァッ!」

ドゴォォォォォンッ!!

円卓の中央に、一人につき「巨大な丸太」ほどの大きさがある、骨付きの超極厚ロース肉が叩きつけられた。表面は炭火でカリッカリに焼き上げられ、内側からは美しい桜色の肉汁がとめどなく溢れ出している。

「雷鳴猪の筋肉は、常に雷の刺激を受けていたおかげで、サシ(脂)の入り方が芸術品の域に達している! そこへ、この『磁気スパイス』と『紫金トリュフ』を……削る!!」

トウヤが巨大なおろし金を持ち出し、焼き立ての熱々ステーキの上から、アメジストのように輝く紫金トリュフと、製粉された磁気スパイスを、まるで吹雪のようにドバァァァッと大量に削り掛けた。

「さぁ、かぶりつけェェェッ!!」

「……この魔王ゼノス、ステーキを骨ごと手づかみで食らうなどという野蛮な真似は……な、なんとっ!?」

上品にナイフを構えようとしたゼノスだったが、トリュフとスパイスが肉の熱で温められ、立ち昇った『狂気的な香り』を嗅いだ瞬間、理性が完全に吹き飛んだ。

ガブゥゥゥゥッ!!

ゼノスが、そしてエリスもジンも、令嬢や暗殺者の仮面をかなぐり捨てて、顔より大きな骨付き肉に直接喰らいついた。

「「「…………ッッッ!!!!!!」」」

全員の脳内で、美味の超新星爆発スーパーノヴァが起きた。

肉を噛み切った瞬間、強靭な筋肉が信じられないほどの柔らかさで解け、極上の肉汁が口内を満たす。そこに、磁気スパイスの鮮烈な辛味と深いコクがガツンと脳天を突き抜け、紫金トリュフの妖艶な香りが鼻腔から脳髄へと直接染み渡っていく。

「おいしぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」

エリスが顔中を肉汁だらけにしながら絶叫する。

「スパイスの魔法ですわ! こんなに分厚いお肉なのに、飲み込むのがもったいないくらい旨味が永遠に続きます! トリュフの香りが、お肉をただの食事から『神々の娯楽』へと昇華させていますわ!!」

「ワォォォォンッ!!(骨の周りのお肉、一番美味いぞー!!)」

クロが骨までバリバリと噛み砕き、リルも「プルルンッ!(お肉のジュース最高!)」と肉塊を丸飲みにして黄金色に発光している。

大宴殿は、雷鳴猪と極上スパイスが織りなす「旨味の暴力」の前に完全に制圧され、氷室に積み上げられた肉の山は、深夜に至るまで止まることのないおかわりと爆笑と共に、彼らの底なしの胃袋へと消えていった。

翌朝:新たなる絶景と、次なる作戦会議

翌朝。大宴殿の最上階・展望作戦会議室。

前夜の極上スパイスと雷獣肉のエネルギーにより、開拓者たちの細胞は完全に超回復を果たしていた。それどころか、余った雷エネルギーの影響で、トウヤたちの髪の毛の先から微かに「パチッ、パチッ」と静電気の火花が散っているほどである。

「ぷはぁ……! 最高のディナーだったぜ。磁気スパイスのおかげで、体の芯から無限に力が湧いてくる!」

トウヤが熱い星屑緑茶をすすりながら、ホログラムマップの前に立つ。

「さて、腹も満たされたところで次のプランだ。サイラス、昨晩トンネルを抜けた先の地形データは出てるか?」

『……ああ。心して見てくれ。トンネルを抜けた先は、地面が存在しない』

サイラスの言葉と共に、円卓のホログラムが更新された。

そこに映し出されたのは、水生平原とも、岩山とも全く異なる、文字通り「次元が違う」光景であった。

「地面がない……? まるで、空に島が浮かんでいるようですわ!」

エリスが窓の外を見下ろし、息を呑んだ。

眼下に広がるのは、底なしの青い虚空(雲海)。

そしてその虚空の中に、小さなものは家屋サイズから、大きなものは大陸サイズに至るまで、無数の『岩と緑の島々』が、重力を完全に無視してプカプカと宙に浮遊していたのだ。島と島の間は、巨大なツタで結ばれていたり、空中に滝が流れ落ちていたりする。

次なるエリア――**『星海浮遊の天空群島アストラル・フローティング・アーキペラゴ』**である。

「カッカッカ! すげぇ絶景じゃねぇか! だが、要塞の道(地面)がねぇぞ! 落ちたら一巻の終わりだ!」

ガレスが窓に張り付いて大笑いする。

「ですがトウヤさん。あの浮遊島の一つ一つに、美味しそうなフルーツの樹や、空を飛ぶ未知の魔獣たちの巣が見えますわ。絶対にそのまま通り過ぎるわけにはいきません!」

マリアの瞳が、早くも次の獲物をロックオンしている。

「当然だマリア! 地面がないなら、作ればいい……いや、今回は『飛べばいい』んだよ!」

トウヤがホログラムの天空群島を指差して、ニヤリと笑った。

【天空のエアシップ作戦】と浮遊群島攻略プラン

「飛ぶ、だと……? トウヤ殿、この数百万トンの要塞を、本格的に空に浮かべるつもりか?」

ゼノスが目を細める。

「ああ! 思い出してくれ。俺たちは滝を登る時、ゼノスの『反重力フロート』とサイラスの『推進炉』を組み合わせて、この要塞を完全に宙に浮かせたよな!」

『……なるほど』

サイラスが眼鏡をキラリと光らせた。

『滝登りの時は「下から上」への推力だったが、推進炉のベクトルを「水平」に保ち、ゼノス殿の反重力フロートを常時展開させれば……この大宴殿は、文字通りの【巨大飛行船エアシップ】へと変貌する!』

「そういうことだ! 名付けて【天空の城・島巡り乱獲作戦】だ!!」

トウヤがドンッと机を叩く。

「あの無数に浮かぶ島々を、一つ一つ飛び石のように渡り歩く! 島に上陸しては美味いもんを狩り尽くし、また次の島へ飛ぶ! 落ちる心配はゼノスとサイラスが完全にゼロにしてくれる!」

「フッ……魔王の城が天空を舞うか。悪くない。むしろ、それこそが私の玉座に相応しい姿だ」

ゼノスがマントを翻し、空間魔力のチューニングを始める。

「ルミナ、ファルコン隊! お前たちは空飛ぶ要塞の『帆(風の制御)』と『舵取り』を頼む! 空中での細かい姿勢制御は風の魔法が命だ!」

「はいっ! 空のお散歩なら、風の精霊たちの独壇場ですわ!」

「任せな! 俺たちが最高の航路を案内してやるぜ!」

「エリス、ジン、ガレス! 空中戦と島への上陸戦(強襲収穫)がメインになる。空を飛ぶバケモノは甲板で迎え撃ち、島に降りたら根こそぎ引っこ抜くぞ!」

「「「おう!!(承知いたしました!)」」」

「よし、インフラの同期と浮力テストを開始しろ! 準備ができ次第、大宴殿、テイクオフだ!!」

トウヤの号令と共に、大宴殿の底部から蒼いホバーフレアが吹き出し、ゼノスの漆黒の反重力空間が要塞全体を包み込む。

ズゴゴゴゴゴ……フワァァァァァァッ……!!

強烈な磁気鉱山のトンネル出口の縁(崖っぷち)から、最強の移動料亭要塞が、数百万トンの巨体をまるで羽毛のように軽く浮き上がらせ、果てしない雲海と空飛ぶ島々の領域へと、ゆっくりと、そして力強く滑り出していった。

「ハッハッハ! 飛んだぜェェッ!! 空の食材ども、首を洗って待ってろよ!!」

大地を爆走し、滝を登り、山を喰い破ってきた規格外の開拓者たち。

彼らの次なる舞台は、重力から解き放たれた『天空の群島』。空飛ぶ巨大要塞へと進化した大宴殿は、雲海に潜む未知の美味を根こそぎ水揚げするため、意気揚々と大空への航海を始めるのであった。

ここまでお読みいただきありがとうございます!少しでも面白いと感じたら、画面下から【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆】の評価をいただけると、執筆の大きなモチベーションになります!尚、こちらの新作「異世界・天下布武 〜魔族を従えた織田信長は、今度こそ本能寺を回避する〜」不定期執筆になりますがよろしく


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