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目指すは深層、まずは腹ごしらえから! 〜現代知識と【拠点創造】で始める、前人未到の大迷宮スロー攻略記〜  作者: 盆ちゃん


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第101話:【閑話・資料編】極秘指定文書『大迷宮の英雄(キャンパー)たちに関する総合調査報告

### 第101話:【閑話・資料編】極秘指定文書『大迷宮の英雄キャンパーたちに関する総合調査報告書』(完全版)

アルカディア王城、地下最深部に位置する「王立特級機密書庫」。

ここは、国王ヴィルヘルムとオズワルド宰相、そして同盟国である神聖魔導帝国エルドリアのガルド宰相のみが閲覧を許された、世界の真実が保管されている場所である。

本日は、トウヤたち『悠久の踏破者』が大迷宮の折り返し地点である第50階層の大ボスを討伐し、いよいよ後半戦へと突入したことを記念し(そして彼らの胃袋と好みをさらに正確に把握するため)、両国共同の特別編纂チームによってまとめられた『総合調査報告書』を紐解いてみよう。

これは、第1話からの彼らの歩み、能力、そして激変した世界情勢をまとめた、超・重要資料である。

***

#### 【第一項:対象組織『悠久の踏破者』メンバーファイル】

大迷宮の深層にて、神話級の魔物を「極上食材」として乱獲し、連日『純白の光の柱(超特大冷凍保存魔法)』を放っている六人と三匹のバケモノ……もとい、若き英雄たち。

**1. トウヤ(主人公)**

・役職:リーダー兼・専属最高料理長

・特徴:異世界からの転生者にして、現代の料理知識とBBQの魂を持つ最強のキャンパー。

・主要スキル:【拠点創造(神話級)】【神眼の指揮(完全な食材解析ツール)】【空間魔法・空間斬り(最強の包丁)】【無限発酵蔵】など。

・解説:彼がいなければ、この物語はただの悲惨なサバイバルだった。どんな凶悪な魔物も彼の神眼にかかれば「カルビ」「大トロ」「ラムチョップ」へと変換される。パーティーの胃袋を完全に掌握しており、彼の一声で全員が狂戦士と化す。

**2. エリス**

・役職:前衛アタッカー兼・底なしの胃袋担当

・特徴:没落貴族の令嬢。金髪縦ロールの可憐な外見に反し、物理的に空間を叩き割る怪力を持つ。

・主要武器・スキル:【竜殺しの重剣】【渾身撃・オーバードライブ(肉を傷つけずに脳天を砕く技)】

・解説:お肉と甘いものが大好きな淑女。戦闘時はマグマの闘気を纏い、食材(魔物)に真っ先に飛びかかる猪突猛進娘。「〇〇ですわ!」というお嬢様言葉で巨大な魔物を粉砕するギャップが魅力。

**3. ジン**

・役職:遊撃・解体担当兼・索敵レーダー

・特徴:元暗殺ギルド所属の眼帯の青年。孤児院を守るためにギルドを抜け、迷宮に逃げ込んだ。

・主要武器・スキル:【双短剣】【直感回避】【神速・千刃の舞(瞬時に神経を抜く解体技)】

・解説:帝国最強の隠密部隊サイラスたちの気配すら容易く見抜く異常な直感の持ち主。暗殺術の全てを「食材を痛めずに瞬殺する技術」へと昇華させてしまった。

**4. ガレス**

・役職:絶対防御タンク兼・豪快な酒飲み

・特徴:アルカディア王国の元・近衛騎士団長。罠に嵌められ追放されたが、現在は完全に吹っ切れている。

・主要武器・スキル:【太陽神の鏡盾】【魔力城塞・超重絶界】【超極大光熱爆破】

・解説:パーティーの頼れる盾であり、火力担当。美味い肉と無限発酵蔵の酒を何よりも愛する。彼が迷宮でバカンスを満喫している姿を見たら、かつての部下たちは泣いて羨ましがるだろう。

**5. ルミナ**

・役職:魔法アタッカー兼・瞬間冷凍担当

・特徴:エルフの隠れ里から追放された訳ありのハイエルフ。冷静沈着だが、実はかなり食い意地が張っている。

・主要武器・スキル:【星天の魔杖】【アブソリュート・ゼロ(絶対零度)】

・解説:マリアとの融合魔法により、天を貫く『純白の光の柱』を放つ張本人。この魔法のせいで、地上の首脳陣は連日「また殲滅魔法が撃たれた!」と震え上がることになった。

**6. マリア**

・役職:ヒーラー・バッファー兼・保存パッケージ担当

・特徴:元聖女。異端審問で追放された過去を持つが、心優しく母性に溢れる。ジンの支援する孤児院のシスターとは旧知の仲。

・主要スキル:【絶対結界】【大いなる慈愛の光】【ホーリー・レイ】

・解説:結界魔法を「食材の温度を保つ密閉タッパー」として運用する天才。瀕死のベヒーモスを全回復させてから瞬殺したエピソードは、軍事帝国ザガンに絶望を植え付けた。

**7. クロ(テイムモンスター)**

・役職:機動力担当兼・モフモフ枠

・特徴:漆黒の毛並みを持つ『影狼シャドウ・ウルフ』の変異種。

・解説:トウヤたちの残飯(極上の骨付き肉など)に釣られてテイムされた誇り高き狼。影に潜む能力を持ち、戦闘ではジンのサポートを行ったり、エリスたちを背に乗せて広大な階層を駆け回る優秀な乗騎としても活躍する。

**8. クー(テイムモンスター)**

・役職:上空索敵兼・マスコット

・特徴:トウヤに懐いた小鳥の幻獣。

・解説:高い知能と念話能力を持ち、上空から巨大な肉(魔物)の場所や安全地帯をピンポイントで教えてくれる優秀な生体レーダー。トウヤの頭の上が定位置。

**9. リル(テイムモンスター)**

・役職:拠点清掃兼・癒やし枠

・特徴:透き通るような青色の『浄化スライム(ホーリー・スライム)』。

・解説:マリアの聖なる魔力に惹かれて仲間になったスライム。どんなに血なまぐさい解体作業を行っても、リルが通った後はチリ一つ残らずピカピカになるという究極のルンバ。ぷるぷるの触感で女性陣からの人気が非常に高い。

***

#### 【第二項:重要拠点設備とアーティファクト】

**◆【星の箱庭】(拠点創造スキル)**

トウヤが創り出した、迷宮の法則を無視する絶対安全地帯。内部には高級ホテル顔負けのベッドルーム、大浴場、そして【無限の果樹・神蜜工房】や【豊穣の魔導大石窯&極上燻製室】など、あらゆる調理設備が完備されている。

**◆天啓の美食羅針盤**

第40階層の大ボス(極北の帝熊)からドロップした神話級アーティファクト。本来は隠しルートや安全地帯を示すものだが、トウヤたちの手によって「極上食材の場所を教えるグルメマップ」として完全に悪用(活用)されている。これのおかげで、ハズレ階層のタイムアタックが可能になった。

**◆次元歩行の靴**

空中に見えない足場を作り、あらゆる悪路や虚空を踏破できる靴。トウヤたちがドロップして空中の食材を乱獲するのに使っている他、なんとサイラス率いる配達部隊も裏ルートで『シャドウ・モデル』をドロップし、空飛ぶデリバリー業者へと進化を遂げた。

***

#### 【第三項:激変した世界情勢(大いなる勘違いの歴史)】

**・絶対同盟の結成**

アルカディア王国と神聖魔導帝国エルドリアは、迷宮から連日放たれる光の柱を「世界を滅ぼす極大兵器」だと勘違いし、それを撃つ若者たち(トウヤたち)の「安らかな食事の時間を守る」という目的のみで、歴史的な絶対同盟を結成した。

**・軍事帝国ザガンの滅亡**

「光の柱は古代兵器だ!」と勘違いし、奪おうとしてベヒーモスを迷宮に送り込んだ戦闘狂の国家。トウヤたちにベヒーモスを「出前の肉」として美味しく食べられた上、両国連合軍によって「英雄の食卓に泥靴で踏み入った罪」でわずか半日で地図から消し飛ばされた。

**・オロス連盟と世界規模の「貢物デリバリー競争」**

オロス連盟が「英雄の胃袋を掴むことこそ生存戦略」と見抜き、最高峰の香辛料を献上したことで、世界中の国家がこれに追随。現在、世界中の国々が軍事費を削り、こぞって「幻の調味料」や「極上の珍味」を栽培・探索し、アルカディアへ献上し続けている。

**・世界最強の物流網『深淵のデリバリー部隊』**

サイラス率いる帝国の特級隠密部隊『影歩く者』。彼らはトウヤたちに貢物を届け、そのおこぼれの極上飯(逆デリバリー)をもらうためだけに、地獄の深層を無傷で往復し続けた結果、神話級の魔物を一蹴する『世界最強のバケモノ配達員』へと覚醒。現在、同盟各国から「うちの騎士も配達員として鍛えてくれ!」と新人アルバイトの希望者が殺到している。

***

#### 【総括と今後の展望】

第50階層の『双極の災厄竜ツイン・カラミティ・ドラゴン』との戦いで、大迷宮の深層の恐ろしさを実感したトウヤたち。

彼らは現在、後半戦の未知なる極上食材を「絶対に傷つけず、一撃で美味しく仕留める」ために、第51階層にて真面目に『原点回帰のレベル上げと連携訓練』を行っている。

彼らがさらに強く、完璧な探索者(美食家)となることで、後半戦の飯テロの規模はさらにインフレしていくことは想像に難くない。

そして、彼らが深層へ潜れば潜るほど、サイラスたち配達部隊の負担と修練度も天井知らずに跳ね上がり、地上にはさらなる「神話級の出前」がもたらされることだろう。

世界はすでに、六人と三匹の「胃袋」を中心に回っている。

『悠久の大迷宮』制覇と、全100階層のフルコース完食を目指して。美食家たちのスロー攻略記は、いよいよ後半戦の未知なる領域へと足を踏み入れるのであった。

(※本報告書は、次回のデリバリー品の選定会議にて最重要資料として扱われるものとする。――アルカディア王国・特級記録官記す)


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