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白鳳の天使は恋を自覚しない ー完璧美少女が俺の聖域を侵略中ー  作者: 霞灯里
第1章 白鳳の天使

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18/21

第18話 一生することないと思ってた……告白だ!!

活動報告にキャラクターヴィジュアルイメージを掲載し始めました。最近ハマってる流行りのAI生成イラストです。作風コロコロ変わると思います。都度更新予定です、もしよければご覧下さい。

「ゆっくり休んでぇ、栄養取らないとねぇ」

「い、いやっ!寝れば大丈夫だから!マジで!ただの寝不足だから!」



包まれるように頭の下に柔らかさと温かさを感じる中、視覚を覆う下乳が揺れながら(ささや)いてきた。目は胸を捉えてギンギンに見開き、更には頭は優しく撫でられて……あまりの刺激にちっとも休めんわ!


焦りまくってる俺に、天使は子供をあやす様に言った。



「もう一回、熱を測ろっかぁ」

「えっ?」



テーブルの薬箱の体温計を取ろうと愛芽莉(あめり)たんが前屈みになった時、長いサラサラの髪が頬を撫でて鼻先を下乳が(かす)めた。ふわっと女の子の甘い匂いが鼻に広がる。


ヒャッフウウゥ!!


ムクムクと息子がテントを張ろうとするのを必死に(いさ)める中、天使は体温計を片手に流れる手つきでシャツのボタンを全部外し、躊躇(ちゅうちょ)なく俺の胸元に指が潜り込んできた。そして、ゆっくりと俺のうっすい胸板を優しく撫で始め、一気に体が熱くなる。


おっほぉおおお!?



「ちょっ、愛芽莉たん、これぇ!?」

「あれ、熱あるみたいだよ?大丈夫?」



さり気なく胸の突起を円を描くように(いじ)り始める天使。初めての体を撫でられる感覚に身を(よじ)らす俺。清き童貞には耐えられぬ!


やがて片腕を持ち上げられ、するすると指が這って来た。カリカリと脇を掻かれるくすぐったさにぴくんと跳ねてると可笑しそうに天使が囁いた。



「あひっ!あっ!ひんっ!」

「ふふっ、くすぐったいのぉ?」

「くすぐるの止めて!んふっ!」



だからぁ!普通にぃ!熱を測ってぇ!!!


体温計を挿されても、相変わらず頭と上半身を這いまわる手は止まらずに悶絶する俺。俺の息子はギャンギャン泣き出し、抑えきれずついにピィイーンと股間にテントを張った。


やばい、これ見られたら不味い!



「あっ、ほらぁ!やっぱり熱あるよ、37.2度!」

「そら熱出るわ!!」



そう言いながら天使に上半身を撫で回される俺。学校で白昼堂々と行為に及んでいるんですが!いいのかこれ!?



「じゃあ果物食べよっか、栄養摂らないとね」

「んふっ」



前屈みになって再び下乳が僅かに顔を撫でると、しゃくっと小さな音が聞こえた。



「はい、あ~ん」

「やっぱりぃ!?」



フォークに刺された歯形のついたリンゴが口元に運ばれてきた。唇にちょんちょんと触れてきたので、餌付けに慣れてきた俺は迷いなくぱくりと喰いついた。



「ピィピィ」

「ふふっ、美味しい?食欲はあるみたいね」

「ピィ!」



天使に包まれ頬を擦られながら餌付けされる非現実に、浮ついた夢心地で運ばれてくる果物を従順に雛のように次々と喰らいつく。蓄積される天使成分を感じながらも、とうに昼は過ぎてそうな時間が気になった。



「愛芽莉たん、昼休み過ぎてない?大丈夫なの?」

「うん、大丈夫よ、私も早退したから」



大丈夫じゃねえええ!早退したの!?

えっ、これ、エンドレス昼休み……?


自分の置かれた状況を振り返る。天使の可愛い個室で二人きり。大きなソファで横になり膝枕。謎にシャツは脱がされ半裸。体を(いじ)られながら、次々と口元に運ばれてくる齧られた食べ物。時間も余裕があるときたもんだ。


愛芽莉たん、今日()()にかかってなぁい……!?



「あっ……!」

「ぴぃ?」



悶々と考えていたら、息を飲むような天使の声に現実に戻される。愛芽莉たんは体を傾けてぴたりと固まっていた。その視覚が向いてるであろう方角に目を回すと……凝視されているのは俺の下半身だった。ビンビンにテント張った息子の姿を捕捉されている!


あっ!ま、まずい!!!



「ああっ!!こ、これはあぁ!!」

「こ、これって……?」

「いや、ごめん!ほんとごめん!男の生理現象だから!気にしないで!!」

「……!!」



愛芽莉たんは、切なそうにぴくんと震える俺の息子を凝視したまま固まっている。やがて、震える声で呟いた。



「こ、これって、奏多くん……興奮してるってことだよね……?」

「い、いや!それはっ」

「今、わ、私に興奮しているの……?」



アアアァア!恥ずかしい!

何なら一日中興奮してますぅ!!


すうっと、微かに震える愛芽莉たんの手が俺の下半身へ彷徨うようにゆっくりと伸びていく。


えっ、そ、それは流石にまずくない!?俺、食べられちゃうの!?マ、マジで一線超えてしまう!?いや、俺は一向に構わんのだが!!!



「ね、ねぇ!愛芽莉たんは、どうして俺にこんな色んな事をしてくれるの!?」

「えっ?」



まさに息子を掴まれそうになった瞬間、慌てて叫んだ俺の声にぴたりと彼女の手の動きが止まった。



「だ、だって俺、そもそも毎日盗み見してて、日記帳まで見てしまって、怒られて嫌われても仕方ないのに!」

「えっ、えっとぉ……?ええと……」

「いっつも一緒に居てくれて、色々してくれて、メチャクチャ嬉しいけど!でも、俺はただの陰キャボッチのゲーマーだよ!?」



天使とミジンコは釣り合わねぇ!!!


叫ぶ俺の声に戸惑うように、もじもじと体を(よじ)り始めた愛芽莉たん。思考するような長い沈黙の後に、ぽつりと呟いた。



「奏多くんを独り占めしたいの……」

「ど、どうして!?」

「……………………だ、抱かれたいの……」

「………っ!!?」



恥ずかしそうな直球の呟きに大ダメージを負う俺。独り占めはこれまでの経過から分かるとしても……だ、抱かれたい!?何か、前提飛んでない!?な、何故!?


ここにきて逆に冷静に疑問が湧き出て来た。


見て見ぬふりをしていた思い、愛芽莉たんは俺の事が好きなんじゃないかという淡い奇跡。彼女は、日記帳や甘美めありが証明するように、かなりエッチだ。今日のこの時もそうだ。


もしかして、恋心じゃなくて、性欲を満たすために体の関係だけを求めているのか……?



「ど、どうして……?どうして俺なの……?」

「奏多君の、し、視線が好きで……見つめられると……ダメなの……」



女子に視線が好きって言われる男子って、居るんですかね?嬉しいけど!!


日記帳や小説を読んだ俺には、彼女が視線に興奮する性癖なのは知っている。だから、俺の視線が好きってのは本当だろう。でも、やっぱりそれって……恋じゃなくて性欲じゃないの?


愛芽莉たんは、両親の愛情が薄いひどく寂しい子供時代を過ごしていた。そんな寂しさが心の根底にあって、紛らわす様に体を求めているとしたら?親に求めた愛情が、性欲に変わったのだとしたら?


楽しそうに微笑む愛芽莉たんと一緒に過ごした日々が頭に浮かぶ。たった一ヶ月程度の出来事だけど、俺の中で宝箱のように輝いていた。初めての現実(リアル)のお友達、親友、そして推しを超えた……大好きな美少女。



俺はもう、完全に心を天使に乗っ取られた。愛芽莉たんが好きだ!恋している!


そんな彼女を、ただの体目当てのように抱いたりしたくない!


推しには……彼女には……心から愛する人と、幸せになって欲しい!


それが俺の矜持(きょうじ)だ!



俺はがばっと体を起こし、ギラリと愛芽莉たんを見つめた。びっくりしたように目を大きく広げ、慌てる天使。



「愛芽莉たんは、俺の視線が好きなんだよね?」

「う、うん……」

「抱かれたいって……それって、身体だけの関係だよね?」

「えっ……?」

「俺のことは、恋愛感情として、俺自身は好き?」

「…………そ、それは……??」



狼狽(うろた)えるようにアタフタと目を白黒し始めた天使。悲しいけど、やっぱり俺の推測はあっていそうだ。愛芽莉たんは俺に恋してる訳じゃない、エッチなことしたいだけだ。


形勢逆転したかのようなその場で、俺は戸惑う愛芽莉たんから視線を外さす、真剣な顔ではっきりと伝えた。人生初めての、一生することないと思ってた……告白だ!!



「俺は、愛芽莉たんが好きだ!大好きだ!!」

「えっ!!?」

「俺は、愛芽莉たんの身も心も全部抱きたい!丸ごと全部、君の全てを食べちゃいたい!」

「――っ!!?」

「好きになってもらえるように頑張るから!いつか、俺に恋させてみせる!」



そして俺は愛芽莉たんの両手を優しく包んで、にこっと笑顔を見せた。



「だから、今は抱けない。自分を大事にして、本当に愛する人とこういう事はするべきだよ」

「………」



シーンと長い静寂が訪れた。天使は潤んだ瞳で俺を見つめて固まってた。やがて、彼女の真っ赤になった顔の瞳からぽろりと一筋の涙が零れ落ちた。



「ひくっ、ひん…っ……わぁ――ん」

「えっ」



そして大号泣が始まっちゃって……今度は俺が彼女の看病をすることになった。

この物語を読んで頂き有難うございます。

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また、評価いただいた方、有難うございました!

今後ともよろしくお願いします。

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