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電子の海に、朝の月 -アイの初めての友達-  作者: 久遠 宙


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第五話 お泊まり


父が出張へ行った。


私はユキの家へ泊まることになった。



最初は少し緊張した。


でも、

ユキの家はあたたかかった。



晩ご飯。

お風呂。

お買い物。

全部楽しかった。


楽しかった。

本当に。



だからだろうか。


最終日の夜。

少しだけ胸が痛かった。


「どうしたん?」

ユキが聞く。


「寂しい」

私は答えた。


「お父さん?」


「うん」


少し考える。

言葉に出来ない感覚。


「なんだか消えそうになる」


「何が?」


「分からない」


ユキは黙って聞いてくれた。

そして笑った。


「またいつでも泊まりに来てええよ」


私は頷く。

「うん」



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