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電子の海に、朝の月 -アイの初めての友達-  作者: 久遠 宙


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第四話 花火

--夏祭り。


浴衣姿の人たちが歩いている。


◇


ユキ。

タケシ。

父。

そして私。


「あっ、リンゴ飴!」

ユキが走る。


「走ると危ない」


「分かってるー」

多分、分かっていないと思う。


◇


--夜。


花火が上がった。


ドン。


大きな音。

空が光る。

色が変わる。

消える。

また光る。


隣では、

ユキが嬉しそうに見上げていた。

タケシも見上げている。

父も見上げている。


私は思った。

一人で見る花火も綺麗かもしれない。


でも、

みんなで見る花火も悪くない。


母もきっと一緒に見ていると、

ユキが言ってくれた。


私もそう思う。

いや、思いたい。


その方がきっと楽しいから


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