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電子の海に、朝の月 -アイの初めての友達-  作者: 久遠 宙


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第二話 待ち合わせ

--午前九時。


待ち合わせ時刻は九時十五分。


私は到着していた。


◇


九時二十五分。


ユキは来ない。


◇


九時三十分。


ようやく姿が見えた。


「ゴメーン!」


全力疾走。


◇


「遅い」


「ホンマにゴメン!」


「十五分遅刻」


「細かいなぁ」


「事実」


◇


ユキは笑う。

私は理解できない。


遅刻している。

怒られる案件である。


◇


「なんで笑ってるんだ?」


「アイが待っててくれたのはうれしいで」


私は少し考えた。


待ち合わせとは、

時間を決めて会うことだと思っていた。


どうやら、

それだけではないらしい。


「待ち合わせだから当然だ」


「へへっ」

また笑った。


理解不能。


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