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十二の角の四人弐
「やっぱり〜正義様〜って怖がりだな〜」
鷹の侍がまた正義をからかうように言うと、鷲の槍兵が、それを諌める。
「また…兄者、正義様の御前であるぞ、いくら兄者でも…」
「よいよい、余にはこういう配下も必要なのだ、だが鷲よ、お前のその気配りは上等なものだ、鬼である余には、人の情はなかなか、味わえ難いものだ、良き良き!」
正義は満足そうに言った。
「正義様、我々を集めたのは、どういったご意向で?
」
「おう、お前らを集めたのは、近々、黒鬼の奴らが城に侵入してくるかも知れないからだ」
「黒鬼ですか…某もその判断は正しいと思います、霞姫を連れ出す魂胆でしょうが…」
「そうだ、十二の角の内、今、集められたのは、この場にいる四人だけでな、鯰の奴が、黒鬼の手に落ちた以上、この四人には、余の霞姫を警護してもらう…あの女を連れ出されては、困るからだ」
「そんなに〜あの女に価値が〜あるんですか〜? 正義様なら〜他にも選び放題でしょうに〜」
「あの女は他の女にはない、力がある、そして…余が喰らうには、まだ時間がかかる」
正義が霞姫にこれだけ執着するのは、何か理由があるのだろう。
そもそも、正義が女を抱くのは、その性的衝動だけではなく、その身を保つ為に必要な行為なのだ。




