表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神に見られない神の日常  作者: 三屋狐けふ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/6

4話 独房の中で

「フィーラ‼︎ 返事をしろ‼︎」


 フィーラ? フィーラって誰のことだろう?


「フィーラ‼︎ お前のことだよ‼︎ お前の‼︎」


 声のバカデカい看守は私を指さして怒鳴ってきた。


「私のことですか? 私の名前はケフですよ。フィーラではありません‼︎」


「いいや、お前は今日からフィーラだ‼︎ 我々の神『ケフ ミヤコ』を冒涜ぼうとくしたものが神と同じ名であるケフを名乗らせるわけにはいかない‼︎ だからお前の名前は今日からフィーラだ‼︎」


 あぁ、なるほどここの世界では私の姿は知られていないけど、名前は知れ渡っているんだ。だから神を冒涜ぼうとくした者が神と同じ名前だったから改名させられたんだ。


 ていうか神と同じ名前だから改名されたけど、結局中身は私。意味ないよね。


 でも私、”けふ” っていう名前気に入ってるんだよね。だから勝手に名前を変えられたのだけは許せない……


 これは最神様とお父様、お母様が一生懸命考えてくれた大切な、大切な名前なのに、これだけは譲れない‼︎


 だからあんまりこういうことはしたくなかったけど、ちょっと思考に介入させてね。


 そうして指を鳴らすと、看守がポカンとしたと思ったら


「ケフ‼︎ 早く返事をしないか‼︎」


「はい」


「よし、ではこれが今日のめしだ。これは神からの情けの品だ。お前のようなやつにもここの世界の神は情けをかけてくれる。感謝して食べるように」


 そういうと看守はおりの前にご飯をおいて階段を上がっていった。


 あー、ここまでくると私が神だと証明してないのも悪いかもしれないけど、人々の勘違いも面白くなってきた。


 だってあれだよ。ご飯食べられるのは神の情けのためだっていうけど、それ私だし、食べるために自分自身に感謝を伝えないといけないしで、色々面白くなってきた。


 ああ、そうだここから出れたらまたいつか、この姿のままこの世界の色んなとこに行ってみて、どんな反応されるか確かめてみよう。


 そして私はどんな反応をされそうか、考えながらご飯を食べた。


 ちなみにご飯は一口食べて、だいぶ不味まずかったのでそこは神の力でめちゃくちゃ美味おいしくしてから食べた。


 ところでこれは後から分かったことなのだけど、あの時周りの人のご飯まで魔法の影響があったらしくて、この日の食事は『めちゃくちゃ美味おいしい派』と『普段より不味まずい派』に分かれた。


 ご飯を食べ終わると、消灯になった。


 廊下のあかりは消え、牢屋の中は薄暗く、湿った石の匂いが鼻をつく。寝床のわらの感触も固い。


 私は別に寝なくても生きていけるのだが、起きていても仕方がないので寝ることにした。

ーーーーーーーー


この物語が面白そう、続けてほしいと思っていただけたなら下の


☆☆☆☆☆


をポチッとして


★★★★★


にしていただけるとうれしいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ