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神に見られない神の日常  作者: 三屋狐けふ


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2話 教会で

 教会に着くとそこには初老の、牧師と言われる人がいた。


「すいません、私はケフと言うのですが教会でのポーション作りをみたいと思いまして、見学することは可能ですか?」


「はい。大丈夫ですよ」


 彼はすんなりと承諾しょうだくしてくれた。というよりは私が彼の思考を半強制的にそうさせた。


 勝手に入るのも良かったけど、そこらへんは私の礼儀として許可をもらった。まぁもう一つの理由として教会の中をよく知らないという理由もあるけどね。


「では案内いたしますね。ポーション作りを見る前にまずはこの世界を作った神にあいさつをしに行きましょう。ついてきてください」


 あれ? この世界を作った神って、私のことだよね。じゃあここで挨拶してくれるだけでいいよ。


 でもこの人はどこへ向かっているんだ?


 ああ、そうかこの人は私がその神だということを知らないのか。まぁだからといって神であることを伝えるつもりはないけどね。どうしてかというと、他の世界で自分が神であることを話した神がどうなったか知っているからだ。


 周りに急に人が群がった神もいれば、処刑された神もいたらしいね。


 まぁどっちにしても、ろくなことになってないね。


 ここでふと気になったことがある。ここの世界では、私はどのような容姿であると考えられているかだ。


 そんなことを考えてるとミラちゃんから小さな声で話しかけられた。


「けふ先輩、そんなにニヤニヤしてどうしたんですか?」


「いやー、私ってここを作った神なのに、だれも私がその神だと気づいてないんだよね。だから少なくともここの世界では私がこんな容姿とは考えられていないんじゃないかな? と思って、この世界では私はどんな容姿をしているのかな? と考えてたんだよね」


「ふーん。確かにそう言われると気になりますね。そうですね〜、先輩ならオーソドックスな白ワンピースの女神型とかじゃないですか?」


「あー確かに。あとあれ、大人っぽく見えてたらいいな〜」


「それは先輩の欲望じゃないですか」


 そんな感じで雑談をしながら初老の牧師について行っていると、牧師が急に立ち止まった。


「すいません。神への挨拶のために必要な神具を忘れてしまいましたので、取りに帰らせていただきたいと思います。なので先にそこの奥の部屋に入っておいていただけないでしょうか?」


「わかりました。では先に入らせていただきますね」


「すいません。よろしくお願いします。あ、あと部屋に入ったところに神の肖像画がありますので、部屋に入りましたらそこに一礼お願いします。」


 そういうと牧師は今まで歩いてきた廊下を引き返していった。


 私たちも牧師に言われた部屋の前まで来た。


 この扉を開けた先にこの世界での私のイメージが…… そう考えるとすごい気になる。


 そして私は一気に扉を開けた。


 扉を開けるとそこには額縁に入った肖像画があった。


 その肖像画を見た瞬間、時間が止まった。


 私は三度まばたきをし、もう一度見た。


 ……誰?

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