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神に見られない神の日常  作者: 三屋狐けふ


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1話 作者(神)三屋狐 けふ

 突然ですが、私は三屋狐みやこけふと言います。そしてこの世界の作者です。ようするに神です。ちなみにこの世界とは言っても、「地球先輩」の中世ヨーロッパを参考に、魔法とか冒険とかその他もろもろの要素を混ぜて私が作った私の世界だけどね。


 さて今私がどこにいるかということだけど、いま私は牢屋ろうやの中にいる。


Q 天界のルールを破ったから、天界の牢屋ろうやの中に?

A うんん。私が作った世界の牢屋ろうやの中です。私が宿した生命に捕まりました。


一応私がこの世界の中で一番権力を持ってる神だよ。神のはずだよ。ほんとに。


 それなのに牢屋の中にどうしているの? 見た目、見た目が悪いの?

 黄色の髪に青い目で、水色の着物を着てて、実年齢は500歳超えだけど見た目はこの世界の10歳くらいの年齢の子に近くて…… 狐の耳と尻尾が1本生えた狐の獣人で……


 これか? これなのか? 見た目が子供で、狐の獣人でその中でも尻尾が1本だからか? だから、だから神に見られないの?


 じゃあ見た目を変えればいいという話になるかもしれないけど、それができないんだよね。


 まぁそこらへんはまたゆくゆく話すとして、いったん何があって牢屋に入れられたか説明させて。


ーーー3時間前 〈天界〉ーーー


「けふ先輩ーー‼︎ ちょっと先輩の世界見学させてもらえませんか?」


 今私に話しかけてきた子はミラ。私の後輩で、彼女自身も別の世界を持っている。見た目は頭にツノがあり小悪魔とかそこら辺に近く、身長は私より少し高いんだよね。でも一応私の方が長く生きてるからね。


「別にいいけど、私の世界なんかで大丈夫? 人の繁栄のさせ方とか文明のきずき方とかだったら、地球先輩の方が絶対よく知ってると思うけど?」


「いやぁ、今回はそう言うのじゃなくて、ポーションの作り方について学びたいんですよ。けふ先輩のとこのポーションってどれも一級品ばかりじゃないですか」


「あーそういうことね。それならちょっと準備するから待ってて」



 ということで転移装置を押入れの奥から引っ張り出してきた。普段は天界から映像として世界の様子を見ているので、実際に世界に行くのは久しぶりなんだよね。まぁ久しぶりだからこそたのしみだけどね。


「ミラちゃんお待たせ。用意できたからそろそろ転移するよ」


「はーい。じゃあ色々お願いしまーす」


 そうして私は転移装置を動かした。


ーーーーーー

ーーーー

ーー


 世界に入ることは特に何も起きずに成功した。


 ちなみに転移のとき、見た目は変えられない。だから狐耳も尻尾もそのまま。まあ、目立つけど種族としては私もミラちゃんもこの世界にいるから問題なし。


 しかし私のように獣人など普通の人と違う見た目や特徴の人は少し差別されている。


 特にミラちゃんのような悪魔系は、一昔前の世界転覆騒動せかいてんぷくそうどうの元凶だったとして、神への冒涜ぼうとくだと、ひどく嫌われている。


 ちなみに当時私はそんなことをされた記憶はないけど、人間の記憶ではなぜか悪魔系はそういう者達だということになっている。


 なのでミラちゃんには帽子をかぶってもらうことでツノを隠してもらっている。ちなみに私は帽子をかぶったところで、尻尾は隠せないし、その帽子も少し浮いてしまうので、諦めてそのままの状態でいる。


「さてミラちゃん、私の世界ではポーションをどこで作ってると思う?」


「どっかのお店とか工場とかじゃないの?」


「うんん、正解は教会なんだよ。実は高品質のポーションを作るにはね、作る者の技術だけではなく、精霊とか神とかとの協力が必要なんだ。だからそれらと親密につながることのできる教会は特にポーションの生成に向いているんだよ」


 その後、他にも教会でポーションを作るメリットをミラちゃんに説明した。ミラちゃんはどの話も真剣に聞いてくれた。ミラちゃんは普段は明るくはしゃいでいるけど、話を聞く時はしっかり聞くメリハリのある子だ。


「と、いう感じでポーションを作っているけどおおかたわかった?」


「はい‼︎ 結構いろんなメリットがあるんですね。勉強になります。」


「じゃあ次は実際に作っているところを見に行こうか」


 そして私たちは適当に見つけた近くの教会まで歩いて向かうことにした。


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