↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死にゲーに転生した僕、自分だけでも助かろうとしたらボスキャラたちに好かれた………いや、何で?  作者: オク
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/50

第二十七話 帝王会議②

「はい、えー皆さん集まった事ですし、始めさせてもらいましょう」


 幹部のみ入る事を許されている大広間、会議室も兼ね揃えている一室の僕専用の椅子(玉座)に座った僕は、机に肘を置いて手を組んで言った。


「これより、第何回かもう忘れた帝王会議+αを始めます!」


「「「うぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!」」」


 僕の宣誓に幹部の皆が揃って声を上げる。声の大小はそれぞれだが拳を突き上げて咆哮を上げてくれる。ありがとうね、盛り上げてくれて。そうじゃなかったら何かスベって感じになるからね。


 因みに一番声が大きいにはサバルトで、次にスロート、フェルス、エス………と言った順番だ。朝が弱いルナや、年齢的にそういったノリに付いていけないらしいカネサダは小さめで、他の皆は同じくらいだろうか?


「突然の召集に応じてくれてありがとね、皆」


「気にする必要はない、君の呼びかけに応じない者なんて【帝王】の中には誰一人としていないよ」


「「代表面すんな馬鹿剣士くたばれ」」


 微笑みを浮かべて、貴公子じみた顔のクロスにフェルスとエスが敵対心を隠そうともせずに悪態を付く。うん、いつも通り過ぎて安心する。やっぱり【帝王】はこうでなくちゃね、


「………おい、お前等いつもこうなのか?」


「………当然、私達【帝王】だから」


「頭が痛ぇ………頭痛で死にそうだ」


 頭を抱えて溜息を吐く、今回のゲストにして+α枠のグランツさんに、ルナが何故か誇らしげに小さな胸を張る。うん、ごめんグランツさん。僕達にとっては当たり前だけど、こんなに殺意に満ちた会議なんて普通はありえないよね。


「回復魔法かけないですよー、そのまま死んでくださいー」


「物騒な事言うんじゃねぇ!?」


「グランツッ!死ぬなッ!死ぬくらいなら俺の糧になれッ!つまり戦えッ!」


「死にたくはないだろう支部長?ならばこのスロート・カフライドの手下になれ、そうすれば助けてやらんこともない」


「ふざけんなッ!?」


「うるさ………ねぇ、本の続き読んでていい?」


 うわー、混沌《カオス》が広がっている。あちこちで言い合いが発生し収集が付かない。今の状態でも騒がしいのに、まだ半分近く幹部いないんだよなー………気の弱く、リーダーとかできない僕にはこの騒動を止める勇気はない。黙って静かになるまで待つしかないが、僕には優秀な仲間が付いている。


「皆さん、そろそろ静かにしてください。オーマさんが話せないでしょう」


「御屋形様の話を聞く事のほうが大事ですぞ、大人しくするべきでは?」


 副クランマスターのロゼと、最年長のカネサダの言葉に皆が渋々といった感じで沈黙する。静寂が場を包み、皆の視線が僕に集中する。騒がしい中声を上げるのも得意じゃないが、こんな風に静かな状態で声を出す方が苦手だ。うるさすぎず、静かすぎない丁度良い空気感を所望する。そんな我儘を心の中で叫びながら、咳払いをする。


「えーっと、いろいろ話はあるんだけど………ゼクスとエレンは何処行った?誰か知ってる人ー」


 王都に居る残りの幹部、ゼクス・コルナスとエレン・アンガーの二人がこの場に居ない。


「『通信石』も繋がらないんだけど、誰か二人の在り処知ってる?」


「悪いがどちらも見てないよ、オーマ。エレンは昨日見かけたが、ゼクスは姿どころか影も見ていない」


「チッ、アイツ等………ボスが呼んだら即座に駆け付けろ、鈍間が」


 ふむ、クロス達も知らないのか。ゼクスは昨日から捜索に出しているから、今も尚探してくれているのだろうか?『白夜』のアジト見つかったからもう良いよと伝えたかったのだが。


「まぁ、いいや。あの二人には後で話しておくとして、先ずは僕の現状についてからね。えー、私オーマ・グライアンドは現在、国から犯罪組織に加担した容疑者として扱われていいて―――」


 そこまで言った途端、大広間の中が澱んだ殺意が充満した。幹部の誰も彼もが鋭い目付きや、顔は笑っているが目は笑っていなかったりとした表情を浮かべていた。殺意の奔流にあのグランツさんも冷や汗をかいている。


 だけど、僕はどこか冷めた感じだった。いや、普通にちびりそうだよ?めちゃつよボスキャラの皆が揃って殺意剥き出しにしているんだから。だけどさ、コレ全部演技なんでしょ?一見僕の為に怒っているように見えるけど、実際はそうじゃない。僕のクランマスター降格を望んでいる皆が怒りを抱く訳がない。


 これはあくまで僕への敵対心何てないって見せる為に演じてるだけで、本当は「よっしゃゴラァ!」って気分なんだろうなー。前の世界でこの手の創作物読んでて良かった、ラノベと漫画さまさまだ。だからこそ、ただでは転ばない。君達の考えなど、僕にはお見通しさ!


「そんな感じなので、『白夜』でもなんでもいいので、犯罪組織の壊滅とか捕縛とか、そこら辺は皆に任せるよ。だから皆、僕の冤罪晴らしてくださいお願いします」


 これだ、この手に限る。皆が演技をするというなら僕も演じさせて貰う、目には目を歯には歯を理論だ。皆はあくまで力及ばず僕がクランマスターから退くことを求めている、ならばそれを逆手に取って責任の追及を分散させる。


 そうすれば『白夜』を捕まえられなかったとしても、皆にも被害が及ぶ事になって、僕だけの責任にはならない。まさに死なばもろとも作戦、どうだ天才だろう?………自分でも分かっているさ、最低だって。


 一騎当千の実力を持つ皆の足を引っ張ている自覚はある。けど―――死にたくない。この死にゲーの世界で【帝王】という後ろ盾を失くしたら、僕は絶対に無惨な死を遂げる。考えただけでも息が浅くなり、呼吸困難に陥る。みっともなくとも、情けなくとも、必死に生にしがみつくしかないんだ。後半、取り繕う事が出来ずに本音を言ってしまったが、皆の反応はどうだろうか………?


「ボス、心配すんな。アンタの冤罪なんざ直ぐに晴らす」


「ついでにー、オーマ様に罪を擦り付けた無能共も駆逐してきますねー?」


「………程々にね?」


「程々じゃなくてすんな馬鹿ッ!?」


 目を細めて頷くフェルスと、不穏な発言をするソフィアに僕は頷きざるを得なかった。だって仕方がないじゃないか、僕は間違ったことは何一つ言っていないとなれば、国の人間であるグランツさんの手前、皆はその指示を承諾するしかない。


 そのストレスを発散するために、他人に八つ当たりすると言うのだ。となれば僕は止めることは出来ない、だってボコボコにされたくないし。自分が犠牲になるくらいなら余裕で他人を差し出すぞ僕は!そんな最低なことを考えている中、叫びすぎて血圧が上がってそうなグランツさんは、もう何度目かも分からない溜息を吐いた。


「ったく、問題児筆頭の【帝王】は………おちおち寝てもいられねぇよ。それで、ロゼ。敵のアジトは何処にあるって?」


「「お前が仕切んな筋肉達磨」」


「フェルス、エス。その辺にしといてくれ、話が進まない」


 グランツさんに咬み付く二人を諫めるクロス。今にも小競り合いを始めそうな二人を冷静にさせる為に、ロゼがそそくさと報告する。


「見つかったのは貧民街、ただの壁でしかない所に隠し扉を発見しました。ご丁寧に『白夜』を示すマークもあったので間違いないかと」


 後ろめたい連中がマークを残すのは一見不用心のように見えるが、同じ穴のムジナに「ここは俺達の島だから邪魔すんな」と言う警告をしているのだろう。大規模な組織である『白夜』を騙る愚か者はいないだろうし、『白夜』であるのは間違いない。


「良く見つかったね、ロゼ。何かヒントでもあった?」


「ヒントは特に何もありませんでした、ザックさん。当初は王都中をしらみつぶしに探すつもりでしが………オーマさんがわざわざ貧民街に出向いていたのは彼女以外にも理由があったのではないかと思い、私の直属の部下と共に探しました」


「………あー、あそこにいたのはそういう」


 えっ、何?僕がそこにいたから怪しいとか、どうしたらそんな考えになるの?僕は決して見た目は子供、頭脳は大人な名探偵コ〇ンとかじゃないよ。彼みたく行く先々で事件が起こるとかそんな特異体質じゃないからね。


 どこか納得した感じのザックに同意するように、周りも似たか寄ったかの雰囲気になった、何で?皆満場一致で僕の事をコ〇ンだと思っているの?というか、そんなところにアジトなんてあったけ?ゲームにはなかった気が………。


「良しッ!、なら今すぐ行くぞッ!」


「座れアホ、闇雲に飛び出すな」


「普段真っ先に駆ける貴公が言うと、妙に説得力あるな」


「殺されてぇのか、羽虫風情が」


「その呼び方はやめてもらおうか。私には【空蝉】という名があるが、決して蝉などではない」


 なーんで直ぐに一触即発になるのかなウチは?今にでも殺り合おうとする二人にどうしたものかと悩んでいると、グランツさんが声を出してくれた。


「一応言っとくが、お前等だけで入ることは許されんぞ」


「「「ハァ?」」」


「現状オーマは犯罪者と繋がっている可能性のある人物という扱いだ、【帝王】だけで入ると結託しているように見られかねん。第三者と共に入らないと罪は晴れないだろう」


 ふむ、それは当然かも。グランツさんの言う事は最もだ。僕等だけで突入して壊滅させても、何か裏取引をしていたとか邪推されそうだし。


「オーマの冤罪を証明する為にも、国の者………騎士団を派遣する方針だ。従ってもらうぞ」


「支部長、その考えを否定するつもりはない。寧ろそちらの意見が正しい事は理解している、だがな―――」


 クロスは席に座る一同を見渡し、苦笑気味にグランツさんに告げる。


「我々は、【帝王】だ。自分勝手な戦闘狂集団が、国家に所属する人間と共闘などできる訳がない」


「そこのクソ剣士の言う通りだ、無能共と群れるつもりはない」


「まぁ実際、付いて来れないと思うよ。せめて僕の魔法を避けるか耐えれるくらいの俊敏性か強靭性がないと死んじゃうかも」


「………ウソダロオマエラ」


 グランツさんが信じられないように喉を震わせるが、誰一人としてその意見を否定しない。そうだ、【帝王】は他の者と違う。味方が前にいようが魔法を撃つし、後衛を守らなけらばいけない前衛が無視して突っ込む。そんな無茶苦茶なやり方に他の人達が付いて来られるわけがない。


「だとしたらお前等どうするつもりで………あぁ、クソッ!オーマ、お雨が手綱を握れ!お前の命令ならコイツ等だって言う事聞くだろ!」


「ふざけないで」


「あぁ!?」


「オーマの手を煩わせるまでもない………そもそも、これ以上オーマに失望されたくない」


 最後の方は良く聞こえなかったが、エスは僕が現場に出るのは賛成ではないみたいだ。というよりこの場にいる全員が同意見みたいだ。なんか凄い暗い雰囲気になったけど、どうしたんだろう。状況に付いていけずに脳内がローディング状態になっていると、ルナが僕を見つめて言った。


「………オーマ、私達にやらせて。貴方の期待を裏切らないって約束するから、お願い」


 どこか怯えた表情で頼み込むルナに、返答に困ってしまう。皆は一体どういうつもりなのだろうか。最初、僕はアジトに突入するつもりはなかった。闇の中、いつ身内に寝首を搔かれるか分からない危険な場所に行く訳がない。


 皆は僕のクランマスター失墜を望んでいるから、僕を戦場に出すことを拒む。利害の一致ではあるが、クランマスターを辞めるのは困る。この地位に就けたのは殆ど皆のお陰だが、僕自身も頑張ったという自負が少なからずある。


 家族も友達も、信じられる人がいないこの世界に突如として迷い込んでしまった僕が、必死に生きてきた証なのだ。それを易々と手放したくないし、何より『邪神』に対抗する為にはクランマスターという立場が必要になってくる。そのことを考えると、付いていった方がいいが………何を考えている?


 そこまで考えた僕は、脳細胞が活性化した音を聞いた。気付いた、気付いたのだ。さっきの僕の発言で、僕が皆のクランマスター失墜作戦に気付いていることを知った。自分達の思惑が潰されたことに怒り心頭だが、表面には出さずにいる。逆に僕の身を案じるような発言をし、僕には敵意がないと証明する。危険な所には来なくていいと、伝えることで僕を信じさせる。


 当然僕は怪訝に思い、皆の策を封じようと皆の言うことの真逆、つまりは『白夜』のアジトに付いていくことになる。それこそが狙い、僕の最初の考え通り、秘密裏に僕を気絶でもさせて、何もしていない無能にさせるつもりだ。ならば僕はその裏の裏を読んで、付いていかない選択をする!


「………分かった、君達を信じよう」


「オーマッ!?」


 真剣な声色で自分の出した結論を告げると、グランツさんが「何言ってんだお前ェ!?」みたいな怒声を飛ばす。ルナ達幹部勢も驚いた様子だ。その表情を見て、僕は自分の考えが合っていたことを確信する。そう易々と君達の掌の上で踊らされると思うなよ。内心ほくそ笑んでいたらでも、グランツさんが椅子から立ち上がり僕に向かって叫ぶ。


「ふざけんなオーマッ!今回の件はいつも見たく他人に手柄を譲ることは許されんぞ!他ならないお前が功績を立てなければ意味がないんだ!!」


「ボスの指図に口を挟むな筋肉達磨ッ!即刻その薄汚い声を閉じろッ!」


「挟むに決まってんだろ!このままじゃ、オーマが冒険者から除名される!お前達【帝王】が活躍しても意味がないんだ!納得しない層が必ず出てくる!」


「ならそいつら纏めて殺す!」


「許せるわけないだろ、そんな事!!」


 グランツさんと言い争うフェルス。完全に平行線だが、僕には考えがある。危険な目に合わず、クランマスターを続けられる方法が。


「待ってくれグランツさん、なにも行かないとは言っていない。僕は後続を率いていくよ」


「あぁッ!?」


「フェルス達を先遣隊として派遣する。『白夜』は大きな組織だ、打ち漏らしや苦戦する場面が生じかねない。そうなった時に、僕の後続部隊が援軍として行く………どう?」


 額に青筋を浮かべてフェルスと言い争いをしていたグランツさんは、僕の提案を聞き思案顔になった。


「………それならまだいいだろう、何もせずにクランハウスにいるよりかはな。お前が現場に出ることに意味があるんだ。国に対して敵対行動をせずにいた、極論、それさえ証明できれば良いんだからな」


「………オーマ、君は私達に任せてくれるのではないのかい?」


「僕はあくまで後詰だよ、クロス。僕が来るまでに皆が解決してくれたら、いいだけだろう?」


 渋い顔で事の成り行きを見守っていたクロスがたまらずといった風に口を挟むが、僕はおまけでしかないと告げる。僕の言葉にハッとした皆は、戦意の籠もった目で頷く。そうだよね、君達が先に全てを終わらせてしまえば、僕は何もしていなかったって言えるだろうからね。僕をクランマスターから引き下ろせる可能性はあるからやる気も出る、だけど、そうは問屋が卸さない。


 皆が攻略が終わるギリギリに出るつもりだ。そうすれば僕は命の危機に瀕することもないし、傷一つ負うことなく悠々と進むことができる。更に言えば、後続部隊を率いるのだから。何人か幹部を僕の傍に付ける。【帝王】以外の第三者も着いていくらしいから、下手な真似もできない筈だ。完璧な作戦、我ながら天才だと思う。


「オーマの指示に従おう。して部隊の編成は?」


「そうだな………先遣隊は、サバルト、フェルス、エス、スロート、ルナ、ザック、クロス。後続は僕、カネサダ、ソフィア。エレンとゼクスは帰還次第、僕の部隊に組み込む。ロゼ、君はクランハウスの防衛だ」


 戦意が高く、ワンチャン僕に害を与えそうな面子を先に置き、【帝王】一の良心であるカネサダと【聖女】として知られる回復の申し子、ソフィアを僕の傍に付ける。そうすれば、仮に僕が身内に刃を向けられても「ソフィアがいたのに何で重症を負っているんだ!」ってなる算段だ。とはいえ、流石に戦力に差がありすぎるのでこの場に居ない残りの幹部を入れれば、それっぽくはなるだろう。


「いいだろう、おい先遣隊共。王国の騎士団長が指示を出すからそれに従って―――」


「「「死んでも御免だ」」」


「そうなるよなクソッ!!」


 そりゃそうだろう、だって皆誰かに従うことを嫌がるし。この場にいる幹部全員ボスキャラだよ?言うならばそのフロア一帯の王《キング》なんだ。王に指図できるものなんているはずがない。


「ならお前等の中で指揮官を決めろ!上や国は俺が説得するから、どうにかしろ」


「なら私が適任だな。皆、私の指揮に―――」


「「「黙れよクソ雑魚間抜け剣士」」」


「そうなるよね、はっはっは!」


「………何で笑ってるの?」


 気味の悪い者を見る目で高笑いをするクロスを見るルナを、見つめながら思考の海へと潜る。さて、どうしようか。グランツさんは中立を守らないといけないギルドの支部長だが、最大原僕達に配慮してくれている。


 なるべく無下にしたくないけど………指揮官という面に置けば間違いなくクロスが適任だ。他の皆は数人規模、それも知り合いでの指揮なら兎も角、知らない人達と連携なんて取れる訳がないし。フェルスを筆頭とした「俺一人で十分だ」的な考えをしている皆には、指揮官とか絶対無理だ。この場にいる全員が認める指揮官なんて何処にも―――。


「喧しいぞ、阿呆共。騒音だ」


 突如として開かれる扉。幹部しか入ってはいけない大広間に堂々と入って来たのは、青い髪と赤い目で、眼鏡をかけて知的な雰囲気を感じさせる鋭い目付きをした男性だった。


「君は………」


「依頼を終わらせ、只今戻りました、閣下」


 僕から見てU字になっている机、その中を進み僕の目の前に来た青年は、跪いて臣下の礼を取り恭しく頭を下げる。王都から離れていた幹部の一人、【秀才】ドルラス・ラドンクが帰参の意を示した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。