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Meta Hack Flow  作者: hiroumi


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奇襲攻撃

昼の間に旅客船が何度も往復して多くの国の住民を避難させた。航空母艦が国から遠ざかって太平洋の何もない場所へ移動して安全圏に逃げ切ったといえるだろう。


世界中が戦火に覆われ、街は火の海に包まれている。


装甲車両のロボットSERAPHと小型アンドロイドSmall SERAPHの圧倒的な数を前にして、人類は逃げるほかなかった。


NEXA MILITECHの幹部たちは無人島の別荘へ移動すると若い女たちとベッドで戯れていたが、SSBRの傘下であるThe Code Diversに正確な位置が割り出され、SSBRの戦闘ヘリが別荘の真上からSmall SERAPHを降下させた。20体の機体が地上から5m高い位置でパラシュートを切り離して、次々と着地する。


Small SERAPHが建物のドアをブレードで切り裂く。


『バタンッ!』と扉が床に倒れ、蝶番(ちょうつがい)に残った木の部分だけが微かに揺れる。


そして、1分後には無人島にある立派な建物の内部で裸の男女の悲鳴が響き渡った。生存者はゼロ・・・。すべての生存者を殲滅してSmall SERAPHの動きが止まった。


返り血を浴びて血だらけになったSmall SERAPHがただそこに立っている。銃を持った中年の(しかばね)が辺りに転がっていた。


報告を受けたSSBRのケネス・ブルックとドミンゴ博士は拍手する。ライバル企業だったメーカーの失墜を心より祝福した。


SSBR施設の地下1階にある研究所にブルック専務と秘書のエリカ・メンデス、ドミンゴ博士がモニターで世界中が戦火に包まれていく様子を眺めていた。


『チン』エレベータが地下1階で停止した。自動アナウンスが流れる。


『セキュリティカードの提示をお願い致します。磁気端末にカードをかざしてください』


エレベータの室内にある上部ハッチをSmall SERAPHがブレードで一突きして開けた。ドローンに乗ったフロランが上部ハッチの開口部から上に出ていく。


非常時にドアを手動で開閉できるトグルスイッチを『開』に切り替えて、エレベータのドアを開けた。


Small SERAPHが地下1階で降りるとトグルスイッチを『閉』に切り替え、エレベータのドアを閉めて1階へ上がるとフロランとハンドクローラーを乗せたドローンがSSBRの施設から外へ飛び出した。急いでSERAPHに乗り込み、光学迷彩でSERAPHは姿を消したまま待機する。


地下1階ではフロランが遠隔操作しているSmall SERAPHが10体のSmall SERAPHに囲まれてボコボコにされていた。


ドミンゴ博士とケネス・ブルックが近くでその様子を眺めている。


ケネス・ブルック「しぶといヤツめ!瓶型ロボットの姿が見えないな、どこだ?」


ドミンゴ博士「見当たらないですね。安全な場所に隠れているのかな?接続範囲は100mだったはず」


倒れたSmall SERAPHはブレードを手放して、手りゅう弾のピンを抜いた。


『ドーン!』


Small SERAPH10体が吹き飛ばされた。倒れたSmall SERAPHが燃え上がる。突然の爆発にしゃがみ込んだ3人が恐る恐る立ち上がるとそこには燃え盛る炎があった。


ケネス・ブルック「なんだ?あの1体から炎が出ているぞ」


ドミンゴ博士「ガソリンだ!地上に逃げましょう」


黒い煙が研究所の中に立ち込める。このままでは一酸化炭素中毒で死んでしまう。


アンドロイド化したケネス・ブルックはともかくドミンゴ博士とエリカ・メンデスの命が危険に晒された。みるみる煙が充満してきていた。煙探知機が反応してスプリンクラーが作動して水を放出したがガソリンに引火した炎は消えることがなかった。


エレベータに向かったがドアが開かない。押しボタンの上下ランプが消灯したまま反応がないようだ。


ケネス・ブルック「クソッ!ヤツめ、このエレベータを止めたか」


ドミンゴ博士「向こうの大型扉から出られますよ、ゴホッゴホッ!」


黒煙を吸ってむせるドミンゴ博士とエリカ・メンデス。視界が霞んで見える。


奥の壁には装甲車両などが行き来するための大型扉があった。ふだんはセキュリティロックがされていて開けることがない扉だ。


ケネス・ブルックとドミンゴ博士、秘書のエリカ・メンデスが駆け足で大型扉の前に来るとケネス・ブルックがセキュリティカードをかざして扉を開けた。


外の空気が一気に流れ込み、Small SERAPHの炎は一層より大きくなった。黒煙がフロアを飲み込んでゆく。研究所にある化学物質を大量に含有(がんゆう)した液体(リキッド)に引火して青い煙や紫の煙、黄色い煙などが立ち上がった。


SSBRの地下1階から地上までスロープになっている。緩やかな坂を3人が必死で駆け上がる。


ケネス・ブルックが高級車をスマートフォンで呼び出す。オートパイロットの無人走行で高級車が近くの駐車場からSSBRの施設の正門を通って中に入って来る。


3人が乗り込もうとした瞬間、高級車がゆっくりと空中に持ち上がった。空気中に電気が(ほとばし)り、光学迷彩を解いたSERAPHが目の前にいた。


ドミンゴ博士とエリカ・メンデスは腰を抜かして、その場に倒れ込んだ。


SSBR3階の窓ガラスを割って、メタリックなロボットのケネス・ブルックが登場した。地面に着地した衝撃でコンクリートにヒビが入っている。


フロランが操縦するSERAPHが高級車をそのままメタリック・ブルックにぶつけ、両手で高級車を受け止めたメタリック・ブルックと力比べが始まった。


両者が力比べをやっているうちにドミンゴ博士とエリカ・メンデス、ケネス・ブルックが後退(あとずさ)りして、逃げようとする。


SERAPHは肩のミニガンM134で高級車ごとメタリック・ブルックを撃ち抜いた。無数にメタリック・ブルックの体に穴が開いて、穴から煙が出ている。力の出力が弱くなった。


SERAPHは車とメタリック・ブルックを正門のほうに投げ飛ばして、3人の退路を断ち、尚且つ、ミニガンM134で攻撃を仕掛けた。


アンドロイドのケネス・ブルックとエリカ・メンデスが銃弾に倒れた。ドミンゴ博士は地面を這いながら逃げ惑う。


https://note.com/hiroumimetavarse/n/n8fef692677cd?app_launch=false


画像はnoteに置いています。

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