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Meta Hack Flow  作者: hiroumi


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混沌

岸壁沿いの船が一斉に岸を離れていく。係船柱(ボラード)に括りつけてあったロープを外したLumen Ark(ルーメンアーク)の仲間はドローンバイクで旅客船に乗り込んだ。


同じことが世界各国で同時に起きている。そして、同じ要領でLumen Ark(ルーメンアーク)の仲間たちが街の住民を避難させていた。


オレゴン州ポートランドの沖から10km離れたところに航空母艦が待機している。世界政府が寄こした避難民の受け入れ場所だ。戦闘機ではなくたくさんコンテナハウスが並び、2階建てになったコンテナハウスは冷暖房完備の優れものである。


避難民「これなら船酔いもなく、普通に住めそうだ。こんな良いコンテナハウスを用意してくれてありがとう」


乗組員「ええ、自由に使ってください。世界政府からの援助なので食料もたくさんありますよ」


旅客船から避難民たちは航空母艦に乗り移った。そして、また旅客船はさっきより南の岸壁に向かう。恐らく航空母艦では2000人が暮らしても十分な食料が揃っている。


ここには3隻の航空母艦がある。どんどん街から住民たちを避難させている。SERAPHやSmall SERAPHが街で暴れ回ったとしても被害を最小限に抑えられるはずである。


家族と(はぐ)れた男の子、母親に抱かれて泣きじゃくる女の子、平和だった日常が一瞬で壊された。非人道的なSSBRの行いは許せない。





――― 世界政府 ―――


世界政府と政府の協議が始まり、擬人化したAIたちがホログラムで会議室の席についた。


統括者「それでは今から街で暴れている装甲車両と小型の戦闘用ロボットをどうするかを対策を考えよう、諸君の意見を聞こう」


アメリカ「今すぐ攻撃を開始してすべて叩き潰すべきです。住民に被害があっても仕方ない」


中国「しかし、秩序ある世界になった現代では武器は限られている。超電磁砲(レールガン)を使えば街ごと吹き飛んでしまうぞ」


オーストラリア「他の動物たちの生存を脅かすようなことはできない。ロボットたちを操っている人間を暗殺したほうが手っ取り早いでしょう」


日本「発端はアメリカの軍事産業メーカーのSSBRだと聞いたが違うのかね?」


アメリカ「確かにSSBRかもしれないが今は政府と関係を絶っている。詳細はわからない」


カナダ「憶測で殲滅するなんてことはできない。確証が必要だ」


統括者「Lumen Ark(ルーメンアーク)が提供してくれた資料によるとSSBRが影で糸を引いていることは間違いない。その拠点はアメリカにある。どうする?」


アメリカ「ではSSBRの施設に特殊部隊を向かわせましょう。SSBRの連中を一網打尽にして捕まえるのです」


統括者「うむ、それでやってみよう」





――― SSBR施設 ―――


上空から戦闘ヘリが降下する。SSBR施設の屋上に停まった。ヘリのドアが開くと特殊部隊の隊員たちが次々と降りて来る。

地上の外門から入った特殊部隊はSERAPH2体と交戦状態となった。


「クソッ!簡単には中に入らせないか」


屋上から中に入った隊員たちはSmall SERAPH10体に廊下で行き先を阻まれる。サブマシンガンで攻撃しても左右に体を振って当たる弾を最小限にしながら近づいてくる。相手はロボットだ。倒しても命令を下している人間に刃は届かない。だが、この状況は戦うしかなかった。


SSBR施設の扉の前にいる2体のSERAPHと隊員たちが戦っていると、外門側からもう1体のSERAPHが現れた。


「挟み打ち!?」


隊員たちは退避しながらSSBR施設の建物の外周を走って逃げる。隊長がサブマシンガンの柄で窓ガラスを割り、窓を開けた。


「よし、ここから侵入するぞ!施設には装甲車両は入って来れない」


外門から現れたSERAPHの胸元には『07』の文字があった。番犬のように施設を守るSERAPHを手に持ったミニガンM134で撃ちまくる。


フロラン「ハハハッ、このミニガンM134がオモチャの銃のように軽い。ほら、プレゼントだ」


SERAPH2体に投げつけたのは手りゅう弾だった。


『ドッカーーーン!!』


SERAPH2体の首が曲がり動きが鈍くなった。SERAPH-07は躊躇なく、その機体を加速させて可動式クランプの手でぶん殴り、SERAPHの顔面を掴み上げた。2体のSERAPHの頭はちぎれ動かなくなった。すると今度は後部可動蓋(ハッチ)からSmall SERAPHが出てくる。


それも予想していたかのようにSERAPH-07はSmall SERAPHを素早く掴み上げて、もう一体に投げつけた。重なるように倒れたSmall SERAPHに可動式クランプの手でパンチをお見舞いする。一撃で2体のSmall SERAPHを倒した。


SERAPH-07は光学迷彩の機能で姿を消すと上部可動蓋(ハッチ)から瓶型ロボットがドローンに乗って飛び出して来た。背中にはハンドクローラーを背負っている。


瓶型ロボットが向かった先はSSBR5階のケネス・ブルックの専用オフィスだった。



https://note.com/hiroumimetavarse/n/n2e864ca3b747?app_launch=false


画像はnoteに置いています。

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