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Meta Hack Flow  作者: hiroumi


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戦闘シミュレーション

病院のベッドで、ラチエ博士はネオグライドの試合を観戦していた。


上位ランカー2組と中堅クラスが2組。

その中でフロランの戦いぶりだけを、冷めた目で追い続ける。


「これでも勝てないか……」


Neon Coreは確かに発動している。

本来なら、あらゆる能力が底上げされているはずだった。


だが――結果が伴わない。


瓶型ロボット、そしてドローン。

常時それらを併用していることが、どこかで足を引っ張っているのか。


「……違うな」


私の予測データと、噛み合っていない。


ラチエ博士は小さく呟くと、力を失ったようにベッドへ沈み込んだ。



――― Lumen Ark(ルーメンアーク)仮想(バーチャル)オフィス ―――


ラファエラ「レナータ、すごくイイ動きだったわ」


ラファエラがレナータに抱きついた。お互いに身を寄せ合って喜ぶ。


カジェタノ「ノア、やるじゃねーか!あの状況で生き残ったのか」


満面の笑みでカジェタノがノアの勇姿を称えた。ふたりがハイタッチをして手を強く握り締めた。


コニック博士「素晴らしい戦いぶりだったよ。上位ランクに食らいついていったね。ハッハッハッ」


アンジェリカ「大健闘よ」


みんながノアとレナータに拍手を送った。


ノア「照れるなー」


レナータ「ふふっ♪」


突如、ホログラムのレイナが姿を見せた。光の粒子が漂う。


ノア「うわぁ!なんだ」


ノアの後ろからアンジェリカが声をかける。


アンジェリカ「心配しないで。レイナはエルディオスを運営するAIよ」


AIレイナ『各国の政府の協力が得られました。SSBR、すべての拠点の監査が始まります』


ゲレーテ「行政監査で徹底的に施設を調べるのね」


コニック博士「それで違法性のものが見つかればSSBRを一網打尽にできるというわけか」


AIレイナ『SSBRの活動を鈍化させ、その間に政府が対策を講じます』


ノア「例えば?」


ゲレーテ「軍事産業の禁止とかね」


カジェタノ「そんなことすれば逆に暴れ出さねーか?他のメーカーも含め」


ラファエラ「どうせ暴れるから同じことでしょ」


カジェタノ「そうだったな」(苦笑)


アンジェリカ「手に負えなくなる前に、手を打つ。そういうことね」


光の粒子が拡散され、AIレイナは幻だったかのように姿を消した。


コニック博士「これでようやく安心できる。我々にできることに尽力しよう」


ラファエラ「それなら”これね”」


彼女が手に持っているのはフラッシュメモリーだった。


ノア「何の記録?」


カジェタノ「おいおい、とうとう出してきたか」


ラファエラが取り出したものはネオグライドの戦闘の記録だった。


上位ランクの戦闘データを集め、編集したものだ。


ラファエラ「せっかく作った疑似現実(シュードリアリティ)を使って欲しくてね♡」


ノアとレナータは、AIが作り出した上位ランカーと戦うシミュレーションを開始することになった。


ラファエラ「あらゆる場面で有利に立って欲しいんだ♡」


ノア「それならファンとアントンも一緒がいいんだけど?」


コニック博士とアンジェリカが顔を見合わせた。


コニック博士「よし、いいだろう。4人で新しい壁を乗り越えるんだ!」


こうして『Lv.BEYONDER』のファン・ロイとアントン・ケイもLumen Ark(ルーメンアーク)の一員となった。



――― 数日後 ―――


4人はコニック博士が開発した紫色のNeon Dustを服用した。それぞれの自宅で4人が頭痛に苦しむ。


Lumen Ark(ルーメンアーク)仮想(バーチャル)オフィスでラファエラとカジェタノが忙しそうにパソコンをカタカタと叩く。


ラファエラ「カジェタノ、急いで。『The Code Divers』に気取(けど)られたらハックされるよ」


カジェタノ「そう急かすなよ、オレも必死なんだ。同時にふたりはキツイぜ」


4人の脳がAIと融合し、ネットワークとつながったところをふたりがハックする。


頭の中にタイムパスをインストールして外部からのアクセスを遮断した。


ホワイトハッカーのふたりが彼らの頭の中に簡易ソフトを入れて完了となった。


ラファエラ「ふぅー完成したー・・・」


冷や汗をかいているラファエラ。


カジェタノ「息するの忘れてたぜ」


コップに入った炭酸水を飲んで、体を()()らせた。


ノア「僕とレナータは既に脳がAIと融合しているのに大丈夫なの?」


コニック博士「ああ、害はないよ。機器の遠隔操作や人体操作と違って負荷が軽いからね」


頭を押さえながらレナータがラファエラに質問する。


「入れたかった簡易ソフトって?」


「タスクマネージャーよ。頭の中の業務を細分化したタスクの優先順位、役割、現状を可視化し、効率的に戦うの」


カジェタノが体を起こした。


「つまりアバターがアイテムを切り替えるときに出てくる選択画面のようなものが頭の中にもできるってことだ」


アントン「これはスゴイですね。今、私の頭の中がキレイに整理されましたよ」


ファン「面白いこと考えるな」


ノア「今日は頭痛に耐える日だったね。帰ろうか」(苦笑)


疑似現実(シュードリアリティ)で行う戦闘シミュレーションは後日に持ち越された。


https://note.com/hiroumimetavarse/n/ncfc72f6e11cb?app_launch=false


画像はnoteに置いています。

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