表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Meta Hack Flow  作者: hiroumi


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/81

ホログラム

「それは本当なのか?」


コニック博士は驚き、アンジェリカは目を見開いて口に手を当てた。


「ええ、本当よ。黒いNeon Dustが完成したわ。被験者に使われたシルヴェーヌが教えてくれたの」


ラファエラが疑似現実(シュードリアリティ)で出会ったシルヴェーヌのことを話した。


「脳の信号だけで機器を操るなんて、そんなことができるのか・・・」


その技術力にコニック博士は驚嘆した。


「彼女は黒いNeon Dustに適応したのに、生かしておくのは危険だからという理由で処分されることになったの」


「そこでオレたちが彼女のためにハンドクローラーを制作したんだ。ここにもあるよ」


カジェタノが手元にあるハンドクローラーをコニック博士に見せた。


「結局、救えなかったけどね。疑似現実(シュードリアリティ)から突然、姿を消したわ」


「まぁなんてこと・・・」


アンジェリカが悲しそうに呟いた。


ゲレーテは()()()()を思い出していた。


ゲレーテ「ドミンゴ博士は赤いNeon Dustを作っていたはずよ。ラチエ博士を操作したって自慢してたわ」


コニック博士が頭を抱えた。


「なんてことだ・・・。それは間違いなく軍事転用するつもりだ。量産されたら大変なことになるぞ」


ラファエラ「何か手を打たないとね」


Lumen Ark(ルーメンアーク)では、予期せぬ出来事が次々と起きていた。


SSBRの研究開発と軍事転用のスピードが、あまりにも速すぎたのだ。


『ANGEL DESCENT計画』の『SERAPH』や『Small SERAPH』のような装甲車両やアンドロイドと違って、遠隔操作で機器を操る兵士と戦うことになるかもしれない。胸騒ぎがする。


圧倒的にこちらが不利だ。


コニック博士「政府(AI)に話そう。我々だけの手に負えるものではない」


アンジェリカ「そうね、収拾がつかなくなってるわ」


『その情報は今、共有しました』


Lumen Ark(ルーメンアーク)のオフィスに突然、美少女が現れた。ホログラムに映し出された幻影が揺らぐ。


皆が彼女に注目する。


『私はエルディオスの街を司るAIレイナ、あなたたちが協力してくれるおかげで助かっています』


コニック博士「おお!まさか擬人化できるとは・・・」


アンジェリカ「キレイ、まるで天使のよう。美しいわ」


『ありがとう。私たちAIの領域管理システムには限界があるの。それぞれは独自に動いています。政府はその領域がもっとも大きな存在です』


ラファエラ「じゃあ政府の上は?」


『それはすべての政府を統括する存在、マザーです。よほどのことがなければ現れません』


コニック博士「それは困ったな。何かが起きてからでは遅いのだが・・・」


(まさか何かが起きても何もしないなんてことはないのかな・・・?)


コニック博士はマザーの存在が気がかりだった。


カジェタノ「しかし、政府まではホワイトハッカーでも干渉できるがマザーは一体どこにいるんだ?」


『マザーは仮想(バーチャル)マシンの中に存在します。現実の世界のサーバーもネットワークも届かない場所です』


カジェタノ「なんだ、それは・・・難しいな」


一瞬、重い沈黙が流れた。


その空気を破るようにゲレーテが口を開いた。


ゲレーテ「マザーのことはひとまず置いておきましょう。まずは各国の政府に働きかけてSSBRの計画を阻止するのが先よ」


コニック博士「その通りだ。既に現実世界に影響が出ている。新薬の青いNeon Dustも拡散されつつある。止めなければ・・・」


一旦、AIレイナから各国の政府に働きかけてもらうことになった。SSBRの計画を阻止するための対策がこれから練られていくだろう。



――― 同時刻 ―――


ネオグライドに参戦した『Lv.BEYONDER』と『UNIT-8』が対戦相手することになった。どちらも勝ち越しで上位ランクに手が届くところまで来ている。


フロラン「あのチームか・・・面白い奴がふたりいたな」


至近距離で(いさ)ましく戦っていたノアとレナータを思い浮かべた。


ピム「ノアとレナータですね。前に至近距離でやり合ったときに拮抗しましたね」


その戦いは上位ランカー『The Blind Lamb』にどちらのチームも負けている。


フロラン「あのときオレは疲れていた。言い訳するつもりはないが今回はこの球を使う。オレの勝ちだぜ。グハハッ」


フロランは懐からNeon Coreを取り出した。球はプラズマのような光を中心部から外へ放出している。


ノエル「それはラチエ博士が開発したっていう例のアレですか?」


フロラン「そうだ。このNeon Coreも量産に入る。博士はネオグライドのゲームの均衡を壊すつもりらしい」


セシル「そんなことをしたらランキングがめちゃくちゃになりますよ?」


フロラン「別にいいじゃねーか、裕福な国と貧困に苦しむ国が入れ替わるだけだ。オレたちには関係ねぇ」


酒場でフロランたちが話しているのを遠目で見ながらノアたちが戦略を練る。


ノア「また『UNIT-8』と再戦することになったね」


ファン「そうだな、前はオレが撃たれてドローになっちまったが今回は勝てるんじゃないか?」


アントン「冷静に行きましょう。今回はアイテムを大量に買ってますからね」


アントンがアイテムを一覧表示するとズラっと多種多様なハンドグレネードが並んでいた。


レナータ「気を付けて、あいつらの武器は改造してあるよ」


ノア「僕とレナータが前線に行くよ。できるだけ援護をしてほしい。サシで勝負するのは危険だからね」


ファン「わかった。十分すぎるぐらいの援護をしてやるよ。頼りにしてるぜ!」


アントンのハンドグレネードを仲間で分け合った。


いよいよ決着をつけるときが来た。


https://note.com/hiroumimetavarse/n/n1a1a031997ed?app_launch=false


画像はnoteに置いています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ