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Meta Hack Flow  作者: hiroumi


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サプライズ

シルヴェーヌは疑似現実(シュードリアリティ)の研究所のソファで居眠りをしていた。

AIのラチエ博士と本物(オリジナル)がモニター越しで会話している。


ラチエ博士「実験は成功したよ。これで調合したデータを元に量産が可能になった」


AIのラチエ博士「それはおめでとう、実に素晴らしいじゃないか。彼女はどうするんだ?」


ラチエ博士「実験は終わったんだ。そのうち処分するよ」


AIのラチエ博士「そうか・・・わかった」


シルヴェーヌにはその会話がすべて聴こえていた。


(処分?実験が終わった?それ、私のことじゃない?)


もしこのまま目を覚まして暴れたら本体の脳のほうに何をされるかわからない。

彼女は寝ているふりを続けた。



――― 翌日 ―――


シルヴェーヌは疑似現実(シュードリアリティ)のネットカフェに行くと店員に案内されて個室に入っていった。

パソコンを立ち上げ、検索を始める。


「どうすれば生き残れるかしら?急がなきゃ・・・」


幸いインターネットはオンラインだ。現実世界と変わらない。シルヴェーヌは自分が助かる道を探した。


『量子テレポーテーション』『転送』『Bluetooth』『ドローン』『トリック』


片っ端から検索して、どうすれば自分の本体が助かるかを考えている。


1時間、検索しながら考えたが疑似現実(シュードリアリティ)にいる自分には何もできないと(くじ)けそうになっていた。


飲み放題のジュースを飲みながらソファに持たれてぐったりしている。

ぼんやりパソコンのモニター画面を見ていると突然、文字が勝手に走りはじめた。


『あなたは誰?ここで何をしているの?』


シルヴェーヌ「ん?どういうこと?ハッキングされてる?」


『あなたはAIじゃないわよね?どうしてラチエ博士が作った、この世界にいるの?』


シルヴェーヌは、相手が誰だかわからないが、この世界をハックしている人物にメッセージを送った。


「私はどうやら脳だけにされてしまったようなの。でも、もうすぐ消されるわ」


『まぁなんてこと!酷い』


「仕方ないわ。体がないと逃げられないもの」


『でも、どうして消されるの?』


「私はどうやらラチエ博士の実験で成功したようなの。黒いNeon Dustの適合者よ」


『スゴイじゃない!でも、それどんな効果があるの?』


「Bluetooth接続された機器はなんでも操作できるって博士は言ってたわ」


『なるほどね・・・ドローンやミニカーのことね。あなたの名前は?私はラファエラ、よろしくね』


「私はシルヴェーヌよ、お願い助けて・・・」


『わかったわ。心配しないでシルヴェーヌ、私は味方よ。研究所の住所を教えてほしいの』


Lumen Ark(ルーメンアーク)のラファエラがラチエ博士の疑似現実(シュードリアリティ)をハックしていた。


ラチエ博士の疑似現実(シュードリアリティ)が外部とつながるとパソコンが自動でそれを知らせるプログラムが組まれている。ラファエラのパソコンのAIが素早く反応して、異変を検出しアラームを鳴らしたのだ。


ラファエラもまさか生身の人間が外部とコンタクトを取るとは思ってもみなかった。

この後もふたりはチャットアプリで連絡を続けた。


ラファエラはすぐにシルヴェーヌを助ける準備に取りかかる。



――― 1週間後 ―――


研究所のインターフォンが鳴る。『ピピピッ♪』


速達便で段ボールが届いた。そこに手紙が添えられている。


ラチエ博士「なんだ?これは・・・」


今までこの研究所に、そんなものが届いたことはない。


研究所の奥に歩きながら手紙を開いた。


『親愛なるシルヴェーヌ様へ 誕生日おめでとう!あなたにとっておきのプレゼントを用意したの。楽しみにしててね♪』


ラチエ博士は驚いた。


「どういうことだ?シルヴェーヌの誕生日・・・AIのラチエがやってるのか!?」


ラチエ博士は疑似現実(シュードリアリティ)にいるAIのラチエ博士に話しかける。


ラチエ博士「お前、シルヴェーヌに何かプレゼントを贈ったのか?」


AIのラチエ博士「いや、私は何も贈っていないが・・・?何の話だ」


ラチエ博士「肝心のシルヴェーヌはどこだ?」


AIのラチエ博士「ここにはいないよ」


本物(オリジナル)のラチエ博士が少し取り乱した。


(この中身は一体誰が送ってきたものなんだ?)


「私が作った疑似現実(シュードリアリティ)をハックしている奴がいるのか・・・」


博士は戸惑いを隠せなかった。額から汗がにじみ出る。


恐る恐るキレイに梱包された段ボールの包み紙を破いた。そして、フタを開ける。博士は中を覗き込んだ。


突然、ナイフのようなものが無数に飛び出してラチエ博士の肩に突き刺さった!


「ぐおぉぉぉ・・・・!」血がボタボタと垂れる。罠だった。


ナイフに見えたものは義手(プロステティック)型のロボットだ。博士の肩に刺さったまま動いている。


ラチエ博士は床に倒れ込み、ムリやり義手(プロステティック)型のロボットを引き抜いて、そのまま投げ捨てた。


それを見ていたパウルが叫ぶ「ハーーウ!刺激的なサプライズだ!」


https://note.com/hiroumimetavarse/n/ncf728270c865?app_launch=false


画像はnoteに置いています。

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