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Meta Hack Flow  作者: hiroumi


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ブースト

『Lv.BEYONDER』がネオグライドで勝率を上げ賞金と物資を手に入れる。


4人が住んでいる国のお金と物の流通量がどんどん増えていく、スポンサーがついたことで稼げるお金も桁違いになっていた。

 

コニック博士が先日の会合でノアとレナータを呼び止め、ふたりに大切な相談をした。


コニック博士「キミは我々が改良した紫色のNeon Dust(ドラッグ)を服用した。キミの脳はAIと融合しているんだ。キミの脳のデータはパソコンに蓄積しているが、できればアバターのデータも収集させてほしい。我々はNeon Coreを解析する手掛かりが欲しいんだ」


ノア「ええ、いいですよ。それで世界が救えるなら。ただ脳に融合したAIに僕が乗っ取られることはないんですか?」


コニック博士「安心してほしい。それはない。あくまでナノテクノロジーのAIは脳と融合したアンテナみたいなものだ。人を乗っ取ったりはしないよ」


ノアはコニック博士の良識ある答えに少し胸騒ぎがした。


(本当に大丈夫だといえる根拠はあるのだろうか?)


コニック博士「今、ラファエラとカジェタノが疑似現実(シュードリアリティ)の制作に取りかかっている。キミが協力してくれたらNeon Coreを解析する手掛かりが得られるはずだ。ぜひ協力してほしい」


まっすぐにノアを見つめコニック博士が期待を寄せてノアの手を力強く握り締めた。


ノア「わかりました。一緒にSSBRと戦いましょう!」



――― 1ヵ月後 ―――


ラファエラとカジェタノが制作していた疑似現実(シュードリアリティ)が完成してAIと融合したノアのアバターの本格的な解析が始まった。


それでもラファエラとカジェタノには少しの不満が残る。


ラファエラ「わざわざこんなもの作らなくても私がレナータの潜在能力を引き出したようにAIと融合した脳をハックすれば良くない?」


カジェタノ「確かにな。『The Code Divers』の先回りをして、オレたちがハックすればいいだけの話だよな」


ホワイトハッカーのふたりからすれば仮想現実(バーチャルリアリティ)は自分たちの領域(テリトリー)なのだ。

どこかの博士が開発した『アバターと融合させるAI』にはさほど興味がなかった。


その後、解析データの結果が出た。


Neon Dustを使用して脳とAIが融合したノアは潜在能力が引き出され、そこにNeon Coreを発動させるとアバター側でその力が増幅(ブースト)されることがわかった。


動体視力、反射速度、思考速度、順応性、瞬発力など、脳の中が整理されたことにより現実世界のノアの力は上がっている。

それに加えてアバターに融合したAIがその力をコントロールしながら増幅させているのだ。


ラチエ博士は、Neon Coreをフロランに使わせようと目論んでいた。


不正プログラムを使用したときに、ネオグライドのAIが投入する最強のbot『クラッシュマスター』に対抗する手段だったのかもしれない。

フロランたちがラチエ博士から受け取った武器も何らかの細工が施されていたことが調査の結果わかった。


コニック博士「つまりこれは・・・人類をAI化させようとしていたということなのか?」


アンジェリカ「どうやらそのようね。SSBRに(そそのか)されてNeon DustにナノテクノロジーのAIを混ぜたとき、ラチエ博士の頭の中で次の構想が浮かんだと推測できるわ」


コニック博士「人類の脳のハックとNeon Coreを使って有利にゲームを進めるプレイヤーの出現か・・・」


ノア「そうすれば賞金も物資も思いのまま、(おの)ずと国力は上がる」


ラファエラ「それはSSBRの計画とは別にラチエ博士が世界を揺るがそうとしてたってこと?」


カジェタノ「いや、それはないだろ。あくまでアレは狂人だ。もし博士が考えるなら我が身の保身だよ。フロランを利用して多額の資金を得たかったんじゃないか?」


アンジェリカ「その可能性は高いわね。フロランについている3人の仲間も博士が用意したAIだった。フロランが勝てば勝つほど3人分の賞金は博士に入る」


コニック博士「SSBRは、そのネオグライドの戦いを軍事シミュレーションとしてデータを取っていたことは間違いない。

もしかしたら博士はNeon CoreをSSBRに売りつけるつもりだったのかもしれないが・・・」


どちらにしてもラチエ博士は仮想現実(バーチャルリアリティ)の秩序を壊す存在に違いはなかった。


ゲレーテ「SSBRにはラチエ博士よりも狂ってるドミンゴ博士がいるわ。フロランが『ANGEL DESCENT計画』に参加して『SERAPH-07』を動かすことになるでしょうね。それにあの憎たらしい小さなロボットも・・・」


SSBR地下1階のエレベータ前でフロランが遠隔操作する小型アンドロイド『Small SERAPH』に取り押さえられたことをまだ根に持っていた。

拘束された寝室で危うく変態パウルの生贄になるところだったのだ。無理もない。



――― その頃 ―――


量産された新薬の『New Blue Neon Dust』がバイヤーの手によって世界中に拡散されていた。


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