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Meta Hack Flow  作者: hiroumi


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暴かれる諜報員

ブルック専務「それでは私は研究所に行く。一旦は解散だ。用があれば呼ぶ。ゲレーテ行くぞ」


秘書のゲレーテを連れてブルック専務が地下1階の研究所に向かう。

SSBRの黒い薔薇のタトゥが入った()()()()と別れてブルック専務と秘書のゲレーテだけエレベータに乗り込んだ。エレベータの中、ふたりだけの空間になるとすぐにケネス・ブルックはゲレーテに詰め寄った。


「どうしたんだ?ゲレーテ。私たちの計画に不満でもあるのか?

もうお前はSSBRの一員なんだ。そのことをしっかり覚えておいてくれよ」


冷酷ではあるがケネス・ブルックはそれでもゲレーテを愛している。

彼女の顔を優しく撫でながら、そう彼女に言い聞かせると抱擁してキスを交わした。


「ごめんなさい、つい感情的になってしまって・・・ただ私はあなたのことが心配なのよ」


その場の空気に合わせてゲレーテ・ヘンラインがケネス・ブルックを思いやる素振りを見せたが内心は(世界を壊されたら堪らない)と思いつつ、その場をやり過ごした。


研究所ではドミンゴ博士がフロランの脳が入った瓶にロボットの手足を取り付けたところだった。


「バッテリーパックはUSBで充電できるようにしといたよ」

ドミンゴ博士がフロランに話しかけると瓶型ロボットが応えた。


「ああ、悪いな博士、手間を取らせたぜ。これで一応はSERAPH-07の振動に耐えられるだろう。いざというときに脱出も可能になった」


瓶型ロボットから音声が聴こえ、ブルック専務と秘書のゲレーテはしかめ面でそれを眺めていた。


以前SERAPH-07を出動させ、ラチエ博士の研究所に行って用事を済ませて戻って来ると自身の脳が入ったガラスの瓶にヒビが入っていたので心配だったのだ。


中から溶液が漏れ出し、危うく脳が乾燥してしまうところだった・・・という口実である。しかし、これはフロランの偽装工作で実はSmall SERAPHで自分の脳が入ったガラスの瓶に衝撃を与え、(みずか)らヒビを入れていたのだ。

SERAPH-07の機動力に見合った()()が欲しいとドミンゴ博士に懇願して、瓶型ロボットを作ってもらうことに成功した。


「なんだ?それは。お前の趣味で研究所を使わせた覚えはないぞ」

怪訝(けげん)な表情のブルック専務がドミンゴ博士を叱責する。


「ああ、いらしていたんですね。

これはこれはブルック専務と秘書のヘンラインさんでしたっけ?

私はパストル・ドミンゴです。こちらの瓶型のロボットは元・軍人のフロランですよ。

前にイシドール・ラチエ氏をここに連れて来たときは小型アンドロイドのSmall SERAPHを操縦していましたが、これが彼の本体です」


改めてフロランをケネス・ブルックとゲレーテ・ヘンラインに紹介した。


上機嫌のフロランがゲレーテに話しかける。

「おお、あんたすごく美人だな」


瓶型のロボットにそう言われてなんともいえない表情のゲレーテが「ありがとう」とだけ伝えた。

フロランは目線を変えてケネス・ブルックのほうを見つめると、しばらく無言だったが()()()()()()()ようだ。


「よう、ブルック専務。あんたクモのような機械が体についてるぜ」


意表を突かれ、ケネス・ブルックは驚いた。


「なに?どこだ。そんなものが私に・・・」


手を体に当てながらフロランが指摘したクモのような機械がついていないかを確かめた。


「まぁ待ちなよ。オレが取ってやる」


フロランはBluetoothの機能を使って、クモ型の機械をハックした。

ケネス・ブルックの首元からクモ型の機械が飛び出し机の上に着地すると、それを見たケネス・ブルックは驚いて体をのけ反らせた。


「こんなものがいつからついていたんだ?」

驚きは怒りに変わっていた。


フロラン「これはどうやら盗聴器のようだな。いつから付いていたのかはわからんがSSBRに敵は多いことは確かだ。NEXA MILITECHかそれとも他の組織か・・・」


ケネス・ブルック「ドミンゴ博士、これを解析できるか?」


ドミンゴ博士「わかりました。解析しましょう」


ドミンゴ博士がクモ型の盗聴器をAI搭載のスキャナーにかけようとしたその時「そこまでよ」と声が聴こえた。


その声の主はゲレーテ・ヘンラインだった。

銃を構え、ケネス・ブルックとドミンゴ博士、フロランと距離を取り、彼女は後退(あとずさ)りした。


「どうした?ゲレーテ・・・まさかスパイだったのか」


ケネス・ブルックは愛した女に裏切られ、喪失感でいっぱいだった。


「どうやらここまでのようね。あなたたちとはここでお別れよ」


ゲレーテ・ヘンラインは銃を発砲して3人を寄せ付けなかった。

周りにいた研究員たちも誰ひとり身動きができない。

動けば彼女は本当に撃つことがわかっているからだ。


ゲレーテ・ヘンラインはエレベータのボタンを押した。

研究所のほうを見渡し、誰も近づけないように銃を構えたまま威嚇している。

エレベータの到着音が鳴り、彼女は心の中で少しホッとした。


(この状況をうまく切り抜けられた)と胸を撫でおろした。


ドアが開いて振り向くとSmall SERAPHがそこに立っている!

彼女は素早く銃を向け、弾を発砲したがSmall SERAPHはビクともしなかった。


ゲレーテ・ヘンラインは()えなくSmall SERAPHに取り押さえられてしまった。

床に彼女は押さえ込まれ「よくやった!」とケネス・ブルックの声が聞こえる。

辺りは騒然としていた。


ケネス・ブルックは急いで彼女の元へ駆け寄り、髪を掴んで「よくもオレを裏切りやがったな!」と声を荒げた。銃を取り上げられた彼女はそのままSSBRにある宿泊室に監禁された。


後日、ケネス・ブルックからの命令でエージェントのパウルという男が朝食と共に新薬として開発された『New Blue Neon Dust』のサンプルを台車に乗せてゲレーテ・ヘンラインの宿泊室へ(おもむ)いた。


ケネス・ブルックの命令はNeon Dust(ドラッグ)を使って、彼女をSEX漬けにしろというものだった。


https://note.com/hiroumimetavarse/n/ne027936bc5d6?app_launch=false


画像はnoteに置いています。

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