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ブラック企業のホワイト支店  作者: マツグチラムネ
14/35

第13話 気絶

登場人物


宮本→主人公

藤原→同期(メンタル弱いかも)

山口→同期

森本→同期

社長→怖い人

その他→社員

宮本「藤原さん、藤原さん。しっかりしてください、あんた本当に自衛隊員だったんすか?メンタル弱すぎんだろ。」


俺は藤原さんに何度も声をかけ、身体を揺らしたりしてなんとか起こそうとしたが、当の本人はまるっきり意識が戻らない。今もこんな感じだ。


藤原「…………」ピシーン、シロメギョロリ。


宮本(ああっ、もう!だめだこの人。全然起きないぞ。)


仕方がない。なす術がないので、俺はホワイトボードの前でモニターの準備をしている方に声をかけた。


宮本「すみません、僕の隣に座っている方、今気絶してるんですけど」


社員A『えっ?』


社員B『何故?』


社員C『マジ?』


社員D『はぁ?』


森本(やっぱり…)


俺の呼び出しを聞いて右隣の森本さんは呆れかえった顔で藤原さんの醜態を眺め、振り向いた社員達は完全に呆れたような声で反応をし、藤原さんに声をかけ始めた。


そして他の同期達も気絶している藤原さんをみてかなり驚いていた。

俺の後ろの席に座る山口も気絶している藤原さんに若干引きながら俺に話かける。


山口「えっ、マジじゃないですか。何してんすか、この人。」


宮本「うん…さっきからずっとあんな感じなんだけど。」


山口「やばっ笑」


すると前の席の様子が気になったのか、先ほどの話を終えて後ろの席に移動していた社長が俺に声をかけてきた。


社長「もしもし、彼何かあったのかい?」


宮本(うわ、最悪だ。よりによって社長が声をかけてくるとは….)


俺は考えた。

藤原さんが気絶している原因なんて、完全に社長の話が衝撃すぎたからに違いない。でもそんな話を社長の前で言えるわけない。


言ってしまったら、藤原さんがどうなることやら…

そう考えると俺にできることはもう一つしか無い。


宮本「あっ…社長。いや、実は…彼、貧血みたいで」


正直乗り気ではなかったが、ここは嘘でごまかすしかない。藤原さん、助けてあげたんだから今度何か奢ってくれよ…。


 しかしそんな俺のフォロー失敗に終わった。


社長「ほう、貧血かい。我が社が今日という日のためにここまで準備したのに…こうも白目をむかれて座っているとは中々に…極めて我が社に対する侮辱を感じますね。」


宮本「えっ?」


嫌な予感がし、社長の顔を恐そる恐そる見てみると、先ほどのお怒りモードになっていた時のように顔の血管が浮き出るくらいのもの凄い怖い顔になっていた。

 

社長「起きろ‼︎寝てるんじゃねぇ‼︎」ビダーン!バゴーン!


何をするのかと思ったが、やはり鉄拳制裁だった。


社長はとてつもない怒鳴り声を上げ、藤原さんの頬を物凄い勢いで張り付け、そしてみぞおち?に一発拳を入れたのだ。


そして見事にクリーンヒットしたのか、その衝撃で藤原さんははっと目を覚ました。


藤原「はっ⁉︎此処は⁉︎」


社長「此処はではありません。これから会社概要の説明に入る。貧血なんかで寝るんじゃねぇ。」


藤原「レンジャー‼︎はっ、嫌。申し訳ございません‼︎」


社長「何がレンジャーだお前、馬鹿か!?」


藤原「すみません、すみません。」


社長「…ったく。おい、スクリーンの準備はできたか?早く急げ。」


社員A「はい、もうすぐできます‼︎」アセアセ


宮本 (なるほど…人事はさっきあんな暴力を顔に受けてたのか。てか藤原さんすげぇな。あんなんくらってんのにケロッとしてやがる…」ゾォ〜


半分呆れた感じで藤原さんをみていたが、俺の視線が気になったのか、藤原さんは俺に声をかけてきた。


藤原「なぁ宮本君。俺さっきまでの記憶がないんだけど、俺一体何してたんだ?」ヒソヒソ


宮本「…あんた気絶してましたよ。」ヒソヒソ


藤原「えっ⁉︎マジか。それはすまない。」ヒソヒソ


宮本「あんたを起こそうとこっちはいろいろやってあげたんですから、今度何か奢ってくださいよ〜!」ヒソヒソ


藤原「分かった分かった。よし、今日みんなで飲みに行こう。俺が奢るよ。」ヒソヒソ


宮本「お、マジですが。そうこなくっちゃ。」ヒソヒソ


社員A「社長準備できました!」


社長「よし古田、はじめろ。」


あぁ、世の中は今頃4連休なのかなぁ……。

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