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悪に正義を、阿呆に脚光を!  作者: 広炉ひろ
第二章:廃都市「ハイネ」編
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5/25

第五話:廃都市「ハイネ」3/目標:国家転覆

前回までのあらすじ


優しいエルフのお姉さん。

能力について知る二人。

修行の日々。

〇


「さて! ぐっすり眠って神秘も回復したところで、さっそく修行を始めましょう!」

柔らかく美しい声が森に響く。

虫がいっぱい居そうで気持ち悪い。

「漫画では倦厭されがちな修行編ですが、実際はとっても大切なことなんですよ?」

「えーマジかー 修行編、全部飛ばして読んでたなぁ」

「みっちり修行させますから、覚悟してくださいね!」

「よろしくおねがいします!」

「うへぇ~」


〇


「修行において最も大切なことは何だと思いますか?

それでは、すずさん!」

今度は真面目に聞いてた私は不意打ちを喰らった。

「えぇっと 卒業単位を取り切ることです!」

「……? たんい? なんですかそれは?

お二人の故郷の魔法のようなものでしょうか?」

「あーはいー だいたいそんなかんじですねー」

なんで修行編は知ってて卒業単位は知らないのだ。

「で! 修行において最も大切なものはずばり『目標を立てる』ことです!」

なんて単純なんだ。

「うぉー」

間抜けな声が隣から聞こえてくる。

「さて お二人の目標は何ですか? ちなみに私が小さい頃は、国を滅ぼすことでしたねぇ 懐かしいものです」

コガラさんが、どこから取り出したのかわからない椅子に腰かける。

「ああ!思いつかいないよぉ!」

「私も、小さなことならいっぱい思いつくけど、大きな目標はないや」

そもそも、やりたいことが明確にあって、日々そのために生きているような人間は、気持ちが悪いのではないだろうか。

「もしやりたいことがないのなら、自分に足りないものから考えてみるのも良いですね」

世界は、彼女を野放しにしておいても良いのだろうか。

さておき、なんだろうか。 私にたりないものとは。

異世界に来て、元の世界ではありもしない色々なことを、知って、経験した。

人知を超えた力だって手に入れたし、エルフの魔法使いにも出会った。 

美貌と知性はある。 夢や希望に関しては、必要が無い……かも。

「……地位と権力」

私のぼそりとこぼした声にかぶせて、珍しく静かだったゆずも一声。

「……支配と統制、ですかね」

コガラさんがにっこりと笑う。

「いい目標です! 

では、次にお二人だったら、どうやってそれを手に入れますか?」

地位、つまり、どうでもいい人間どもからちやほやされたい。

自分より圧倒的格下の人間をたくさん見て優越感にも浸りたい。。

それは、音楽家、作家、それとも聖人ならできるだろうか。

違う気がする。 私は尊敬ではなく、崇拝や畏怖が欲しい。

「それなら、国家を……転覆します」

何を言ってるんだろうなぁ、と思ってしまった。

そんな奴に世界征服ができるのだろうか。

「素晴らしいですね!国は腐ってますから。

ゆずさんはそれでいいですか?」

「私も他人の税金だけで楽しく暮らしたい!」


〇


コガラさんが、地図を取り出す。

「これが、比較的新しめの世界地図です」

地図には、五色に色分けされた大陸が描かれている。

真ん中にある白い地域を囲うように、赤、青、黄、緑の色が使用されていた。

さらにその中にはお城マークの着いた城域と書かれた場所もある。

「見てわかる通り、この大きな大陸は、四つに分けられて、それぞれが連邦国に統治されています」

コガラさんが地図の、白以外の地域を指でなぞる。

「でも、色は五色ですよ? その白いのはなんなんですか?」

「ここは、四つの国を統括している帝国ですね」

「つまり、私たちはここを襲撃して、転覆することになるのか.....」

上手くできるかな。

「かなり大変ですよ。 私がいて、七割ってとこです」

うむ、高いのか低いのか分からない。

「い、いいです! やってやりますよ。

私だって、色々できるって証明してやるんですから!」

「そういえば、私たちのいる国はどれなんですか?」

ゆずが割って入る。

「私たちがいるのはこの青い色の『サリヨン』です。

ちなみに、ハイネはここです」

爪先で、地図を指さす動作から見て、相当小さな都市なのだろう。


〇


目標も決まり、本格的に修行を始めるらしく、私達はコガラさんに案内されるがままについて行く。

寝室から、六つほど離れたドアをコガラさんが開ける。


修行といったら大自然の中の正拳突きのようなものを思い浮かべていたのだが、私たちが連れてこられたのは、ベッドルームだった。

「はいっ! ではまずはすずさん。 ベッドに横になってください。

ゆずさんは、いったん見学です。」

「おーん」

前から思っていたのだが、それはなんなんだ。

相槌か?

「では、すずさん。 顔に布を掛けますね。 怖くなったり痛くなったら『ストップ』と叫んでください。 よろしいですか?」

ゆっくりうなずく。

私はいったいどうなってしまうのだろう。

「では、神秘を流した手で、お腹を重点的に触っていきますね。

体の力を抜いてくださーい」

エステのようなものらしい。

体になにか温かいものが流れ込んでくるような感覚がする。

あっ、手がすべすべで気持ちがいい。

「これが神秘を練っている状態にもっとも近い状態です。 どんな感じでしょうか?」

「体が、溶けてすぐに固まり直すような感覚です」

「いいですね、その調子です。 

相性が良くてよかったです。

これ、人によっては痛くなったりするんですよ」

「あっ 大丈夫です。 気持ちいいです」

徐に、コガラさんがお腹から手を退ける。

「では、一度布を取って、立ってみてください。」

立つ。

なんだか、能力を始めて発現した時よりも体から何かが滑らかに湧き出るような感覚がある。

今なら、ゆず程度の相手は片手でもぼこぼこに出来そうだ。

「それが、神秘がもっとも安定している状態です。

主に身体能力の飛躍的向上や傷の回復速度の増加、体力消耗の大幅減少などの効能があります。

神秘の総量が八割を下回るまで、この状態が続きます。 今週の目的は、この状態を2時間キープできるようにすることです」

体が暖かくて気持ちがいい。

ああ、もっと早くこれを知っていれば、冬の空コマも敵ではなかっただろう。

「では、すずさん。 もう一度横になってください。」

再び、お腹の上に手が置かれる。

手に纏っている神秘が、先ほどよりも明らかに多い。

「どんな感じですかー」

「ちょっと熱くなってきました……」

「ではゆずさん。 彼女の体を触ってみてください」

「ええっ! いいんですかぁ! やったー」

恐ろしく早い速度で私のベッドの真横までくるゆず。

「お客さーん。 そうそう、鼠径部のあたりって凝りやすいんですよねぇ。

いやいや、そーゆーわけじゃないよ。 そんな目で見ないでよ。

コガラ先生が触れって言ったんじゃ~ん。 それじゃ、遠慮なく~」

「ゆずさん、お(・)腹(・)を触ってみてください。 そっちじゃありませんよ」

「ひぃっ。 ごめんなさい」


〇


「あっつ! なんだこれ、人の体か?」

「うひゃあっ なんかくすぐったい! うぎゃぁっ それに声が体に響くよぉっ」

乙女二人の奇怪な声が響く。

「はい、これが神秘の過剰錬成です。

今の様に他者から神秘を注がれたり、感情が異常に高ぶった際に発生します。

鍛錬を積めば、自発的に行うこともできますが、あまり使い道はありません。

感覚が必要以上に過敏になったり、痛みを感じなくなりますよ。他にも、体温が急上昇したり、体の自由が利かなくなることも……」

途切れゆく意識のなかで聞こえたのは、コガラさんのとめどない解説と、ゆずの絶叫だけだった。

「先生! 手、退けて! すず死んじゃう!」

「あっ やべっ」


〇


二人が施術を受け終わる。

さっきの仕返しに、ゆずの体中をくまなく触りまくってあげた。

まだ立てないようで、今はベッドで横たわっている。

「どうでしょうか。 神秘の練り方はわかりましたか?

何事も基礎が最も大切です。 これさえマスターできれば、ラクリマの運用の七割をマスターできたといっても過言ではありません」

「よし がんばるぞー!」

枕に顔をうずめたままのゆずが叫ぶ。

寝返りも打てないのか。

「では、今度は私の神秘に頼らずに、神秘を練っていきましょう。

やり方はわかるはずです。 さっきの感覚を思い出してみてください。」

「はい……」

「しゃぁ……」

また、いつの間にかゆずが立っている。

目を閉じる。

体の芯から熱が生まれて、それが手、胸、お腹、脚、それがめぐって頭から降りていく感覚。

「おや、やはり習得が速いですね。 一時間は掛かると思っていたのですが」

「うまくできてますかネ」

神秘を練ることにしか神経が回らず、かなり片言になってしまった。

「かなり良いですよ。 まだまだ、流れや形、量など未熟なところもありますが、それは国の中心部、つまり城域あたりに着く頃には、どうにかなるでしょう。

これからは実践も混ぜていくつもりですし」


〇


あれから一時間が過ぎた。

神秘を使い切り、立ったまま動けない私とゆず。

「かなり頑張りましたね。 いったいなにがあなたたちをそんなに突き動かすのでしょうか

これどうぞ、って動けないんでしたね。 すみません」

コガラさんの持った瓶を唇に押し当てられる。

「んぐっ」

そのまま、一気に全部飲まされる。

非常においしいのだが、原料が気になる。

虫の死骸とかじゃないといいのだが。

「どうです?体の調子は」

「すごい! なぜか体力が完全に戻ってきたような感覚がします!」

となりでゆずも同じことをされている。

「ねね、さっきの瓶、すずが使ったのと同じやつじゃん」

なぜすぐにくだらないことに気が付くのか。

「これは神秘の回復薬ですが、効力が強いので半分で十分です。

日が沈まぬうちに二本以上飲むと心臓が爆発します。

瓶は紫のガラス製で、ラベルに『神/癒』と書いてあるので気をつけてくださいね」


〇


森にて。

「ふひゃー、汗でべとべと......

早くシャワーしたいね」

「見て〜ゆず。 洗濯のりで顔の輪郭に来るウィッグを固めてた時代のコスプレイヤーの真似〜」

輪郭に、前髪を貼りつけて、魔法少女的ポーズをしてあげる。

「対象の説明が長くて、面白さが伝わりにくいね」

「..................んがー」

あれから一週間後、それはそれはキツイ修行を乗り越え、私たちは非常にスムーズに神秘を練ったり消したりできるようになった。

コガラさんも喜んでいる。

「成長がはやいですねぇ。 そろそろ次のステップに進んでみますか」

タオルで汗を拭う。

「といいますと?」

「つまり戦闘の実践ということです!」

森に、コガラさんの声がこだまする。

「実践…… どうやるんですか」

ぴんと立てた指をクルクル回して、コガラさんはいつもの顔をした。

「どの街にも、中心には管理局という場所があります。

そこには、住民情報の登録や身分証の発行、税金を納めたりすることのほかに、その区が出している臨時の求人があります」

「つまり、その求人で、実践経験を積む、ということですね」

「なんか、おもしろそうだねぇ すずぅ」

「私も結構楽しみね」

「ちなみに、管理局の隣には必ず小さな小屋が立っていて、職員にもっと報酬がいい仕事はないのかと聞くと、『なぜかわからないですが、皆さんあちらに行かれますよ』などの文言でそこに案内されるんです。

そこでは、地下労働や水商売が横行しているらしいです。おぞましい」


〇


管理局に向かう途中。

「あっ そういえばすっかり忘れていたのですが、お二人はすでにラクリマの能力を発現していたのでしたね。 私としたことが。 先にそちらの修行から行うべきでした。 どうしますか? いったん戻ったほうが……」

「ううん、先生! 私やってみたいよ。 今の自分の実力を試してみたい!」

まあ、というような顔。

「それもそうですね。 そもそも、あまり能力者の多くないこの地域での求人は基本的にラクリマを所有しない人間が受注することを前提に作られていますからね。 それに何かあったら私が助けますよ。 あ、でも、命に関わる時だけですよ? こんなことを言っておいてあれなんですけれど実は私、知識が多いだけで実力で言ったら中堅あたりですけどね。 引きこもり癖があって身体能力が足を引っ張るんですよ~ 運動とかもしようと」 

「ああっ! コガラさん、付きましたよ!」

なんとかこの先の会話を遮ることに成功した。

「うひゃーっ おしゃれー」

ゆずが阿呆な声を漏らす。

「求人は、別窓口なのであっちの部屋ですね。

なにがあるのか見てみましょう。」


◇


求人一覧 

▽日付順



・【急募】求ム!ゴブリンバット!

依頼主:カルビちゃん

難易度:C

応募条件:特になし

報酬:六万エメラル


・【初心者歓迎】新ギルド「Give me hope」開設しました!入会希望の方はこちらから→

依頼主:Give me hope

難易度:D

応募条件:特になし

報酬:なし


・【急募】人殺しを捕まえてください

依頼主:ハイネ治安維持局

難易度:B

応募条件:死んでもいい方。

報酬:三百万エメラル


・【報酬大!】スピリット・バウンドのエクトプラズムが欲しいです!

依頼主:カタストロフ

難易度:C+

応募条件:なし

報酬:五十万エメラル


・【朗報】かわいい女の子と夜のお付き合いまでできる神ギルド、マジで見つかる→

依頼主:風俗王モトベ

難易度:E

応募条件:なし

報酬:かわいい女の子のオトモダチ


・【怪しくないヨ!】『鳥』を教えてもらいたいです。

依頼主:爻胤羹

難易度:B-

応募条件:「とかげ」

報酬:三百億エメラル


・【高額即日入金!】指定の個室で魔導書を受け取るだけ!

依頼主:カラシ

難易度:E-

応募条件:誰でも歓迎!

報酬:五万エメラル


・【同伴/貸し宿三日分保障】儀(ただす)の森界隈で植物採取!

依頼主:ニカ

難易度:A+

応募条件:二級以上の魔術師の方、三級以上の戦士の方、三級以上の僧侶の方(パーティーでも可)

報酬:合計六百万エメラル


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〇


「結構あるんですね。 どれにしますか? コガラさん」

カタログをぺらぺらと捲る。

どうやら、魔法によってそのページが空間投影されるらしい。

ゆずは面白がって何度も本を開けたり閉じたりしている。

なぜか本なのに起動音が鳴るので、ゆずの声と合わさって非常にやかましい。

「そうですねぇ。 お二人はラクリマを所有しているわけですが、それは階級や職業とは関係がありません。 なので、無難な応募条件の付いていないものにしてみましょうか」

「じゃー これはどぉですかー? ゴブリンバットのやつ」

「ゴブリンバットってなんですか? コガラさん」

長い説明が来ないことを祈る。

「はいっ! ゴブリンバットというのは、主に森に生息する三メートルほどのキラー・ゴブリンという種の長が持つ魔力が込められたこん棒のことです。長ゴブリンを殺しさえすれば手に入るので、比較的廉価な魔法雑貨の原料になりますね。 流れる神秘が汚らしいので私は大嫌いです。 もちろん私の店でも扱っていませんよ」

「この六万エメラルっていうのは、どのくらいなんですか?」

「うぅん、難しいですね。 どのくらいと言われましても……

私の店では、コーラを二百エメラルで販売していますよ」

つまり、一エメラルはほとんど一円だということか。

「あまり効率の良いクエストとは言えませんね。

虫にも刺されますし」

「じゃ、これはぁ~? 上から三つ目のやつ おもしろそーね」

ゆずは殺人鬼捕獲クエストを指さした。


〇


「う~ん。 ひさびさの実践ですねぇ~ 血が沸きます

まあ、私は二人が危なくなったら出るだけですがね」

実践には緊張感があったほうが良いという、コガラさんの師匠の方針に則り、我々一行は殺人鬼捕獲のクエストを受注することになった。

「それでは、このクエストについて説明いたします。

皆さまに確保していただきたいのは、ここ数カ月、街の人間を殺して回っている通り魔です。

死体には、なにかで切り裂いたような深い傷跡が残っていたことから、犯人の凶器はナイフのようなものだと思われます。 

こちらが詳しい資料になります。 

今回の求人はこの地域の治安維持局が依頼主となっていますので犯人は捕まえ次第、騎士団に引き渡していただいて結構です。 

それでは、ご健闘をお祈りします。」

「すず! 先に捕まえたほうの勝ちね!」

「しょうがないわねっ ぶちのめしてあげるわ!」

なんだか、わくわくしてきた自分に驚いている。


〇


管理局を後にし、私たちは朝ごはんを食べるべく、グルメ街へと向かっている。

「おそらく犯人は能力者でしょうねぇ~ 大変です」

「まじっすか、先生」

「どうしてわかるんですか? 名前すら今知ったばかりなのに」

ゆずに持たせたせいですでにぐちゃぐちゃの資料には、大きく「小日向唯」と書かれている。

こいつは、日本人ではないか!

「冷静に考えてみてください。 資料が本当なら、人体に五十か所も刺し傷を付けるなんて能力がないと無理に決まってます!」

「たしかにぃ~」

別に、そんなことはないと思うのだが……

「でも、私も実は能力者だと思っています」

「その言い方から察するに、私とは別の理由ですね?

教えてください」

ゆずと違い察しが良くて助かる。

「私がそう判断した理由は名前です」

「といいますと?」

「実は、私たちこの世界の人間ではないんです。

ラクリマもこの世界に来た時になぜか持っていました。 ゆずも同じです」

「なるほど、面白いですねぇ〜」

驚かれるかもと思っていたが、さすが齢三千歳のエルフだ。

こんなことでは動揺しないのだ。

「たしかにお隣さんでも違和感ないね~ こひなたさん」

「もしかしたら、私たちと同じところから来ているので、私たちと同じようにラクリマを所有しているかも? と思っただけです。

そこまで深い理由はありませんよ」

コガラさんが何かを熟考している。

「……すみません。 話の腰を折るようで申し訳ないのですが、もとのおうちに帰りたくはありませんか?」

コガラさんが普段と違って、少し堅くなる。

「私の神秘は変質型なので出来ませんが、降霊型のゆずさんなら何年も修行をして、最上級の転移魔法を覚えることができます。

そうすれば、元の世界に帰ることが可能かもしれません。 私の師匠の街に行けば……」

「うぅん! 必要ない」

ゆずが珍しく落ち着いている。

「私はここにいたい。

せっかく、すずや師匠とも出会えたんだし、魔法が使えるなんて、すごくワクワクするんです。

師匠は身近なものだからそうは感じないですか?

私は、この世界で、すずと一緒に冒険をしたり、修行したり、三人と過ごしたいです!」

そんなこと言われたら、私だって。

「私だって、つまんない元の世界になんて、少しも帰りたくはありません!

私はここで、全ての頂点にたちます!」

「ふたりともっ! 立派になりましたねぇっ!」

これは果たして立派なのだろうか。


〇


かくして我々の殺人鬼捕獲ミッションはスタートした。

次回


殺人鬼捜索。

その恐るべき能力。

ほのぼのショッピング。

次回もお楽しみに。

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