第三話:レッツ・潜入
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「よっしゃよっしゃ…ミッション開始だ。」
そう宣言すると、案内人は夜が更けるまで書いていた紙を取り出した。すると…
《ヴゥン…》
と低い音を鳴らして、インクが光り始めた。
【影・闇・身】
案内人の顔文字が描かれる所に一つずつ文字が表示されると同時に、紙に書かれたインクが全て光り、案内人の姿が闇に紛れるように見えにくくなった
「うおぉ…それどうなってんだ?ゲームで言うところのスクロールってやつか?どういう仕組みなんだ??」
俺は目をキラキラさせながら食いつくように聞いた
『後にしろ』
「教えてくれよぉ…まああとでもいいかあ。ふぅー…”透過”」
俺はそう言葉を唱えると、壁に向かって進んだ。すー…と、体がすり抜けていき、紅いカーペットが敷かれた大きな廊下にでた。
「豪邸じゃんか…」
俺が内装で驚いているうちに、後ろからドアを開け案内人が出てきた
「(・我尾行・)」
恐らくついてこい、という意味なのだろう。俺は親指を上げ、それに応じるように案内人は進み始めた。
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しばらく廊下を進んだ頃、角を曲がろうとしたとき案内人に腕を伸ばして静止された。
「(・人・)」
「合掌してんの?」
「( ᐛ ꐦ)は?(・前人在・)」
角からちらっ、と先を見てみると、衛兵らしき服装に身を包んだ男が手から光を出しながら警備していた。手から出てる光は…恐らくあれも魔法なのだろう。
「…あれ曲がってくるか…?」
声をできるだけ静めて案内人に聞いた。ここはT字路なので、左か右に曲がるかの二択なのだが、このままだと途中で見つかるだろう。
《コツ、コツ、コツ》
硬い靴の足音がだんだんと近づいてくる。
(やばっ!)
「”透過”!」
「…ッ!誰だ!!」
「やべ」
「(ꐦ°᷄д°᷅)てめぇ!」
近づいてきたので透過で逃げようと唱えたが声が出過ぎてしまった。反応した衛兵が、こちらに猛スピードで近づいてくる。
「すまん!ガンバレ!」
俺は透過を使い壁の中に入り潜伏する。案内人は廊下に放置してしまったが、まああいつなら見つかっても…ではなく、自分でなんとかするだろう。
「(ꐦಠ_ಠ)チッ」
【張・脚・強】
頑張れ案内人!捕まっても助けないけど!!
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「誰だ!!」
…誰も…いない…明らかに声が聞こえた気がするんだが…魔物だろうか。
掌灯で天井からあたりを見回したが、近くに曲者の影はない。幻聴…不思議なこともあるものだな…?
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壁から少しだけ顔を出すと、近くに先程の衛兵はいない。嵐は去ったか…
「大丈夫っぽいな?案内人?いるか?」
呼ぶと、壁と天井の角に張り付いてうまく紛れていたらしく、飛び降りてきた。
「セーフだったか…」
(ꐦ°᷄д°᷅)『薄情野郎がマジで次同じことやったらシバくからな?』
「ごめんて」
もし服を着ていたら胸倉をつかみそうなほどの気迫で詰めてきた。しっかり謝罪の気持ちは持っているつもりだが…まあ見捨てたのはさすがによくなかったか。反省反省。
衛兵がいた角の先を見ると、[ᚲᚨᛚᛞᚨ]と看板に書いてある大きい両開き扉があった。
「( ゜д゜)σ」
「倉庫ってあれか…でかいな」
扉のサイズ的に中の部屋は相当でかいんじゃないだろうか。見つけるのに時間がかかりそうだな…
「分かった。部屋の中に窓とかあるか?」
『格子窓なら」
「ならあんたは前のあそこの窓から外に出てくれ。俺は倉庫の中に入って服を捕る。そしたら格子窓の隙間から投げる。あんたがそれをキャッチする。透過でずらかる。OK?」
「( ̄ー ̄)b」
「じゃ、”透過”」
倉庫のドアをすり抜け中に入る。
長くいると警備が来る可能性も否めない。さっさと見つけなければ。
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「服…服…ごほっ」
あれからしばらく探しているが、なかなかどうして見つからない。ていうか埃臭いからそろそろ出たい。お屋敷の倉庫だろうに掃除してないなんてありうるんだろうか。しばらく使われていないのかもしれない。そこら中に蜘蛛?の巣が張られているし、埃が棚につもっている。
下段を見るために視線を落とすと、離れたところに床の埃が足跡型に薄くなっている。恐らく案内人が入った時のものだろう。これを辿っていけば服があるだろうか。
「証拠とか消さないんだな、あいつ」
色々準備する癖にぬけてる所もあるんだな。足跡的にこの棚の奥……と視線を曲げると
衛兵がいた
(は!?デカ?!)
中にもいたのかよ?!体格にびっくりして腰が抜けてしまった。見つかったら潰されるぐらいにはでかい。どうする?一旦出るか?だがこのまま逃げても行くとこなんて……そう考えていた時、しゃがんだ拍子に棚の一番下の段が見えるようになった。2列程先の棚に埃が被っているが布らしきものが見える。
色的に案内人が来ていた服だろう。あれを捕ってすぐ投げたら間に合う…か?……行くか
「”透過”」
できるだけ声を静めて服に向かって棚をすり抜けていく。後ろには衛兵がいるが見られないことを祈る…!
(っし捕った!)
後は格子窓の間からすり抜けて逃げるだけ…と思ったのだが、
服が手をすり抜けている。
(嘘だろ透過って掴んだものにも適用されるのかよ?!)
と、急いで透過解除のイメージをし服を掴み、棚を迂回して奥に歩こうとする。
「オォォイィィダァァレェェダァァ」
異様なほどに低い声が部屋に響く。服を引く瞬間を見られたのだろうか。急いで格子窓に向かって走り、服を丸めて格子窓の隙間に向かって投げ込む。
「うしゴール!じゃあなデカブツ!”透過”!」
あいつ2メートルよりあるんじゃないか?デカ衛兵に手をフリすり抜ける。外に出ると空の下で案内人もしっかり待機していたようで、服を掴んで待っていた。
「( `ー´)ノ」
「ナイス、着るからくれ」
「( ゜∀゜)つ………( ゜д゜)…」
「どうした?」
「( Д ) ゜ ゜」
「なんだよ…どうし……( Д ) ゜ ゜」
( Д ) ゜ ゜
「オォォマァァエェェダァァレェェダァァ」
なぁんでアナタも出てるんですか?????
「やっべぇ走れ走れ走れぇぇえええ!!!!!」
なんで?!なんであのでかい人も来てるの?!捕まったら死ぬ予感しかしない。命の危険が二度もあってたまるかってんだ!!
《ドスンッ!ドスンッ!》
後ろでなんかゴーレムとかそこらへんの足音してるんだけど?俺のこと追ってるの人間だよね?悲しきゴーレムじゃないよね?ていうかあの人……なんか光がすり抜けてる気がするんですけど…
「ねえあの人人間?あの人人間じゃないよね?!俺やだよあれと同種なの!」
「(・君精霊・)(・後奴大幽霊・)」
「あぁそうだ…ほなあれでかい幽霊…人間じゃないにしてもやっぱ俺とほぼ同種じゃん。」
だからすり抜けて来た…倉庫の埃積もってるのに掃除してないのも地縛霊的なことか?いや出てるから地縛してないやん。
「ダァァレェェダァァ」
「やべ」
振り返るとデカブツが背後まで迫っていた。反応した時には、殴るモーションに入っていた。
(殴られr…)
「”透過”!!」
するん、っと拳は通り抜けて地面を叩く。ふははは……俺頭良!
(だが…あれ……?)
なんだかさっきより体が重い気がする…が気のせいだな。こういうのは気のせいだ
「ナァァンンダァァァ」
「これが戦略というものだよ…」
「オォォマァァエェェ」
「”透過”!!」
服とか物とか全部すり抜けるけどやっぱり強いこの能力。攻撃すりぬけて殴れば無敵なのでは?
「見たか!!これが知能という……
も……の…d……」
な、n…だ?いきなり…体が…だる、く……
「(°Д°)やば」
「なぁ…んだこ…れぇ…」
「シィィネェェェェ」
あたるところまでもうすこし…というところであんないにnがたすけてくれ…た…
「(・NO魔力・)」
「あぁ~……」
まりょくぎれ…くるまえにいってたやつか
にげるしかない…でもでかぶつが…
でも…れいはあかるいときえるときまっている、たいよう…ものぼってきたところだ。
「あんないnん…やねのうえのれないか、?ろうかではりついてたやつ…」
「( ˙꒳˙ )b」
【張・脚・強】【筋・腕・強】
「うおあぁ……」
『ȝaʟūn · ʘēn · Ϟaʀe†』
その瞬間、身体の奥に何かが流れ込んできた。
まりょくを戻すじゅ文的な事か…魔法を発動して案内人は俺を抱えて屋敷の屋根の上に飛び乗った。屋根からデカブツを見下ろすと徐々に光で透けていく。呻き声をあげながら消滅していくから傍目から見るとちょっと面白い
「ウゥゥアァァァァァ」
「はあぁ…一瞬生きた心地がしなかった」
「( ゜Д゜)イキるから」
「ァァァァァぁぁぁ…………」
「消えた?」
消えた…か。にしても疲れた。ほとんど埃にまみれてたせいかなぁ。疲れて座り込んでしまった。今日はもうこれ以上動きたくない…
「下におろしてくれ」
そういうと、案内人は俺を抱えてまあまあ高いところにいたにも関わらず何事もなく着地した。魔法ってすげぇ…そう感じながら、避ける時に透過したせいでずり落ちた服を回収した。
「やっと全裸から脱せたぜ…」
まあ半透明な男が服着てるせいで変な感じになってるんだけどな。
「(・不審者・)」
「うるさいやい」
『これからどうする?』
「一旦休みたい…下町に行きたい。」
日差しが差し込みながら、俺は人が現れ始めた町を見下ろした。
「ミッション完了ってやつだ」
ちなみにわかりにくいでしょうがこんな感じでした↓
_窓__________________
| | |
| |_倉庫___|
| ____衛兵|
| 案 |颯




