第二話:なんだこいつ?なにやってんだこいつ?
頑張ります
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~死後の世界~
先程まで人間と座っていた机で案内人は報告書を書いていた。
そんなとき、案内人に向かって一人の男が近づいていた。
「おい」
「あ、先輩どうしたんですか」
「オマエさっきの人間に説明不足で送り出したな?」
「…早く行きたそうだったので?」
「実際は面倒くさかったんだな?」
「質問に質問で返さないでくだsグバァ」
頭をつかまれた
「十中八九さっきの人間困ってるよな?」
《ギリギリギリギリ》
馬鹿力で先輩は頭を握り潰そうとしてくる。
「いや冷静だったのでいけますって痛い痛い痛い痛い」
一方その頃
『そういうこと?!そういうこと?!慣れろってこと!?使い方も状況説明もないよ!?!?!』
「横断歩道のど真ん中でスマホ使って死ぬ人間だぞ無理だろ」
この場にいない人間の悪口を言いながら、先輩は僕の頭を解放した。
「草w」
「てかこれでオマエ何回問題起こしてるんだ?」
「ぼくもんだいなんかおこしてない!!!」
「しらばっくれんな阿呆が」
ホントに身に覚えがないんだけどなぁ???擦り付けはやめてほしいなぁ???
「いやまあ大丈夫ですて。実際誰もクレームとか送ってこないですよ?」
「オマエの所は大体全員死んでるからな」
「へー」
「へーってオマエなあ…まあこれに関して上からお達しだ。」
「えー」
「地上で反省してこい」
「んー……え?は?!地上?!うっそだぁ!!堕ちろって言ってんの?!」
「タメ語?」
「言ってんですか?」
素っ気ない返事で聞き流していたが、地上に堕ちるとなるとさすがに聞き捨てならない。そんなもの罪人と同義じゃないか!!
「上へのタメ語、説明不足の違反、その他諸々でしばらくここにはおいてやれねぇってさ」
「いやいやいやいやいやいや」
「いやじゃねぇ」
「いやいやいやいやいやいやいやいや」
「いやじゃねぇって」
「いやいやいやいy」
「うるせぇって!うるせぇ!」
「えー……戻ってはこれますか???」
「しらん、お前の頑張り次第」
「ちなみにどこに送られるんです?」
「さっきの人間の所。オマエのことだろうからもう死んでるかもしれんが…一発殴られてこい。そしてしばらく戻ってくるな」
「ひどい!ひどいよ先輩!あんな人間と一緒にいろなんて!我々の品格が!」
「おめぇに元々落ちる品格はねぇよ!⟆aʀēl · Ϟaʀe · ʘēn · ȝaʟūn · ʂeʀe†!じゃあな!」
「いきなりすぎいいいいぃぃぃぃぃぃ…………………」
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
颯華と同じように、案内人は地上に向かって落下していた。
《ヒュウウウゥゥーー……ドガァン!!!》
┐(´д`)┌。⟆aʀēl · ēndeʀa · ʂēlen · Ϟaʀe · an · ȝaʟūn………(゜ω゜)(;゜Д゜)( ゜Д゜;≡;゜Д゜)
(゜Д゜)ハァ?
ヾ(゜д゜)ノ゛ちょっと!(ノ`Д)ノ彡┻━┻
《ぽん》
案内人の目の前に文字が出てきた。
( ¬_¬) 『オマエ顔が良いから困らないように消しといてやるよ(笑)』
( ᐛ )(ノд・。) ・・・ぇ?……(ノ∀)σ`ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)( ゜∀゜)アハハ八八ノヽノヽ…………
( ᐛ ꐦ)( ᐛ ꐦ)( ᐛ ꐦ)( ᐛ ꐦ)
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
一方その頃颯華は…
「よーしよしよしよし大丈夫だからねぇごめんねぇいきなりしゃべって怖かったねぇ」
「オギャァァァァァァァァァァァァ!!!」
「いないいなーい( ᐛ )バァ!いないいなーい( ᐛ )バァ!」
「……………オギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
「最初ちょっと惜しかっただろ!!」
しばらくあやし続けているが、赤ちゃんが泣き止む兆しは見えない。……いや、そもそも俺、この子の親でもなんでもないんだけどな。泣いてる赤ちゃんを放置してどっか行くのも流石に気が引けるし、今は落ち着くまで面倒を見るしかないのか…?
《ガチャ》
やばい親御さん帰ってきた?!服も着ていない男が子供触ってるの見たらさすがに終わる!!
「(;一_一)=3………( ゜_ゝ゜)……ꉂꉂ(ノ∀≦。)σ」
「すいません俺怪しいもんじゃ…は?????」
なんか頭ないのに顔文字だけ胴体の上に浮かんでるやつ来たんですけど!!!!
部屋のドアを開けて入ってきたのは、スーツ?タキシード?姿の異形頭?という感じのやつだった。
「え……お、親御さん?え?いやでも赤ちゃんが人間だし…え?は?」
「( ꐦ ゜Д゜)?」
「なん、なんで切れてるんすか?!あ、子供?!お子さんかな?!すみません!」
「(・我案内人・)」
「………はぁ?????おま、あんた、はぁ?????なんでそうなってんの???」
「(・罰・)」
「なんの」
「(・規約違反・)」
「…はーっはっはははははははははああ…(笑)そ、そりゃそうだ…人のことこんな状態にしやがって…にしても罰で顔文字ってはっはははあはははは!(笑)」
「( ꐦ ゜皿゜)てめぇ・・・m9( ꐦ ゜Д゜)`」
「俺のせいっていいたいの(笑)?いやいやあんたが悪いだろ…(笑)」
「( ꐦ ゜Д゜)笑ってんじゃねぇよ」
「ていうかその文字出すのレギュレーション違反だろ」
「( `Д´)=⊃)」
「あっぶねぇ!殴りたいのはこっちなんだけどなぁ?!」
気が抜けてしまって爆笑していると、案内人はひっぱたこうとしてきた。俺が被害者なのに理不尽にもほどがあるだろ。
「…┐(´д`)┌…(・座坐、其処・)」
「なんて?」
「(ꐦ・座、席・)」
「あぁ座れとね…まあはっきり言って今の状況がクソ面白いけど状況説明プリーz「オギャァァァァァァァァァァァァ!!!」あぁもう!またかい!」
顔文字野郎との会話で大声を出してしまっていたら落ち着いていた赤ちゃんが再び泣き出してしまった。
「m9(^Д^)プギャー」
「んだてめぇ」
「オギャァァァァァァァァァァァァ!!!」
「ごめんねごめんね!」
「( ´_ゝ`)……」
「なんだよ」
「( ᐛ )」
「笑うな」
「( ᐛ )」
「笑うなって」
「( ᐛ )」
「あんたほんと腹立つな!!!」
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
赤ちゃんをあやし続けてようやく就寝した後…
「……やっと寝たぁ…」
「(;´∀`)」
「あんたも疲れたんか」
「(;´∀`)」
「いやあんた何もしてないだろ」
案内人は顔文字を変えた。
「( ᐛ )」
「こいつ……」
俺と案内人は死後の世界と同じように机で向かい合って座っていた。
「まあ一周回ってこの状況がクソ面白いけどさあ…ここからどうするの?」
「( ´_ゝ`)知らんがな」
「お前さあ…そもそもどうさせるつもりだったの?」
「(;´∀`)……あー、(゜∀゜)!……(・我筆談実行也・)」
案内人は考えていたら何かを思い出したような絵文字を表示させると、スーツの中から紙と万年筆を取り出した。
「筆談できるの?顔文字の意味なくない?罰与えた人考えてなかったの?」
「( ᐛ )バカナンダロ」
《ぽん》
「うわぁなんか文字出てきた?!」
俺と案内人の間にある机の上にいきなりふきだし?が出現した
(;一_一)・・・ 『てめぇ見てるからな…ナマ言ってんじゃねぇぞゴラァ』
「お前の上司こわw」
「(; ゜д゜)ヒッ…(・彼先輩也・)」
「先輩なんだぁ…で、そんなこといいからさっさと書いて?」
「( ..)φカキカキ」
ふきだしが消えると、案内人はようやく紙になにかを書き始めた。それどうやってインク出てるんだ…?
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
~案内人が全部書き終わった後( ´ー`)フゥ~
『なにさせるもどうもこうもないし、僕もはっきり言ってどうしようもない。降りてきたときに魔法を使ってみたけどなにも起きなかった。しばらくの間は前の生活に帰れないと思う』
「えー…質問」
「(・許可也・)」
「少なくともどんだけ長くいるんだ?具体的な時間とか伝えられてないのか?期間があった方が色々やりやすいんだけど」
質問をすると、案内人は回答を紙に書き始めた。
『分からない…けど死後の世界とこの世界じゃ時間の感覚が違う。恐らく数百年。」
「数百年?!そんなになのか?!」
思わず声が大きくなる。
「……数百年って、長すぎるだろ…?」
案内人は少し考えてから、紙に書く。
『死後の世界では普通』
「普通の基準がおかしいんだよ」
『そもそも、死後の世界に寿命はない』
「……」
『だから、時間を気にする人間もあまりいない』
「なるほどな……」
死んだ後の世界。
生きていた頃とは、何もかも基準が違うらしい。うーん…
「……じゃまぁ…先決は、ここを出ることからかな。」
ここから出ないとなにも始まらない。ずっとこの状況にいるのは無理だし、外を見てみないと情報もなにもない。あと異世界を見たい好奇心を押さえられない。まず外に出て、この世界がどうなってるのか見てみたい。
「でもなあ…全裸で出るのは…透過できるとしてもさすがに憚られるなぁ」
うーん…あ、そうだ。俺と同じ状況だったはずなのに、こいつはなぜか服を着ている。
「あんたその服どこから取ってきた?あとその紙とペンも。最初持ってないだろ。」
『なんかお前を探しながら漁ってたら倉庫?があったからとってきた。』
「犯罪じゃねーかよおい…ていうかここ倉庫があるのか?どんだけでかいんだ?」
『お屋敷だぞここ。途中にも衛兵がいたぞ。』
「それを先に言えよ!!」
ならこの子いいとこのお嬢様なのでは…?本格的にバレたらやばい気がしてくるんだが
「うーん…だとしたら難易度が跳ね上がるな」
だがまあ、やることは決まったようなものか。倉庫、そしてそこにある服…
「よぉし!!計画!あんたが言う倉庫で服を拝借してさっさとここからずらかる!!本職だろ案内しろ!!」
「( ಠ_ಠ)窃盗…」
あんたが言うなよ
「あんたが言うなよ」
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
潜伏なら夜が適している、ので夕暮れということもあって日が沈むまで待った。それまでの間、案内人は紙に何かを書いていた。魔法陣?呪文?に近しいもののようだが、何に使うんだろうか。
「そういえばさ、透過って実際はどうやって使うんだ?落ちてきたときは咄嗟にできたけど」
「(・頑張・)」
「がんばってあんたなあ…」
倉庫まで行くのに、ドアを開けるなどして音が出たり、途中に人とエンカウントすることもあるだろう。そんなときのために透過はマスターしておいたほうが得策だ。前回使ったときは、頭の中で精いっぱい念じた結果できたんだと思う。だが一々命削るみたいに念じてたら流石に疲れる。うーむ…
「具体的な呪文とか詠唱とかないのか?簡単な方法とかさ」
質問すると、案内人は呪文を書いていた紙とは別の紙を用意し文字を書き始めた。
『透過、ってイメージしやすい言葉を頭で考えながら口に出してみたら?』
「なるほどなるほど…そういう方法か…」
ふぅー………
精神統一… 精神統一…
”透過”
「”透過”」
…元から半透明だから変わったのかが分からん
「……これ、成功してる?」
「( ಠ_ಠ)」
「その顔やめろ」
…ならば試しに、と部屋の壁に手で触れてみる。すると… 《すっ》
と腕が壁をすり抜けた。
「すげぇできた!!」
腕を引き抜いて、何度か自分の手を見てみる。
「……これ普通に便利じゃね?」
案内人が紙に何かを書く。
『便利だが、調子に乗るな』
「分かってるって」
『本当に?』
「……まあ、たぶん」
「( ¬_¬)」
「その目やめーや」
来た時は必死だったが、冷静に意図的にできると、少し楽しいものがある。
「ふんふん♪…もう夜更けだし、そろそろ行こうぜ。準備できたか?」
「(`・ω・´)b」
この世界について何も知らない俺と、唯一の長所をなくした案内人。
……なんとも頼りない二人組だ。
まあ、ないよりはマシか。
「よっしゃよっしゃ…ミッション開始だ」
馬鹿みたいな経緯なのになんでカッコつけてんのこいつ




