第二部:広大な大地と、優しき巨人との出会い
海を越え、フワはついに広大な大陸に到達しました。息をのむほど美しい山々や、どこまでも続く黄金色の草原を通り抜けました。「世界って、なんて美しくて広いんだろう!」フワは感動で胸がいっぱいになりました。
草原の真ん中では、大きな体をしたバイソンの群れが、草をはんでいました。その堂々とした姿に、フワは思わず見とれてしまいます。 一頭の大きなバイソンが、フワの気配に気づいて、ふと顔を上げました。優しい目をしながら、低い、しかし温かい声で話しかけます。 「やぁ、小さな旅人。こんな遠いところまで、風に揺られてやってきたのかい?」 「うん! ぼく、もっと広い世界を見てみたくて、旅をしているんだ」 バイソンは目を細め、フワの小さな体を包み込むように穏やかに笑いました。 「そうか。この大地はとても広く、豊かな恵みをくれる。だがね、時には厳しい試練が訪れることもある。それでも、命あるものは皆、しっかりと大地を踏みしめて生きているのさ」
フワは、バイソンの温かく力強い言葉を聞きながら、その大きな背中や、どっしりと構えた姿を見つめました。「いつかぼくも、あんな風に、どんな風が吹いても揺るがない、強い綿毛になりたいな」――フワの胸には、将来への誇らしい夢が大きく膨らんでいきました。




