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例え魔物でも

 今でも時々、変な夢を見てうなされる。

 淡い光に目覚めると、指輪がゆっくりと光を落としていく。

 夢はあまり覚えてなかったけれど、大丈夫、怖くない、そう思えた。

 不安な気持ちが羊を呼ぶのか、時々遠巻きにしてじっと見ている。指輪が光るといなくなる。

 今自分の指にある『白百合の静寂』という指輪は、フェルディが仕掛けた魔法で動く。すごい力があるのはわかっているけど、私にはうまく使えないままだ。

 指輪が光るとき、いつも守られている気がした。

 左の薬指にあるので、周りには婚約指輪と思われている。本当は指輪が指を選んだだけだけど、否定はしなかった。


 「魔法騎士団に入りたいなら、勉強しようか」

 にっこり笑うフェルディ先生のご指導に従い、短期集中で試験対策の勉強をし、一般試験枠で無事魔法騎士団への入団を果たした。実技試験に救われたのは言うまでもない。

 かつてトーナメントで知り合った友人たちには、魔法を披露した途端、詐欺師呼ばわりされた。

 1年目の訓練期間を終えると、第3小隊に配属され、小隊長のレオナルディさんと一緒にあちこち討伐に出かけた。噂によれば、癖の強すぎる私を進んで自分の隊に入れ「使いこなしている」凄腕小隊長と評されているらしい。

 レオさんはますます腕を上げていて、魔法、剣の技、さらには隊員の編成や攻撃の組み立て方もうまい。私が単独行動にならないよう気をつけてくれて、同じ隊のみんなとも仲良くやれている。まさに理想の上司、憧れの人だ。


 フェルディは、魔法専科に進んで、まだ学生を続けている。

 私の試験勉強に付き合いながらでも、専科の試験には問題なく通った。

「魔法ではテリィにかなわない」と言いながら、呪言を分析し、アレンジし、新たな魔法を組み上げていくのは、横で見ていてちょっと怖い。

 最近は古魔術にまで手を出してるし。

 フェルディのアレンジした『合わせ心』の呪いは、解呪方法がわからず、今でも呪われている。

 事あるごとに「解呪してください」とお願いしても、「そのお願いは聞けない」と言われてしまう。

 自力でなんとかするしかないけれど、下手な魔法を自分にかけて、フェルディに何かあったらと思うと本気が出せない。

 少し解けたような気がしても、翌日にはまたしっかりと術がかかっている。もしかしたら、呪いの術式に自動修復も入ってるんだろうか…。

 何か別の呪いと組み合わせて相殺する方法でも練り上げる方がいいのか。まだ試すことはある。

 解く方も難しいけれど、対処法も考えなければ。

 フェルディが死んで、自分が生き残ったら、多分、私は自分の怒りを抑えきれない。

 二度目の死を選ぶか、魔物になって世界を滅ぼすか。

 せっかく生き残らせてもらっておいて、すぐ死ぬのはどう考えても申し訳ない。でも生き残って世界の敵になるのは…。…意外と私に合っているような気がする。


 フェルディは鍛錬もちゃんと続けていて、剣の腕は全然落ちていない。本気で相手をしてもらうために「解呪」を賭けて勝負を挑むと、大抵負けてしまう。ずるして少し筋力強化しても負けたときには本当に悔しかった。

 この間、フェルディが投げたナイフがきれいに的を射たので、ナイフの投げ方を教わっている。何でもできるので驚いてしまう。

 専科卒業後は魔法使いになるのか、魔法騎士団か、騎士団か。

 どこも喜んで迎える、と言ってくれているにもかかわらず、本人は「コネじゃ悪いから…」と本気なのか、謙遜しているのか、まだ自分の道を決めかねているようだった。


 私は魔法騎士団で魔法を使う時は防御や治癒といったサポート役につき、時々攻撃を仕掛けることもあるけど、一撃必殺の攻撃魔法はよほどのことがない限り封印している。

 と言いながら、フェルディと一緒に新しい魔法を組み立てるのも楽しく、フェルディが考えた技の理論を私が実際に構築して、ちょっと普通には使えない大技も2、3身につけていた。

 四聖がらみの討伐に呼ばれた時に攻撃名目で出来を見てもらったら、「世界を壊すつもりか」と、リュートお義兄様プッやエリアスに言われた。発動者が私であることは機密事項にしてもらった。

 フルパワーでの発動をお披露目する機会がない、平和な世界が続くことを祈ってる。



 婚約して間もなく5年になろうとしていた。

 5年で延長しなければ、自然消滅。もうすぐその時が来る。

 私は卒業してからは街の下宿で小さな部屋を借りていたけれど、ご飯目当てでほぼ毎日レオナール家に入り浸っていた。ラファエレさんが結婚して家を出てからは空いた部屋を私の部屋に当ててもらって、ここ1年はほぼ住んでいるも同然な状態だった。


 ラファエレさんに続いてレオさんの結婚が決まり、今度お相手の方が顔見世にやってくるという話になった。

「一番先に婚約したフェルディ達が結局最後だな」

と言われ、苦笑いするしかなかった。

 学校とアルバイトから戻ってきたフェルディにレオさんの話が伝えられ、「おめでとう」と笑顔を見せていた。そのまま「そっちはどうなってんの?」と聞かれたフェルディは、突如笑顔をなくし、「どうなってるんだろうねえ…」と、いかにも私に問題があるかのような目線を向けた。

 何故故?

「…まあ、ちゃんと自分で稼げるようになってから、と思っていたから。でも仕事も決まったことだし」

 また私を見る。明らかに意図的に。

「お、決まったのか。どこに?」

「書陵部魔法課」

 …えっ?

「え? お前、そんなとこ、どうやって…」

「今バイトしてるのがそこの関係で、ちょっと大量の魔法文献が見つかって、文書整理と、目録作成と、現代魔法への翻訳、あとは、本当に魔法として使えるか実証研究なんかもしてて。人手が足りないから、専科出たらそのまま来て欲しいって」

 そんなバイトをしているなんて知らなかった。しかも、それを仕事に選ぶなんて。

「時々中に紛れ込んでる魔物やら、かなり危ない魔具もあって、魔法だけでなく腕にも覚えがある人がいいってことで、即採用」

「…適職だな」

「だろ?」

 書陵部と言えば、王家直轄で、政治や魔法関連の文献を取り扱うところだ。毎日王宮にバイトに行っているなんて気がつかなかった。

 出入りの検査も大変だし、そもそもバイトで雇ってくれるようなところでもないのに。

 特に魔法課は、かなり貴重な魔法文献を取り扱うことが多く、魔法使いでも上級を目指す人に人気があり、ほとんど空きは出ないと聞いていた。

「じゃ、これでいつでもテレンスを嫁さんにできるってわけだ」

 そこでまた、私をじっと見る。

 ものすごく気になる、そのしぐさ。

「どうなんだか…」

「い、言いたいことがあっ、…」

 言いかけて、怖くなって口を閉ざす。何かしでかしたのかもしれない。

 こっちを見たままフェルディがふうとため息をつくと、腕を組んで壁にもたれ、レオさんに向けて言葉を続けた。

「5日前に、婚姻申請書に、魔法でサインされた」

「魔法で?」

 魔法で??

 レオさんの顔が歪む。

 私も首をひねる。心当たりがない。

「サインするか聞いたら、魔法でさっと、適当に。」

 サイン…、あ、なんか書いてって言われたような…

「あの日は食後にクルミのマフィンが出て…」

 おいしかったことは覚えているけど、いつだったかも覚えてない。

「テリィは母さんの作ったクルミのマフィンが好きなんだ。知ってたけど…。」

 あの顔は、怒ってる。

「一緒に出しに行くか聞いたら、翌日は仕事って」

 お、思い出せない。

「ひとりで出してきてもいいか聞いたら、いいよって言われた」

 ひゃあああああああ、知らない!

 シラナイ、シラナイ

 封じられた大量の羊が湧き出るなり、即座に指輪に消され、悲鳴を上げたくなるの必死に我慢した。もう目が合わせられなかった。

「もし、さ。お金の借用書だったら、僕、大金持ちだよね。自分のサインを書く書類に、中身も確認しないで魔法で適当にサインするなんて、社会人としてどうなんだろうって思うよ」

 もう、ひたすら耳が痛い。

「所詮僕は、マフィンに負ける程度の男だから」

「じゃ、一人で出してきたのか?」

「さあ、ねえ…」

 にやっと笑って、フェルディは荷物を置きに自分の部屋に向かった。

 完全に、私が悪い。

 まずい。かなりまずい。

 脂汗をにじませて縮こまっていると、ふっと指輪が光った。

 顔を上げると、あんなに意地悪な顔をしていたフェルディが柔らかな笑みを浮かべ、そのままいなくなった。


 一緒に食べたご飯の味を覚えていない。

 フェルディとレオさんは、会話が弾んでいた。

 話を振られるのが怖い。

 謝るべきなんだろうと思うのに、どうしたらいいのかわからない。

 本当にわからない。

 フェルディが一人で書類を出しに行ったとしたら…?

 早々に食事を終えて、自分のお皿を片付けて、部屋に逃げた。

 部屋で、一人ベッドにごろごろしながら、謝りに行こう。話に行こう。決意しながらも…あとで。そのうち。また。

 それでいいのか。

 足下で黒い羊が笑う。

 いい訳ない!

 羊が消えた。

 起き上がって、ようやく決意が固まりそうなところで、

 コンコン

とノックの音がした。

 ドアを開けたら、フェルディがいて、黙ったまま中に入ってきた。

「あ、あの…。ごめん…なさ」

「仕事のこと、テリィに一番に言いたかったんだけどな」

 そういったフェルディは、まだ怒っているようだった。顔を見られずうなだれると、腕を引かれ、そっと抱き寄せられた。

「待たせてごめん」

 何故…、何故フェルディが謝るんだろう。

「やっと仕事が決まりました。王立文書院の書陵部魔法課です」

「やりたかった…仕事?」

「うん。よほどのことがない限り定時で帰れて、居残りも少ない。学校出てすぐに警備団で働くことも考えたんだけど、お互い夜勤や招集がある仕事についたら、すれ違いになってしまうんじゃないかって思って。できるだけ決まった時間に僕がいる方が安心できるだろ?」

 それは…私の、ため…?

「リーフィさんや魔王のおかげで力だけじゃない、考える魔法が面白くなった。学生を続けると、待たせてしまうのはわかってたんだけど、テリィがいいよって言ってくれたから、ずっと甘えてしまった」

 甘えるなんて…そんなことはない。

 自分で稼げるようになってから決めたい。そう言ったフェルディに、うんとは言った。

 本当は、先に働きだした私が何とかできると言ってもよかった。

 そうしなかったのは、きっと、自分にもまだ自信がなかったからだ。

 なのに。

 せっかくのフェルディから思いを寄せられながら、マフィンにつられて手抜きして、気が付きもしない私は!!!

 自分に腹が立つ。あとで自分を2、3発殴っておく。

 私の決意が見えたのか、またくすっと笑われた。

「エレ兄ところのラウルさん、知ってる?」

 騎士団のラウルさんなら知ってる。こくりと頷く。

「3人目の子供ができるから、もう少し部屋の多い家に引っ越すって言ってた。で、次に住む人を探してるんだって。うちからも近いし…どうだろう。今度見に行く?」

 ここから近くに…家?

 それは、一緒に住む家…?

 フェルディがいろいろ考えてくれていることに、言葉にならず、ただ頷いた。

 フェルディは耳のそばに顔を寄せて、言葉を続けた。

「僕の仕事先は、王宮じゃなくて、…実は、街の中で北の魔女の隠れ家が見つかってね」

 北の魔女…

 私以上にフェルディは北の魔女に縁が深い。

「死ぬ直前までそこに隠れていろいろ企んでたらしくて、未整理の資料とか魔具とか、作りかけの呪文の手記もいろいろ見つかって、整理しながら王宮の書庫に動かすことになってる。そこに出入りするなら、僕みたいな街に住む人間の方が騒ぎにならなくていいってことで、魔法専科に行ってる僕にバイトの声がかかったんだ。テリィが使える魔法も出てくるかもしれない。それに…この件には魔王も関わっている」

 貴族でない人間を優先して書陵部に採用するのだから、裏はあると思ったけど、魔王も絡んでるとしたら、フェルディ以上にこの仕事をこなせる人はいない。

 立場を伏せ、ただの共同研究者としてでも不用心な人が接すれば何が起こるかわからない。

 伯父はフェルディをきちんと弟子として扱ってくれている。

 少し心配しない訳ではないけれど、フェルディならきっと大丈夫。

「今の話は、内緒で」

「わかった」

 街の中の隠れ家…。ちょっとワクワクする。ある程度整理がついたら、内緒で連れて行ってもらえる日が来るかもしれない。


 ここで、もう一つの懸念事項を思い切って聞いてみた。

「もう、…出した? この前の、サインの…」

 すると、すぐに分かったらしく、

「その件は、まだ怒ってるから」

と言った。無表情…かと思ったら突然、ぷっと噴き出して

「これでいいなら、出しに行こうか? 一人で」

と言って、5日前の、あのサインの入った紙を見せてくれた。

 結構ひどい字…

 ひったくろうとすると、高く上にあげて邪魔された。もう一度取ろうと上げた手が、ふと止まった。

「あの、…」

 言っておきたいことがあった。このタイミングで言うと、誤解されるかもしれない。でも、聞いてほしい。

「私は、多分人間として、あまりうまく生きていけないと思う…」

 フェルディが黙ってこっちを見る。

「この前、第1小隊との合同練習で、やっぱり私の魔力のことでトラブルになった。魔法騎士団にいても、多分レオさんみたいにわかってくれる人がいないと、周りとうまくやれない。伯父が言うように、私は人として生きようとしないと人になれないんだと思う」

「トラブルなんて、人間でも魔物でもしょっちゅうだ。みんなから好かれてる人なんていないよ。テリィはよく頑張ってる」

 笑って、頭を軽くなでられた。でも、

「フェルディにだって、…とっても失礼なこと、してるし。これからだって、わからない」

「テリィ…?」

 心配そうに見つめる目。

「もし、人として生きていけなくなっても…、魔物枠が、ほしい」

「魔物枠?」

 フェルディが首をかしげる。自分で言ったのに。

「…魔物はお嫁さんにできないって、言った」

 ずっとそう言われたのを気にしてた。気にすればするほど、自分は魔物寄りだと思えた。そして、いつか本当に魔物になるかもしれない。

「もう、お嫁さんじゃなくて、いい」

 フェルディが開きかけた口を閉じた。奥歯をかみしめて、私の言葉を待ってる。ちゃんと聞いてくれる。

「…ペットでも、お供でも、何でもいいから、ずっとそばにいたい」

 フェルディの動きが止まった。表情まで固まった。

「フェルディのそばにいられるなら、私は…」

「だめだ」

 否定の言葉が還ってきて、身がすくんだ。

 うなだれる間もなく、両肩に手が置かれた。

 ぼそぼそと小声でつぶやく。

「魔物枠…?、お供? ペット? …何でもあり?」

 なんだか震えてる。…怒ってる?

 そんな考え方じゃ駄目だ、とか?

 魔物なんて論外だ、とか…?

「…これは…、やばいな…」

 そして、くくく、とこらえた笑いの後、声を上げて笑いだした。

「魅惑の魔物枠だ。すごく魅力的な話で、OKしてもいいんだけど…」

 ふわりと持ち上げられて、体が地面から離れた。

「魔物でも何でもいいんだ。テリィがいい。テリィは僕のもんだ!」

 ぎゅっと抱きしめられた後、足がゆっくり地面に戻った。

 フェルディは私から手を離すと、手にしていた書類を持ち直した。

「今からこれ出してくる」

 遅い時間なのに、本当にすぐにでも出かけそうな勢いだった。

 それはない。

「ちゃんと手で書き直す」

「えーっ、書類もらい直してこないと…。もう、これでいい。全然いい。文句ありません」

「全然よくない!」

 書類をジャンプでひったくろうとして失敗した。

「文句言って悪かった。名前があれば充分だし、手元に残るわけでもないのに。あー、なんであの後すぐに出しとかなかったんだろ」

 上に、右に、左に動く手に、全然書類に手が届かない。

 不意に低くなった書類に手を伸ばすと、フェルディは最近時々見せる悪い笑みを浮かべて私の背中に片手を回して引き寄せ、顔を近づけてきた。

 もう片方の手は、後ろに回して届かない。

 …こんな時でも油断しないとは。

 そこへ、にわかに1階が賑やかになった。

「テレンスー、南の森に応援がいるって。行けるかー?」

 ドアの向こうのレオさんの声で、時が止まった。

 少し、拗ねてるような、不安そうな顔。

 聞き分けよく離れていくフェルディの頬にちょっとだけ唇を押し当てて、靴を替え、ローブをつかんだ。

「行ってくる」

 開けようとしたドアを後ろから閉じられ、振り返ったところに唇が重なった。無事の祈りが込められていた。

 大丈夫。私には帰りたいところがある。

 無事を祈ってくれる人の元に帰る。

 例え魔物になったって、それでもいいと言ってくれるなら、私は私が怖くない。

「気を付けて」

「それ、まだ出しちゃ、だめだから」

 手にしていた書類を指さすと、

「わかった」

と言って、笑って手を振ってくれた。

 レオさんと集合場所に向かいながら

「すぐにやっつけてやる」

と意気込んでいると、

「今日の魔物は気の毒だな」

とレオさんがつぶやいた。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


当初は5-23までの話で、フェルディは中途半端にへたれくんのまま、青春モードでほんわかと終わる予定でしたが、ずいぶん暴走し、そこそこたくましく成長してくれて、書いてて楽しく、危うくもっと悪い人にしてしまいそうでした。


2022.4

あちこちあらが多かったので、見直しし、ここで終了。

後日譚はなしにしました。

気まぐれにまた変えるかもしれません。

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