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最も効果的なVR技術活用法  作者: 作為の肴
第一章 こんにちは新世界(説明が多い!)
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キャラクタークリエイト

千縁の前にはいくつもの人(・)型(・)のホログラムが並ぶ。

『まず知って貰いたいのは、この世界は基本的にファンタジーな世界観だって言うことだね。当然の様に人以外に知的生命はいるし、人みたいだけど人じゃない物も多くいる。人型に絞るだけでもこれほどまで居るんだ。』

確かに、それぞれの人型はヒトの様だが、耳が長かったり、背が小さかったり、透明だが服で辛うじて人型に見えたり、角が生えていたりとバリエーション豊富である。

『だけど残念ながら君たち異邦人(プレイヤー)は、現実と同じ人間(ホモ・サピエンス)にしかなれないよ。』

段々と増え、千縁の周りをまわっていた無数の人型達はダレイオスがそう言うと、フッと消え去った。

『そんな残念そうな顔をしないでくれたまえよ。この世界は世(・)界(・)の(・)終(・)点(・)無数の世界が交わる場所。いろんな法則(ルール)が、種属が、文明が生まれは消え、時に混じり合う世界だ。例えばもし、よくある基本的人類(ヒューマン)、森人類(エルフ)、鉱石人類(ドワーフ)、獣人類、魔人類を初期種族として入れても、エルフのようで地下でモグラみたいに暮らす生物とか、獣人と一言で言っても見た目は一緒でもサメとイルカみたいにルーツの違う生物がいたりとかしてね。人類ってだけで幾つも図鑑が作れるレベルなんだよ。』

先程見せられていたホログラムを考えると、確かに選択肢が莫大だろうし、似たような種族なのに選択肢が複数あって微妙に性能が違うというのは遊ぶ側も管理する側も大変かもしれない。

『あっ!これはチュートリアルで伝えなくてはいけないこの世界で生きていく中で必要になる常識だからね。ネタバレとかじゃないよ。国によっても複数種族の連合や一種族だけの国、決まった特徴を持たないと入れない国。いろいろあるからね。この世界を異邦人の君たちに開くにあたって君たち人間はこの世界で唯一そういったしがらみに囚われない様にするように調整したんだよ。』

ダレイオスはその作業を思い出しているのか何処か遠くを見つめている。

『見た目もある程度は現実遵守で完全に別人というのはできないよ。

もちろん!人間以外になりたい、完全に別人になりたいのであれば、この世界にはそうなる為の方法がたくさん存在しているし、生まれているからね!

まぁ、何(・)十(・)年(・)もかかるまさしくエンドコンテンツなことが殆どだと思うけどね。』

これは虚構だが、もう一つの世界でもある。遊戯(ゲーム)の名を冠する遊戯世界でも人生をかけたって遊びきれない程なのだ。

千縁は改めて理解した世界の壮大さに覚悟を決めたような顔で問いかける。

「そ、それじゃあ結局キャラクタークリエイトは何をするのですか?」

確かに種族の選択肢が現実と同じ人間なのであれば後は見た目ぐらいだが、それもどうしてか制限が設けられているのである。他に何を決めるというのか。

『それはもちろん!ジョブシステムだよ!』

急にゲーム要素が主張してきたな。

「えっと……?」

先程まで現実を実感していた所にいきなり非現実というか、遊戯(ゲーム)感がでて来て千縁は困惑した声を上げた。

『うん、これは無数に存在し、生まれ、消えゆく世界をある程度統一する為の措置でね。ある意味世界につけた枷だ。あらゆる現実に存在し得ない法則はジョブシステムの対応したジョブに割り振られ、そのジョブ|につかないと干渉できない。あとは異邦人の技術補助、つまりアシスト機能さ。戦闘したことのない人ややったことの無いことの挑戦のハードルを下げるのが目的だね。』

先程から言われている世界の終点という設定準拠のシステムということなどだろう。遊戯世界には新世界とは別の世界が幾つもあって、それらが干渉しあってできている。だから例えば、魔力と気力みたいな別(・)の(・)世(・)界(・)由来力や能力があって、そのままにすると、(その世界では)絶対に殺す魔法と(また別の世界では)絶対に死なない異能みたいな事になりうる。だからそうした世(・)界(・)規(・)模(・)の(・)異(・)種(・)格(・)闘(・)技(・)戦(・)を成り立たせる為のルールが作られたと、言うことか。

『君たち異邦人には共通の規格、最大レベル500までが与えられる。ジョブにもランクがあって、最下級、下級、上級、最上級となっていて、それぞれの最大レベルはランクが小さいものから順に、25、50、100、200と定められている。最大レベルが合計500になるように好きにジョブを選べるよ。』

最下級職のみでジョブ構成を作ると、最大20のジョブが入れられて、500レベル全てを使うのであれば最低でも最上級2つ、上級1つの3つのジョブで構成される。無数にあるジョブから自分のプレイスタイルに合う組み合わせを作るという実にMMOチックなシステムだ。ダレイオスの説明は続く。

『ジョブにはサブジョブとメインジョブがあって、メインジョブにできるひとつしかレベルが上げられないし、メインジョブでしか使えないスキルというものもあるよ。先程の説明の通り、システム的に最大でも20のジョブにしか一緒に就く事ができないから、サブジョブにも入れられないものは欄外へ行く事になるけど、レベルを上げていたのであればもう一度ジョブに就いた時上げていたレベルのままだから心配せずいろんなジョブを試してくれていいよ。

ジョブの中には様々な条件を達成しないといけないものもあるけど、君達は理論上全ての職につけるよ。

さて、今回チュートリアルで就けるのは最下級職だけ。この中から選んでね。』

千縁の眼の前には一つの本が現れた。目次のページのようだが、たくさんある。

「どうやって目的のジョブを探せば?」

千縁は尋ねた。

『あぁ、口頭でも思考操作でもいいから条件を出せば、それに該当するジョブが1番蓋然性が高い順番にでてくるよ。最近の子はみんな勝手にやってくれるから説明するのを忘れていたよ。申し訳ない。』

AIの癖に忘れたりするらしい。人間らしさを見せて、親近感を持たせるつもりか。

千縁は思考操作とやらで検索したらしく、本がパラパラと捲られ、何枚ものページが眼の前に飛び出してきた。飛び出した本は冊子のようにひとまとめになり、最初のページが見えている。

最初のページには【戦士見習い】と大きく見出しが書かれ、下には簡単な説明が書かれていた。

[戦士見習い:戦う者。その見習い。どんな理由であれ、貴方は戦う道を選んだ。負けようが、弱かろうが、誰が何と言おうとも貴方はそれだけで戦士である。この先に待つのは長く苦しい戦いの道である。貴方の健闘を祈る。

※力と頑のステータスが高く、靱と知は低め。SPを使った近接戦と、アシストは小さいが、様々な戦闘スタイルに合わせられる。]

フレーバーと簡単なステータス、あとは戦闘スタイルの説明が書いてある。これを読んだ千縁はダレイオスに訪ねた。

「この、力とか頑とかはどういうものか説明してくれますか。」

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