表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
12/32

第10話 最強ボスと宝玉争奪戦-2-


【4時間が経過しました。各塔に宝玉の数に応じたポイントが与えられます。】

 

 イベント開始から4時間が経過し、各塔にポイントが与えられた。メアリーは最初の一戦の後すぐに塔に戻ったため、無事に乗り切ることができた。


 ポイントをもらった後の順位は31位。まだ始まったばかりなのもあるが宝玉を狙いに来るプレイヤーがあまりにも少なすぎる。


「作戦、完全にミスったなぁ。」


 こんなことを考えても後の祭りでしかないので、メアリーは作戦を変えることにした。

 

 今の1位のポイントは11,325pt、メアリーは5210ptと2倍ほどの差が開いている。宝玉からのポイントは一律で5,000ptらしく、宝玉1個分の差が開いている。


 とりあえずこのまま待つだけというのは論外。こうなると近くの塔に攻め入るのが簡単だけど、長期的に見ればデメリットでしかない。


 まず私が宝玉分を稼ぐには500人のプレイヤーを4時間ごとに倒さなければならない。1つの塔にどれほどのプレイヤーがいるのかわからないが、できれば2個、3個と宝玉を奪っていきたいと考えている。そうなるとすぐ近くの塔を狙うよりも少し遠くの塔を狙うのが賢明な判断だろう。


 塔の詳しい位置までは分からないが目視で6つほど塔は立っている。一番近い塔は最初に攻めた塔だけれど報復に来ないことを見るにかなり私を警戒しているに違いない。そうなるとこの状態は遠くの塔を狙うのに絶好の機会といえる。


「よし!一番遠くの塔を狙おう!取られたなら取り返せば、取り返せないなら別のところから取ればいい!そのスタンスで行こう!」


 新たな方針を決めたメアリーは再び塔の外へ飛び出た。目的地に向かう道中では、できる限りプレイヤーを探し、見つけた傍から倒していった。


「思ったよりも遠かったなぁ。」

 

 メアリーは寄り道含めて1時間ほどで目的の塔の付近までたどり着いた。塔に近づくにつれてプレイヤーの数も多くなっている。


 「付近にプレイヤーはいないしここらへんで一気に攻めちゃおう。スキル『魔力操作(大)』『光集』。」


 メアリーは集めた光を魔力操作で操り、弓の形に仕上げる。さらに一本の光の矢を作り上げ、そのまま流れるように、空に矢を放った。


「スキル『裁光の雨』。」


 開戦の合図は超派手に!これはメアリーの掲げるゲームの掟。光の矢は雨の如く降り注ぎ、メアリーもろともプレイヤーに降りかかる。

 

「て、敵襲!」


 1人のプレイヤーが私の存在に気が付き他の仲間に大声で伝える。すぐに刀で切り捨てたが間に合わず、複数の足音がこちらに向かってくるのがわかる。


 「スキル『身体強化(大)』!一気に突っ切るよ!」


 自身を強化して刀でプレイヤーを倒しながら塔の入口へと向かうメアリー。入り口には100人余りのプレイヤーがメアリーを迎え撃とうと準備していた。


「ガキ1人に何手こずってんだよ。スキル『身体強化(中)』『大地の怒り』!」


 1人のプレイヤーが、手に持っていた大きなハンマーを地面に振り下ろすとメアリーに向かって隆起した地面が襲い掛かってきた。


「スキル『水暴星』。剣技『流血蓮華』。」


 メアリーは迫りくる地面を水魔法で相殺し、見える範囲のプレイヤーを流れるような剣技で倒していく。

 

「スキル『殺意の眼』。剣技『血車』。」


 生き残ったプレイヤーは体が動かなくなってしまう。時間にして3秒ほどではあるが、3秒さえあれば半数のプレイヤーを無抵抗のまま倒すことができる。


 このままプレイヤーを減らし続けようとしたメアリーだが、思わぬ誤算があった。

 

「くっっそがぁぁぁぁあああ!スキル『狂化』!」


 ハンマーを持っているプレイヤーだけは『殺意の眼』の効果が切れる前に動き出した。


「っち、残念。」


 メアリーはハンマーを避け、後ろに引き下がった。『狂化』はメアリーも持っている。ただ、メリットに対してデメリットがあまりにも大きすぎて絶対に使わないとまで言わせるようなスキルだ。


 「『強打』!」


「っく!」

 

 まずはメリットその1、攻撃力が100倍になる。そのためこのプレイヤーの攻撃を一撃でも食らうと負ける可能性まである。


 メアリーは反撃などを一切考えず、避けることだけに集中する。


「『強打』!」


「お、おい!俺にまで被害が……うわあああ!」


 デメリットその1、一切の制御ができなくなること。敵味方関係なく力を振り回す。


 無茶苦茶にハンマーを振り回すことで他のプレイヤーはどんどん倒れていく。しばらく避け続けたメアリーは攻撃の準備を行う。


 デメリットその2、効果時間が非常に短く、効果が切れれば一気にステータスが下がる。


 『狂化』の効果が切れたことを確認したメアリーはそのまま弱ったままのプレイヤーを倒す。


 この塔を守るプレイヤーの中で1番強いとも言えるプレイヤーが敗北し、残りのプレイヤーは成すすべなく倒されていく。今回はポイント狙いでもあるため1人のプレイヤーすら見逃さず倒しつくした。


 外にいたプレイヤーをあらかた片づけたメアリーは優雅に扉を開け、塔の中に居るプレイヤーも倒しつくし、ゆっくりと安全に宝玉を手に入れた。


「目的は達成したし、宝玉を置いて次の時間までプレイヤーを倒しまくろうっと!」


 メアリーが塔に2つ目の宝玉を置いた後の90分間は、まさに荒野に存在するプレイヤーにとって恐怖ともいえる時間であった。見つかれば即座に倒され、大人数で囲んでも成すすべなく倒され、しまいには塔の中に逃げ込んだプレイヤーすら追いかけ、ついでに宝玉を奪っていった。


 【4時間が経過しました。各塔に宝玉の数に応じたポイントが与えられます。】

 

 メアリーは、3つ目の宝玉を持って帰るまでには至らなかったが、それでも大きく順位を伸ばすことに成功した。


 ――宝玉争奪戦ランキング(残り:63時間59分)

 1位Karin 26,975pt(宝玉所持数3個)

 2位 わかめおにぎり 23,995pt(宝玉所持数2個)

 3位 メアリー 19,420pt(宝玉所持数2個)

 3位 トメィトゥ 16,310pt(宝玉所持数1個)

 4位 タケノコ 14,230pt(宝玉所持数1個)

お読み下さりありがとうございます!

もし面白いと思っていただけたら少し下の欄からいいねやブックマーク、評価、などお願いしたいです!

気になった点、些細なことやいいと思ったことなどなんでも感想に書いていただけると大変喜ぶ生物ですので是非ともお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ