うちの侍女が世話になりました
ユリアーノはリシェラからのカクテルパーティーの誘いに一も二もなく返事をした。
最新の自国の美容品を持ち、念の為ミーナのブレスレットを忍ばせ部屋へと向かった。
「ユリアーノ様、昨日はミーナが失礼いたしました。本日は気を取り直してカクテルパーティーを開きました。給仕はミーナがいたします」
「お招きいただき、ありがとうございます。リシェラ様のお心遣いに感謝いたします。こちらは私の国の海藻からとれるエキスを固めた食べ物です。お口に合うと良いのですが・・・。」
「まぁ!これはゼリーでは?とても珍しいものをありがとうございます」
リシェラとユリアーノは食卓につき、ミーナがカラフルなゼリーを並べた。
美男美女がテーブルに座っている。ゆめかわいいゼリーだけ2人の風貌から浮いている気がしたが、リシェラが口に運ぶと宝石を食べているかのように見えるから不思議である。
リシェラは今日も完璧に美しい。落ち着いた色のドレスが似合っているとユリアーノは思った。
会話の内容は当たり障りなく、想像通りにすすんだ。当然の流れなのだが、なぜか物足りなさを感じてしまう。
そっとミーナの方を見ると、フリルの尾びれがしゅんとなってしまっている。
「そういえば、リシェラ様もミーナも珍しいフリルの尾びれなんですね」
「えぇ、そうなんです。ミーナの尾びれは細かいフリルだから、細かくふるふると動いて可愛いんですのよ」
ここぞとばかりにミーナを褒めるリシェラ。
急に話を振られたからか、尾びれがふるんと揺れて可愛らしかった。
「いえ、わたくしの尾びれなんて、リシェラ様のものに比べたら・・・」
焦って尾びれをひらひらと動かしている。見ようによっては誘っているようだ。さすがラッキーすけべの女神。
3人で話していると会話も盛り上がってきて、部屋の外まで笑い声が響き始めた。
「失礼、ずいぶん楽しそうな声が聞こえたもので」
扉が開かれた。




