旦那様いらっしゃい
時は遡ること、マリオンが仕立て屋シテュールにプレゼント用のドレスを注文していた時である。
「新婚だから奥様にドレスをプレゼントなさりたいということですね」
シテュールは、「まぁ〜〜」と言いながら目がハートになっていた。
マリオンに呼び出された時に、おそらくリシェラへのプレゼントだろうと踏み、たくさんの女性物の生地を持参した甲斐があった。しかし新妻へのプレゼントとは、ベストオブ旦那様賞をあげたいくらい、人魚の中では珍しい。
「どういったものをお考えでらっしゃいますか?」
「アクセサリーからドレスまでトータルコーディネートで、他のものを混ぜたくないんだ」
あらあらまぁまぁ。王子様もご嫉妬深くなられたこと。頭のてっぺんからつま先まで自分物ですってアピールしたいって訳ね。そんなことをしなくても、国中の人魚が知っているのに。も〜それをさせてしまうリシェラ様ったら罪深気お方。もちろんどんな人でもリシェラ様でしたらこうなるでしょうよ。。
「おほほ。。かしこまりました。本日は女性用の生地から宝飾品までたくさんお持ちしましたので、お選びください。もちろんリシェラ様のお洋服は私が作成しておりますので、ご質問もなんなりと」
うむ、とマリオンは鷹揚にうなづき、生地を眺め始めた。
「生地はこれで。他にすでにできているが、他に渡っていないものがあれば見せてくれ」
「こちらにございます」
マリオンは真剣にドレスを選んでいた。その瞳がついとシティュールに向けられる。
「ところで、リシェラから新婚生活について、なにか聞いているか?」
ドキィッ!!
シティュールの心臓は鯉のようにびちびちと跳ねた。
それは、もう、上から下までと聞いておりますけれども・・・。
「はい、その、少しは」
「やはりそうか。折り合って話があるのだが・・・。ある日からリシェラが積極的になってね。もしその立役者がいるなら知りたいのだが、君かな?」
ドキドキィッ!!
「はい、その、少しは、そういったこともお話しましたおほほほほ・・・」
マリオンは、そうかっ!とばかりに、リシェラとの営みについて話してきた。自分がいかに尽くしているか、リシェラが尽くし甲斐のある妻かをだ。
なになに・・・えぇっそんな最初から熱烈!ほうほうほう!そんなじっとりとアメフラシじゃ無いんだからってちょっとそんなことまで!お手柔らかにという概念はないのかしら・・・あぁこの方騎士団だから徹底的にね。リシェラ様かわいそう(よだれ)てか、マリオン様のリシェラ様への執着は絶対ナルシズム入ってる!この甘いマスクの変態王子!!(不敬)
鼻血でそう。




