誤字シリーズ② ~同音異義語 その①~
お久しぶりでございます。いつの間にやら年が明けてからはや一月が過ぎようとしております。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さてさて、本日お送りいたしますのは『誤字シリーズ』第二弾、『同音異義語』。このテーマにつきましてはおそらくこれからも取り扱うだろうとの予想からその①と題させていただきました。
パソコンで文字を打っている以上なかなか消えてくれない誤字の代表格、同音異義語。今日はその中でもフローライトがよく見かけるものを一つ、ご紹介いたします。
今回は非常に短いですので、ちょっとした時間つぶしにでもお付き合いくださいませ。
移動 or 異動?
中学生や高校生のテスト、または漢字検定などでもおなじみのこの同音異義語。「小説家になろう」様では単なる誤字らしきものから「異動」を「移動」としてしまっているものまで見かけます。
さて、この二つの「イドウ」。辞書で引きますと、このような説明になっております。
「移動
移り動くこと。移し動かすこと。」(『広辞苑』第五版「移動」の項より、岩波書店、2004)
「異動
地位・勤務などがかわること。」(同上「異動」の項より)
ちょっとボケた言い方でわかりにくいかもしれませんが、要するに、物理的な位置が動くのは「移動」。対して「異動」は物理的なものではなく、階級的な位置が動くもの。
……と言ってもやはり固い言い方なので、例文をどうぞ。
例文「移動」
大学から駅まで車で移動する。
更新された話を見てからサイトのトップページに移動した。
例文「異動」
勤務地が大阪から東京に異動になった。
人事異動で総務課に配属された。
と、まあ、このような使い分けをいたします。
ちなみに、この「イドウ」。変換をいたしますと、後二つほど変換候補が出てまいります。
「医道」となされた誤字はさすがに見たことがございませんが、「異同」に関しましてはたまに見かけます。「異なる」が同じですから、間違えてしまうのでしょうか。
「異同」は一致と不一致、相違のことです。「異」に騙されないように!
……さて。「イドウ」「イドウ」と打っているうちに「異」がゲシュタルト崩壊いたしました。たまにゲシュタルト崩壊すると妙に感動いたしますよね……。
なんて話はさておき。最近の執筆ツールは大方が変換機能付きの電子機器、作者がゲシュタルト崩壊しても迷わず文字を刻んでくれるのは非常に便利なのですが、やはり自分の手で文字を書かない分、どうしても誤字は増えてしまいます。文字を扱うものとしては注意深くいきたいものですね。
以上で『誤字シリーズ② ~同音異義語 その①~』を終わらせていただきます。
なお、この場に書かれていることはすべてフローライト個人の意見・考えであり、どなたかを誹謗中傷するものではないことを改めてお断りさせていただきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また。