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再び麦の村

前回お世話になった老夫婦に会いに行った。


「なんじゃ。2人とももう戻ってきたんか?なんかあったか?」

「おじいさんとおばあさんにお土産があって。」


と、出来立ての海苔を渡した。


おにぎりに海苔を巻いて食べると美味しいよ、と伝えた。ならば明日のお昼はおにぎりだね、と決まった。


「ところで、テイリックさん、ちょっとこっちに。」


と、おじいさんに連れられて行った。嫌がっていたが。

私はおばあさんと一緒に行った村のことを話して過ごした。おじいさんとテイリックさんのことは大丈夫、確認と念押しだから、と。テイリックさんとの関係が変わったことを言ったら、分かってるよ、と笑われた。思ってたより関係が進むのが早かったとも。


夕飯の後、今日はおばあさんと一緒に寝ることになった。おじいさんが信用できん、と譲らなかったからだ。テイリックさんが困ってる姿を見たことが無かったので、ちょっと面白かった。


朝食後、おばあさんと海苔を巻いたおにぎりをたくさん作った。また子どもたちが食べに来るかもしれないから、と。海辺の村で買ってきた海藻を、細かく切って味付けして混ぜ込んだりもした。


昼食を前のように外で食べていたら、予想通り子どもたちがやってきて、一緒に食べた。海苔は海辺の村で買える、と伝えた。すると、今度来る行商人に頼もうと言うことになった。海藻を混ぜ込んだおにぎりも美味しかったらしく、それも頼むことになったみたいだ。


この後は鋳物の村に行って、頼んでいたものをもらって、カスクの町に帰る、とおじいさんとおばあさんに伝えた。

「そうかい。またおいでね。テイリックさん、分かってるね。」

「はい。ではまた。」

「うん?おじいさん、また来ますね。ありがとうございます。おばあさん、また来ますね。楽しかったです。」

「「またね。いつでもおいで。待ってるから。」」


2人に手を振って馬車に乗り込んだ。


「やっと監視の目から逃げられた。」

と言って、テイリックさんは私を抱きしめていた。

そんな姿に笑ってしまった。





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