戻ってから
豆の村から帰ってきた私はまた町長さんの家に泊まることになった。
豆の村でいろいろな豆を買ってきたので、厨房で少しずつ一通りゆがいてもらった。
テイリックさんはその味見に付き合ってくれた。
甘いものもあれば不思議な味の豆もあり、変わった食感のものもあっておもしろかった。
豆でソースを作ってお肉と食べると美味しそうで身体にもよさそう、と言ったらテイリックさんが提案してくれるらしい。
小豆がなかったので、またどこかで見つかるとあんこが食べれるので、そのうち探そうかと思っている。
夜、星が見たくなり部屋を出て、縁側に座った。
そもそも私は旅をしたかった。だから、本来の目的達成のためにも、旅をしようと決めた。
せっかくなら食べたいものを目指すのもいいかも、と思いついたのは魚だった。
「うん。海目指そうかなぁ。美味しい魚があるといいなぁ。」
「では、次は海ですか?楽しみですね!」
「うわっ!テイリックさん、どうしたんですか?」
「かえでさんが縁側にいるのが見えたので、気になって。ところでいつから行きますか?海。」
「旅に出る前にいろいろ準備しないとダメですから、早ければ明後日ですかねぇ。テイリックさん、ありがとうございました。いろいろお世話になって。お仕事まで中断させてたんですよね……すみませんでした。案内人さんがテイリックさんでよかったです。」
「えっ。一緒に行きますよ。楽しそうじゃないですか!仕事はやめたので問題ありません。僕も準備しますね。楽しみですね!」
「えっ」
付き添ってもらえるのは嬉しい。
この際甘えることにした。1人で旅に出るよりはるかに楽しいだろうし。
でもまずは、ミウさんに旅に出ることを報告し、布の町で買った布で小花の飾りをつけた巾着をお世話になったお礼に渡そうと思う。
ついでにお店で何か買えるといいなぁ。
テイリックさんに何の飾りにしようかなぁ……落ち着いた色合いにすれば葡萄でもいいかなぁ。
うん。お世話になっている2人に贈り物も作れたところで、今日は寝ようかな。




