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絶対に無理だよ!

公園のいたるところから拍手が聞こえる。


僕は見物客がいたのかと少し恥ずかしくなるが、君はある一点を見て震えているのに気がつく。


視線の先、暗くなった公園の通路の向こうから黒い喪服のようなスーツを着た男が歩いてくる。


顔に傷がついた男が。


「やぁやぁ、こんなロマンチストな場面を見るのはオレァ初めてですよ。なんともまぁ感動出来るものっすかねぇ」


男は拍手しながら僕らに向かって感想を述べる。

訳がわからなくて恥ずかしがる僕に、君は急に手を引っ張りその場から逃げようとする。


だが、反対側からはもっと異常な奴らがいた。


日本の公園に、まるで映画に出てくるような黒ずくめの武装をし、有ってはいけない銃を持った顔も分からない兵士が8名ほどいた。


よく見渡すとそれだけではない。


茂みにも銃を持った兵士が何人もいた。



君はそれを見て「いや…」と呟くと僕の腕を痛いほど握る。


「いやー、お嬢さん以外にも超能力者はいたんすねぇ。オレとしても驚きですし、しかも相思相愛とか…出会いの無かったオレは泣きそうっすよ!」


「やっぱりわざと逃してたのね! あの男が仕向けたの!? 」


「はい、CEOからは彼女の拠り所をなくせとのご達しだったので。ここら辺の管轄任されてるオレにとっては一旦逃すにはリスクのある話でしたが…まぁ警察行かなかったのは正しかったですね。死体が増えているところでしたよ」



男はそう言ってアゴを動かし指示を出した。


周りにいた黒ずくめたちが一斉に距離を詰めていく。

僕はこのままだとダメだと思い、君に言った。


「君だけを逃す」


君は半ば放心状態でそれを聞き理解する前に僕は動いた。


僕は、今まで使わなかった超能力を一気に解放する。


最初、僕は黒ずくめたちの銃を奪おうと考えた。


1人に絞ってそいつの銃を持ち上げようとする。


パン


そいつの脳天が、違う黒ずくめに撃たれたのは同時だった。

僕はあまりの出来事にひるんでしまい、その隙を突かれてさらに他の奴に両足を撃ち抜かれてしまう。


激しい痛みと共に、僕は地面に倒れた。


君が僕を見て何か叫んでいた。

今の僕には痛みが激しくて聞こえない。

視界の先で君が黒ずくめ達に捕縛される姿が見えた。




ここから絶望の物語は始まる。




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