愛してる
暗くなった公園で僕は君から離れると、買ってきたサンリュームを折って発光させていく。
君は不思議そうに僕の顔を見るけど、僕は構わずにどんどん光らせる。
赤、青、黄色。
三色のサンリュームが光を放ちながら地面に置かれていく。
僕はそれらを全て抱え、公園の真ん中に植えられた木に近づくと小学生の以来見せていなかった超能力を使った。
サンリュームは全て持ち上げられて宙に浮かび、木にそれぞれくっつけていく。
木はサンリュームの光を放ち、煌びやかに輝く。
最後に僕は星の形をしたサンリュームを取り出し、それを木のてっぺんに置いた。
クリスマスツリー。
君はふとベンチから立ちツリーの前まで移動する。
僕が超能力を使ったのを驚くのと同時に、君はそのクリスマスツリーに目を奪われていた。
僕はタイミングを見計らって君の前で膝をつくと、君に指輪の入った箱を差し出した。
「僕と結婚してくれ」
「……え」
「君をずっと守っていたい。たとえ君が追われていようがずっと一緒にいよう、これが僕の本心で君に対する答えなんだ……どうだろう」
君は二つの出来事に驚いてどうしようか困っていたが、やがて泣きながら…笑顔で言ってくれた。
「はい……ありがとう…ありがとう…」
君はその指輪を手にとり、そっと僕に差し出す。
僕は迷わずに君から受け取ると薬指にはめてあげる。
「ガラスのやつ…無くなったのごめんね…」
「いいんだ、これから僕たちでいい思い出を作ればいいんだし、この指輪からあの思い出を思い出せばいいんだから…」
「……愛してる」
「僕も、愛してる」
そうお互いに言って口付けをする。
君の涙は暖かく、この寒空の中で僕の頰を少しだけ温めてくれた。
祝福の拍手が響く。




