あしがない
自分が捕らえられてから何時間経ったのか自分でも分からない。
気がついたら一面白一色の部屋で僕は鉄製のパイプ椅子に座っている。
どこだろうと思って立ち上がろうと足に力を入れようとする。
僕は椅子から転げ落ちた。
どうしたのだろうと思って自分の足を見る。
いつの間にか両足が無くなっていた。
太ももの半分から先が無い。
傷口は包帯で巻かれており、そこから血が滲んでいた。
「あ……あぁぁ……」
僕は、普通ではいられなかった。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーッッッ!!!!」
僕は泣き叫んで自分の足があった場所を触ろうとする。
夢だと思った。幻覚だと思った。
もしかすると透明にされたと思った。
でも無かった。
わずかな希望にすがろうとした僕は、さらに絶望する。
そんな僕に、何処かから声が聞こえた。
『あーあーマイクテステス〜、ようやくお目覚めかよ僕ちゃん〜〜つうかまじウケるなお前』
僕は上を見上げる。
するとガラスの向こう側に白衣の研究員らしき人物が6名、その真ん中でマイクを片手にさっき会った男がいた。
男は続ける。
『お前はあの女同様に超能力が使えるらしいから捕縛しておいた。消す予定が生かしておいたんだからありがたがれよ、足については超残念だけど……気にすんな!』
男がにこりと笑ったので僕は怒り、能力を使ってパイプ椅子をガラスに向かって投げつける。
予想していたが割れずに弾かれてしまう。
『ふーん、下手に逆らわない方がいいよ? 彼女さんが殺されてもいいなら!!』
「彼女は無事なのか!?」
『あーピンピンしてるよ…今のところは。なんだったら合わせてもいいよ?』
そう言って男はマイク下ろして研究員達に指示を出す。
研究員達は各自後ろに下がりだした。
そして、僕の横にある白い壁が動き出す。
下に収まっていく壁の先に、君がいた。




