【第9話】キマイラ討伐
以前倒せずに逃げ帰ったワタルとエレーヌは、再びキマイラの討伐に向かう。
ワタルとエレーヌは、キマイラ討伐の遠征に出かけた。単にレベル上げのためではなく、街を離れる前に、街の安全のためにも倒しておきたい。
でも、キマイラとの対決前に、エレーヌのレベルを29から30超えにしておきたいので、オークキング やハイオークと出会うと、エレーヌが中心となって倒していく。
そして、
’ピコン’ ’ピコン’ ’ピコン’
「レベルが30に上昇しました。能力シールドと瞬間移動を取得しました」
「やったぞ、シールドと瞬間移動が加わった!瞬間移動は、10mを一瞬で移動する能力のようだ。すぐにでも試したい」
「おーそれは、チーム力も上がりそうだ。よし試そう」
まずはシールドがワタルの魔法をどれだけ防げるかを試した。結果それほど強くは無いが、キマイラの攻撃を2,3発なら防げそうだ。
瞬間移動は、攻撃にも防御にも有効だと確認できた。
「しかし、連続で使うと体力消耗が激しいな。乱発はできないな」
「でも、俺の持ってない能力は、助かる。シールドで時々守ってくれ」
「シュナイダーに頼んで、強力な結界張れるようにしろよ、私達無敵になれるぞ」
「いやいや、頼んでも無理だろ。なあシュナイダー」
「俺に聞かれても・・・」
当然、シュナイダーに注文しても産まれるわけではない(笑)。
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しかし、ワタルは前の世界で、新しいAIエンジンの組み込みやAIプログラミングをして、銀行や防衛関連システムの構築に加わった、AI使いの元プロである。もう少しレベルが上がったら、自分自身でシュナイダーをレベルアップできないのか、検討してたい・・・とワタルは考え始めていたのだ。
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そして、遠征3日目の朝。前回キマイラに出くわした近くまで行き、シュナイダーの検知・分析能力で探し始めた。2体とは限らないため、周囲を動きながら、慎重に探す。
すると、そこから少し奥に行った時、シュナイダーが叫ぶ。
「いた。3キロ先にいる。全部で3体いるよ。3体目もこの前の2体と同程度の強さと思われる」
「OK。って3体いたか。エレーヌどうする?」
「そりゃーやるけど、3体用の戦術が必要か?」
「いや、3体がうまく連携取って攻撃するほどは賢くないはずだ。最初の1体はふいうちで、一気に倒したいな。俺の連続魔法攻撃でいく。それでも倒れていなかったら、エレーヌの剣で」
「よし、分かった」
「2体目は2人の連携プレーで倒す。それがうまくいけば、3体目も連携プレーで。1体目か2体目で苦労したら、一旦距離を取ろう。隠れてエクスプロージョン使ってもいいけど、俺が気を失ったらまずいから、最後の手段だな。」
「ワタルが倒れたら、担いで瞬快移動使ってなんとか離れるさ」
「よーし、後は戦いの中で柔軟に。昔のようにね」
「おお、戦術家の頼もしいワタルが戻って来た。いくぞー!」
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2人はキマイラに近づき、隠れる。
「シュナイダー、一番手前の奴に、アイス・ランスとウォーターカッターの合わせ技。それと、他の奴らとの間にアースウォール(土壁)。GO!」
一番近くのキマイラに氷と水が襲い掛かる。
キマイラが傷だらけになったところで、とどめは下からアースウォール、上から大きい尖った氷、アブソリュート・ランスで挟み撃ち攻撃。
わずか10秒程度でキマイラを倒した。
そこに、2体目のキマイラが、足止めになっていたアースウォールを壊して、こちらに向かって来る。
「シュナイダー、ファイアーボールの乱れ撃ちよろしく!」
ファイアーボールが全身に炸裂し、キマイラがよろめく。
「ここから私の出番だ」
エレーヌは強くなった斬撃を10発以上飛ばし、瞬間移動でキマイラの足元に移動し、剣を振りかざす。両足を深く気づ付けられたキマイラがうずくまる。
エレーヌは10m上空に再度瞬間移動して、そのままキマイラの頭部めがけて貫いた。
「よーし、2体目完了」
2人、いや3人がレベルアップして連携も向上すると、こうも強くなるのかとワタルは一瞬表情が緩む。
「ワタル、気を付けて、3体目がいない!魔法で気配を消してる」
「上だ!」
キマイラが上から火炎放射であるブレスが来る。
ワタルは飛行魔法で、エレーヌは瞬間移動でどうにか避けた。
「ワタル、すまない」
「シュナイダー仕方ないさ。よし反撃だ」
「こいつはさっきの2体より頭脳が発達してる。離れてうまく戦わないとやられるかもしれない」
地面に降りたキマイラを2人は、10m離れて相対する。
「エレーヌ、動きながら斬撃とアイス・ランスで削っていこう」
しかし、キマイラも動いてかわしながら攻撃をしかけてくる。それと、回りにどんどん魔物が集まって来た。キマイラが呼んだのだろう。
「本格的な正面衝突だな!」




