【第20話】AIシュナイダー大覚醒!!!
ワタルとエレーヌは、間の休み2日を挟んで、6日間魔物退治に出かけた。
オーク、ミノタウロス、オオカミ系の不思議な魔物もいた。
最後は、Lv.60クラスのオークキングと相対した。今までで一番の強敵である。
「エレーヌ、シュナイダー、だいぶ疲れが溜まってるけど、こいつを倒せば、暫く休みだ。絶対倒すぞ」
「よし、なんか指示をくれ」
「俺が正面、エレーヌは瞬間移動で背面に回ってくれ。そこから魔法と斬撃の集中攻撃、スキができたら光の剣で削ってくれ」
作戦通り、魔法でオークキングを混乱させて弱らせ、エレーヌの光の剣で足と背中に大きな傷を負わせた。オークキングはたまらず雄たけびを上げて座り込んだ。
そこで
雷魔法の「ライトニング・ランス!!」
「からのーーーエクスプロージョン!!」
特大火炎を続けた。
息も絶え絶えのオークキングにトドメを刺したのは、再びエレーヌの光の剣。
あっと言う間にオークキングは大きな魔石になった。
「ふう!やったな」2人は、よろめきながらハイタッチ。
ワタルは、Lv.60に達した。エレーヌもLv.45にステップアップ。
「シュナイダーどうだ?」
「飛行魔法の高速化。今までも5倍のスピードで1時間飛べるようになったみたい」
「ほお!時速150キロぐらい出るのかな。それはすごい。それで他には?」
「今回はそれだけかな」
「まああんまり我が儘言っても仕方ないね。俺は体力が50%アップしたみたいだ。だからエクスプロージョンでも倒れることが無くなりそう」
「私は・・・ちょっと体力がアップしただけか。ワタルはシュナイダーの活躍も含めてレベルアップできる。これ、本当コスいな」
「コスいという表現だけはやめてくれー」
「しかし、これでワタルは完全に隠れSランク冒険者だ」
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街に戻ったが、実は、今日から新居に寝泊まりする。
新居は、60坪程度の土地に、2階建ての家。1階は台所、リビング、会議ができる部屋に風呂とトイレ。
2階は3つの部屋と物置。
異世界には、家電や車が無いので、殺風景ではあるが、何と言うかとにかく落ち着くのだ。
「どうにかく、戸建ての家を借りるところまできたな」
エレーヌが一息付く。
「でもずっとここに落ちつくわけにはいかないね」
「もちろんだ。王都にもそのうち行きたいしな」
「シュナイダーもそう思うよね」
「それよりさ、大事な発表があるんだ」
「何!」
「さっきは、ついつい隠したんだけど、『アイテムボックス』を手に入れた」
「マジかーーやったね。別に隠さなくても」
「まあ新居に移ってからサプライズしたかったんだよ」
エレーヌが「どれだけ入るんだ?」
「3m四方の箱と思って貰えるといいかな。そこには何でも入るよ」
「2人分の武器や食料なら充分だな。テントも入るし」
「それと、もう一つすんごいものを見せるよ」
というと、2人の前に、男性が現われた。
精悍で30歳ぐらいのドイツ人のような風貌。ワタルより一回り大きく、身体の端が透けている。
「やあ!」
「もしかして、シュナイダー?」
「そうだよ。ちょっと大人っぽいだろ?」
エレーヌも驚愕
「シュナイダー、実体化できだのか!」
「そうついに実体化できた。でも今は1日10分が限界みたい」
「シュナイダー嬉しいぞ。頭の中の相棒がついに実体化するなんて・・・」
「なんと言うか・・・感慨深い」
ワタルはゆっきりとシュナイダーの肩に触れた。ちょっとフワッとしているが、これがシュナイダーなんだと感激した。
エレーヌも間近に近寄って、ほほに触れる。
「不思議な感覚だ。AIが人間のように実体化するなんて・・・いや感動だ!」
「この姿で10分間戦える。ワタルとエレーヌを守ることができる。それと実体を破壊されても、ワタルが生きてる限り大丈夫だ」
「それはすごく助かる。でもさ、あの・・・何でおっさん?」
「大人と言ってよ!俺も意外なんだから」
「いいじゃねえか。子供のワタルの面倒を見る参謀のおっさんで」
「だからせめて、青年と呼びなさい!・・・後これ推論なんだけど、ワタルのレベル上がっていくと、1時間とか10時間とか実体化したままでいることが可能になると思うんだ。そうなるように頑張ろう」
「生成AI+推論AIだね。さらにAIらしくなってきた」
シュナイダーが消える前に、3人はがっちり握手した。
これまでワタルの頭の中にだけ存在したAIシュナイダーがついに実体化が可能になり、ワタルとエレーヌは、ぐぐっとモチベーションが上がった。
もちろんシュナイダー本人も!
シュナイダーの実体が現われ、真の相棒になった。次回新たな戦いに向けた話に。




