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【第17話】新しい街で小麦価格高騰の調査開始!

ワタルの頭の中で生きるAIシュナイダー。ワタルのレベルアップや本等によってどんどん進化する。それと前世からの相棒エレーヌと一緒に新しい街でも活躍する。

挿絵(By みてみん)パランツでの初日は、建築職人ラッシュさんのお勧めの宿屋に泊まった。暫く滞在する予定。


2日日は、図書館と物価高調査。


まず、図書館に行って、また本を何冊も抱きしめる(笑)。


「これ他人に見られると恥ずかしいからこそこそやらないとね。でもシュナイダーの進化のためには仕方ない」


「そうそう。恥ずかしいなんて小さなこと」


「図書館におかしな奴がいるって噂になりそうでさ。それと、なんか商人に関する本は無いかな?・・・あった」


商人に関する本は、抱きしめた後ワタルも読み込む。


「なるほど、小麦は農家から買い取った商人が、大きな商会に卸して、それを商会は、売っていくのが普通なのか。農家から消費者に届くまでに、3社ぐらいが関わる流通経路なんだな」


昨日酒場で聞いた話では、この街には、手広く商売を行っている商会が3つあると聞いた。


少し知識が増したところで、

「シュナイダー、30キロ範囲の小麦の扱いについてどの程度調査できる?」


「ちょっと待って、やってみる」


魔物の調査・分析と違い、小麦の存在を調べるのは、さすがに瞬時とは言えない。


「小麦を運んでいる馬車の群れ、20キロ離れたところに穀倉地帯、後商会の倉庫2箇所に小麦が沢山。なんとかここまでは分かった」


「じゃあ明日その穀倉地帯に行ってみて、具体的な調査を開始しよう。小麦をたどれば何か見えてくるかも」


その頃、エレーヌは、街のパン屋を回って、どの店がどこから小麦粉を買っているかを調査していた。


===

夕方宿屋に戻って、お互いの情報共有を行う。


「ところでワタルは、なぜ流通経路に拘るんだ?」


「株取引をやってた時にね、世界中のサプライチェーン・・つまり、ちょっと意味は異なるけど流通経路というものを調べてたんだよ。株価予測に大事だったんだ。しかも当時は、サプライチェーンをいかに抑えるかを国ごとにも争ってたんだ」


「なるほど・・・って私には難しい。それよりお腹が空いたな」


「ハハハ。エレーヌらしい。でもエレーヌもいい調査してくれたよ。お店の小麦粉の購入先って、よくここまで聞き出せたね」


「まあ私の対人対応力もすごいだろ?。まずパンやお店を持ち上げて持ち上げてだな。後は笑いと美貌で」


シュナイダーも反応する

「俺も凄いと思うよ。俺の能力ではさすがに調査できないことだからさ」


「シュナイダーが私を褒めてくれた。シュナイダーは偏らない嬉しいぞ」


「エレーヌ、俺が偏りがちって聞こえるぞーーー」


===

翌日、飛行魔法を使って、穀倉地帯に出かけた。目立たないようにエレーヌをおぶって飛んだので、5回ほど降りて休憩したり、人目をさけたり。でもわずか1時間で到着した。


2軒の小麦の大農家を訪ねた。ここではまたしてもシュナイダーの土魔法が活躍した。水路の補強・整備を行い、まず農家に貢献してからのヒアリングを実施したのだ。


「街で小麦が値上がりしてる?しかも倍に?おかしい、俺の売値は上がってないのにな」


と内緒で重要な証言も得た。しかも買い取り価格は秘密にするよう最近では強く言われていることも。


「何やら商会で、おかしなことが行われていそうだな」


「つまり、不当に価格を釣り上げてボロ儲けしてるってことだな?懲らしめてやらんとな」


「ただ、こういう時は、為政者つまりここでは貴族の一部が絡んでいる可能性もあるんだよね。だからまだ迂闊には動けない」


「じゃあどうすんだ?」


「潜入捜査かな。バレたら怖いけど、やる価値はあるな」


「私もじゃがいもとトウモロコシに広げて調査してみるよ」


「シュナイダーは俺と離れられないから、能力で小麦、じゃがいも、トウモロコシが街の中に入ってどこに納品されるかをおいかけておいてくれ」


「OK」


===

翌日、まず図書館で読書というか情報収集にと出かける途中にシュナイダーが叫んだ。


「ワタル、今分かったんだけど、街の検問を今通った、マクアカ商会の馬車の荷物、袋には小麦と書いているけど、どうもほとんどの中身が違う気がするんだ。1つ目の場所の上に積んであるもの以外は、砂と木くずや落ち葉等を混ぜたもののような」


「なんだって?」


「しかも検問もざっとしたもんだし」


「偽装小麦か、これは調べがいがありそうだ」


「ニヤリとしたね。じゃあ読書はまたにしてマクアカ商会に向かおう」


「その前に、エレーヌと落ち合って一緒に行こうかな。エレーヌの位置分かる?」


「もちろん」


===

その後合流して、マクアカ商会に着いたワタルとエレーヌ。まずは堂々と正面から入っていく。


「ご用件はなんでしょう?」


「私達最近フューロからやってきた冒険者で、2人ともAランクなんだ。護衛の候補として認識してもらおうと思ってな」


「その若さでAランク?これは驚いた。では幹部を紹介します」


「俺はちょっと見学させてもらっていいですか?」


「ああ、でもこの1階だけだぞ。倉庫や上の階はダメだ」


これでワタルとシュナイダーは堂々と見学ができる。当然部屋の中にある資料等はシュナイダーでも見ることができないが、どこにどう潜入すれば良さそうかめぼしを付けていく。


そして夕方潜入捜査。シャドウの機能は視界から消えるが、音や気配は消せない。またせいぜい1回10分程度しかもたない。


「ワタル、念のため1回7分程度で刻もう。それとレベルが高い魔法使いには、気配で察知されるから要注意」


「了解」


空いている部屋に忍び込んで、資料を片っ端から抱きかかえて、シュナイダーが中身を把握していく。それとヒソヒソ話をシュナイダーの能力で聞いていく。


倉庫には、ちゃんとした穀物もあれば、偽造した物も沢山あった。


この日から3日間続けて、色んなことが分かってきた。


それは、商会3社がグルになって、不正な取引を繰り返していること。


それと、その3社が集まる秘密の場所が特定できたこと。


「ワタル、けっこう悪い奴が結託しているみたいだね」


「そうだねえ。一網打尽といきたいところだけど、どこにグルになってる者がいるか分からないから、もう少し慎重に調査してからだな」


次は、悪が集まるその秘密の場所に潜入を試みる。


次回は、悪い商人達とその周辺の奴らと対決だ

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