↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
13/26

【第13話】出発、しかしいきなり戦闘が・・・

転生して飛ばされた村と街から離れることに。

挿絵(By みてみん)ワタルは村一番の力持ちである若者マッツをおぶって街に向かって飛ぶ。


「ワタル、大丈夫なんだろうなあ」


「ええ、なるべく低い位置を飛びますので、大丈夫ですよ」


街に着くと、肉を中心とした食料、若者とバギルさん用に新しい剣を買って、すぐさま村へ戻る。なかなかの重量になった。


「ワタル、時々降りて休んでくれ」


「わかった、村まで3回ぐらい降りるよ。落ちたらマッツさんに大怪我させてしまうし。俺も体力使うしね」


重い荷物を持っての飛行魔法は、ワタルもシュナイダーも疲れるのだ。


村に戻ると、すぐさま肉を焼き、酒を酌み交わしての宴会が始まった。


「ワタル、俺の剣までプレゼントしてもらってありがとうよ。短い付き合いだったが、お前は大した奴だよ」


「また必ず戻ってきますよ。それまで怪我せずに待っててください」


「次戻る時は、彼女が3人に増えてたりしてな(笑)」


「またあ、俺そんなんじゃないっすよ。多くて1人ですよ」


ワタルは酒は飲まなかったが、エレーヌはすっかり出来上がっていた。


「ワタル飲まないのか?うめーぞう」


「未成年だからね」


「異世界に来てまでそんな堅苦しいこと」


「しかも明日出発だよ。大丈夫か?」


「私フランス人だから、全然平気さ」


確かにエレーヌは前世でも酒が相当強かった。逆にワタルはビール1,2杯で終わることが多かった。弱くないけど、あまり好きでは無かった。


その日は、異世界らしく、皆で外でザコ寝。障害物の無い満天の星空見ながら。


「いやこの星空すごいな!。アフリカの草原の夜を思い出す」


翌日、2人は挨拶を済ませて、街に向かう。街の皆は、笑顔で見送ってくれた。

その後街に戻り、食料や服を買い込んだ。


エレーヌは、長くお世話になった宿屋へ行き、荷物を整理すると、宿の主人にプレゼントだ。


「あのさ、今までずっと半額してもらったろ。おかげで賞金がたんまり稼げたからさ、正規料金払うよ」


「いいよ、そんなこと。こっちも助かったんだから」


「いや、料理の手伝いだけだと、赤字だったんじゃないか。とにかくもらってくれ!」


「エレーヌ、いい所あるじゃないか?」


「元々悪い人間じゃねーよ」


「どっかで聞いたセリフだ」


===

そんなこんなで出発だ。


「ワタル、いきなりだが後ろシャツが出てるぞーー全く」


「俺は永遠にこういうとこ抜けたまんまだから」


「開き直ったな(笑)。まあいいや、冒険を楽しもう!」


今回の旅は、飛行魔法はいざという時しか使わないと2人で決めていた。歩きながら、景色も楽しんで行こうと。それとワタルの能力「旅人」も有効に使いたい。


半日歩いて、高さ500mほどの山を越えると、そこにはずっと続く綺麗な黄緑色の丘の景色が広がる。


「おーー、ワタルこれはゆっくり歩いて堪能した景色だな」


「そうだね。うーーん。どっかで見たことある。あっ”やまなみハイウェイ”だ」


「なんだそれ」


「日本の別府というところから阿蘇という山まで続く道が、こんな黄緑色の景色なんだよ。そうそう。また行ってみたいなあ」


「インスペクションで焼き払ったらダメだぞ(笑)」


「しねーよ、いやこれから使う時に、景色が綺麗だったら躊躇しそうだ」


「シュナイダー、綺麗だろ?」


「そう思うけど、綺麗と綺麗じゃないの違いは、俺にはイマイチぴんとこないね。ワタルの産まれた国に行ってみたくなったよ」


「そりゃあそうだね」


黄緑色の景色の中で昼食を取り、再び3時間ほど歩くと、村が見えてきた。


「なんか雰囲気が重いな」


近づいて見ると、壊れている家がチラホラある。


座りこんでいるおじさんに話を聞く。


「なんかあったんですか?」


「ワイバーンってヤツが一昨日と昨日襲ってきたんだよ」


「怪我人はいます?」


「ああ、家を壊されて怪我したもんが3人。命に別条はないが。それよりも、畑がもう半分近くやられた」


「それは大変なことに。エレーヌ、俺がヒールで応急措置をするから、その後の処置を手伝ってあげて」


「分かった」


ワタルの魔法ヒールで次々と怪我を治していく。


「すごい、あんた若いのに、凄腕の魔法使いだな」


「次は畑を見ます」


「あっ ああ」


畑に連れて行ってもると、かなり荒らされている。


「シュナイダー、この畑に何ができる?」


「もちろん、作物を生き返らせることはできないけど、この前やった水や栄養の最適化かな?」


「よし、お願いするよ」


畑を回りながら最適化を施していく。村の人達も3人、5人とワタルの側で行動を見守る。


「お兄さん、何をやったんだ」


「はい、水と栄養を残った作物の側に集めました。これでちょっとは収穫が増えるはずです」


「なんと、そんな魔法も使えるのかね?」


その後村の中心に戻って、エレーヌと合流。


「怪我人への料理の下ごしらえをしてたよ」


「やるな。ところで、ワイバーンと戦ったことある?」


「ちょっと見たことはあるけど、戦うまでは無いな」


「そうかあ。まあまあ強いはずだし。でもこのままほおって出発はできないよね」


「そりゃあそうだ。次は死人が出るかもしれないしな」


村のおじさんが言う。


「あんたら、強いのならもう少し居てくれないか?3日続けてくるとしたら、恐らくもうすぐなんだ」


「じゃあ皆さんは家の中に隠れてください」


村の人達は、大人の男性を残し家の中に退避していく。


その時


「来た!」


バザっという翼の音とともに、2体のワイバーンがこちらに向かって飛んでくる。


「いつも2体なの?」


「そうだ」と村のおじさんが応える。


「おじさんも隠れて!エレーヌ、思ったよりでかくて強そうだ」


「そうだな。こいつらやべーぞ。でもやってやろうじゃないか」


ワイバーンは、上空から毒を吐いてくる。2人はシールドを張るが、2,3発受けるとシールドが割けていく。


「こりゃ俺たちも危険だ。動きながら戦おう」


「くそ、空からの攻撃はやっかいだ」


ワイバーン vs ワタル&エレーヌの戦闘は、いきなり出鼻をくじかれて、不利な状況に追い込まれた。


ワイバーン恐るべし。キマイラより飛行速度が早く、毒はきの攻撃はやっかい。2人は形成逆転なるか!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。