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オレンジ  作者: もこ。
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7/9

7

花かんむりを白の頭にそっと載せ、

隣にしゃがんで手を握ります。


花かんむりは指輪のかわりです。

むりやりなんだ、という罪悪感から、薬指に嵌める指輪は作れずにいました。


それでも、

黒が白とさよならする前に、どうしてもしたかったこと。


それは、


「ごめんね、好きだよ

あなたが好き」


最後に、秘密をほどいてしまいたかったのです。


ずっと胸につかえてた気持ちが吹き出します。

「好き」という言葉を何回使ったのでしょうか。

日に日に膨らんでいた気持ちは何回の「好き」でも足りません。


それでも、足りないぶんを補うように、何回も何回も好きを繰り返しました。







いつまでもこうしていられれば。

そう願いますが、そんな奇跡は起こるはずもありません。


「ねぇ、

もう時間が来ちゃったみたいだ」


黒は頬と目のふちに残っていた涙を指で拭い、頭に花を載せた白を見つめました。


そして、はあっと息を吐き出してから花かんむりを外し、白に手を伸ばしました。











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