No.68:最終決戦-2
城に向かって走っているとまた行く手を阻まれた。今度は2人、先ほどよりも困難な状態だ。
「神速の騎士王、ここから先は行かせない」
「いや、いろんな人に言ってるけど王様じゃないから俺は」
「どう呼ばれていようがどうでもいい。お前がそう呼ばれているから呼ぶだけだ。そんなことより覚悟はいいか。我らの連携をしかと見よ!」
敵2人係で攻めてきた。アーサーは刀を抜き身構えていると後方から雷の魔法が放たれた。雷の魔法はアーサーには当たらず敵2人に当たった。
「ここは俺らに任せろアーサー!」
振り向くとそこには飛鳥兼続、柊初、それに土御門紅丸の姿があった。
「何で3人が」
「友のためならば当然駆けつける。それが俺ら大和の人間だ」
「兼続……、それに紅丸も初さんもありがとう」
「というわけで紅丸君、アーサーのことよろしく。ここは兼続君と2人でやっとくから」
「わかってる。行こう、アーサー。城まであと少しだ」
「兼続、初さん頼みます」
「おうよ、こんな奴らあっという間にやってやるよ」
アーサーと紅丸は兼続たちに場を任せた。敵も素直に先に行かせた。そこからは殺気がその場を満たし、戦場に沈黙が続いた。
先に動いたのは敵の方だ。それに続き兼続は刀を、初は大剣を抜き戦いが開始された。初たちは2人の敵を分断させ1対1の戦いをさせるよう働きかけた。
2人の敵を分断させた初はその大剣を豪快振り回した。
「クソッ! 怪力女め!」
「もう少し言葉を選んでほしいわね!」
初は敵の腹を蹴り民家の壁に叩きつけた。初は敵が叩きつけられた壁に大剣を投げた。敵は瞬時に避けた。初はその避けた一瞬の間に地面を蹴り敵に近づいた。大剣の柄を握り締め民家ごと薙ぎ払った。
「バケモノめ……」
「だから失礼よ、その言葉」
初は大剣を地面に刺し、倒れている敵の足首を持ちハンマー投げのごとく回転し力を加え敵を放り投げた。
一方同時期の兼続は陰陽之神顕現『騰蛇』を使用していた。魔力を蛇の形に練り、大量の蛇が敵を襲う。体に絡まれると自発的に火が吹き出し敵を焼く。敵の魔神はフォカロル。水属性を魔術を使いその火を消していく。
「僕に火は効かない。フォカロルがある限りお前に勝ち目はない」
「そんなことは関係ない。それに火が水に弱いなんて誰が決めた」
「世界の法則だ。焚き火に水をかければ消える。魔術の属性も同様。だからもう一度言う。火を使うお前に勝ち目はない」
「世界の法則か。だけどな俺の騰蛇はそんなもんに囚われねぇ。ほんの少しの油断がお前を殺す」
「何を……」
敵の熱い熱いと苦しみ出した。体が発火しその火は蛇の形を型取り敵を焼いていく。
「ふぉかろる? 水属性? んなもん知るかっての。俺の騰蛇は対象に寄生し体を発火させる。と言ってもまだまだこれも一部の能力だ。さぁ騰蛇、そいつを喰い、嵐のように踊り狂え!」
火の蛇はさらに火力を上げ火の蛇は自在に踊った。敵も火の蛇の腹の中で踊っている。最後は地面に叩きつけられた。
「終わりだ」
兼続は空中にてきを放り投げた。すると先ほど初が投げた敵が兼続の相手の敵に向かい激しくぶつかった。
「おいおい初、それはないな。自分の敵は自分ので倒すのが約束だろ?」
「たまたまそこに敵がいただけ。これで2人とも倒せたんだからいいでしょう? 任務は終了。早くみんなの助太刀しないと」
「へいへい、行こう行こう。さっさと終わらしてアーサーと戦う」
「その辺はご自由に」
2人は皆が集まっている戦場の方へ向かった。
先に進んだアーサーと紅丸は城に向かい走っている。後ろの方で大きい音が聞こえる。それを振り向かずただ前だけ見て走った。
「そういや紅丸。もしこの戦いが負けると大和国の人間が介入は戦争の引き金にならないのか?」
「僕たちは大和国『雷皇』の一員として来てるわけじゃないんだ。友人である君のために来てる。それにアーサーが負けるわけないだろ?」
「もちろん勝つつもりだ。けどもしもの場合を考えてさ」
「今のアーサーにそんな余裕はないよ。まず勝つことだけを考えて。その後はどうとでもなる。さぁ城に着いたよ。目の前にいる強そうな奴は僕に任せて先に行って。僕らができるのはここまでだ」
「ありがとう。必ず勝つ。吉報を待っててくれ」
アーサーは神速を使い、目の前の敵を無視し城の中へと入って行った。
紅丸は刀を抜き雷のような鋭い殺気を向けた。敵も負けまいと剣を抜き両者にらみ合った。




