No.39:辞退の言葉
第4競技ケルヌンノスを圧勝したアーサー。クラスメイトには喜ばれたがオフィーリアは少し違った。アーサーはオフィーリアを呼び城の方に向かった。
「アーサー、さっきのあれはわざとですか?」
「そう見えたならそうなんだと思うよ」
「クラスの人たちは気づいていないでしょうがあれは少しやりすぎな気がします」
「でも勝てた。みんなはまだ他に比べて実力が伴ってないから負けてしまった。それだけだよ」
「そうですか。ならまだまだ修行しないといけませんね」
話していると城内に入って団長室に向かった。誰もいないためコツコツと足音が響く。そして団長室まで来た。アーサーはノックをし中へ入った。そこにいたのは団長とシャルロット、No.3イーニアス・ルイスがいる。シャルロットが最初に口を開いた。
「今回呼び出したのは他でもないわ。リアさん、あなたが契約している悪魔と契約を解くことよ。確かにあの競技は悪魔と契約するのが本質だけどそれをそのままにするのはダメなの。だから返してちょうだい」
「私も最初はそうしようと思いました。ですがこの悪魔がそれを拒み私といることを選びました」
「そう、なら無理やりにでも解除させるわ。私レベルになるとそんなことも容易いから」
アーサーがシャルロットの危険なオーラを感じた取りオフィーリアとの間に入った。
「待て待て、そんな乱暴にしなくてもいいじゃん、それに学院祭の間は悪魔の力を使わないようにすれば、終わったら力の使い方は俺が教える。いずれは契約しないといけないんだ。早いか遅いかの違いだよ」
「それでもダメなものはダメなの。さぁそこを退いてアーサー」
沈黙が続いた。アーサーもシャルロットも目から火花が飛び散るかのようににらみ合った。
「やめろ、アーサー、シャルロット」
声を出したのはイーニアスだ。普段あまり喋らない。話してもいつも片言だが話すタイミングはとてもいい。緊張した雰囲気も彼の一言がその場をかえてくれる。
「シャルロットも、少し、やりすぎだ。アーサーが本気で言っているんだ。多少は、考えてみたら、どうだ」
「イーニアスの言う通り、シャルロットは1つのことにこだわり過ぎなんだよ。アーサーもやってくれるんだし大丈夫なんじゃないかな」
「フィリクスまで……、はぁ、しょうがないわね。学院祭の間は使用は禁止、使い方とかは終わったらアーサーに聞きなさい。フィリクスとイーニアスの顔に免じて今回は許してあげるわ」
イーニアスとフィリクスのおかげでなんとかなった。アーサーはそのまま残されオフィーリアは昼休憩のため戻って行った。
「この前の大和国で現れた黒い影なんだけど、あれは『ゴエティア』っていうもので簡単に言うと魔神たちの元いた場所。ただの本なんだけど負の魔力を浴び過ぎて魔神となったの。そして彼王が本に戻して他の魔神たちの召喚方法も一緒にそこに記したのが『ゴエティア』。それがどうのっていうわけじゃないけど一応知っておいて」
「わかったよ。それだけ?」
「いや、本題はここから。ケルヌンノスで20人の生徒を倒したことで明日の個人戦出場が確定になった。でも君は騎士団員だ。優勝は間違いないから辞退して欲しいんだ」
団長フィリクスは辞退の言葉はアーサーのある信念が掻き立てさせた。




