↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/24

第20話攫われてからの緋色

時は一か月前に遡る。


◇◇◇


side:新山緋色


夢を見る。


急に学校を停学になったと思ったら天堂家に雇われてメイドになり、お嬢様を殺しに来た暗殺者と戦い――そこで……。


「って! それ夢じゃねーわ!」


俺は上半身を起こすと同時にそう叫んだ。


「って! 痛ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


起き上がった瞬間、今までに感じたことがないほどの激痛が走る。


「な、なんだ!? なんでこんなに痛いんだよ!」


腹が痛い!


なんだこれ?


食あたりか?


いや、なんかそういう感じじゃないんだけど!


「なんだこの痛み!? 本当に痛いんだけど!?」


その時、唐突に夢の続き――いや、現実を思い出した。


「あ、思い出した。俺、撃たれたんだったわ。」


「あー、なるほど。今まで危機察知で痛みを回避してきたから、俺って痛みに耐性ないのか。」


そんなしたくもない自己分析をさせられる。


「うるさい。」


唐突に横からそんな声が聞こえた。


「誰だ!?」


「ひより。」


……ってなんだよ。


俺を殺そうとしていた月城さんじゃないか。


それなら安心――


「って! できるわけあるか!」


「なんだこの状況は!? てかなんで俺は死んでないんだ!?」


「ターゲットじゃない。」


「……? 殺さなかった理由か?」


「そう。」


月城さんが頷く。


俺は殺すターゲットではなかったから殺さなかった、ということか。


「なるほど?」


「ちなみにターゲットっていうのは?」


「天堂紫苑。」


やっぱりそうだよなぁ。


どうしようかな。


「それってやめてもらえたりは?」


「うん。」


「そうですよね。できるわけないで――……え?」


「あ、できるんですか?」


「うん。もうやめてる。」


「……? それはなぜ?」


「依頼者が死んだ。」


「あ、なるほど。」


「…………まあ、ならよし。」


うーんでも、暗殺者がいなくなっても、まだ裏切り者は残っているんだよな。


まあ、あの底知れないお嬢様なら、俺がいなくてもそっちはなんとかするだろう。


退学の件の借りも、一回暗殺者を退けたことでチャラと考えていいはずだ。


「ふぅー。なら俺の仕事はもう終わりかな。」


終わりでいいよな?


まだ働くのか?


まあ、それはこの暗殺者が隣にいる状況を脱してから考えればいいか。


「えっと、月城さん? ちなみに僕を家に帰してくれたりは?」


「しない。」


「秘密知るまで帰さない。」


秘密って危機察知のことだよなぁ。


はぁ……。


どうしよう。


とりあえず惚けてみるか。


「……? 秘密? 何のことですか?」


「嘘。ダメ。」


銃創の辺りをぐりぐりされる。


「痛い!? 痛い痛い痛い! やめてーーーーーー!!」


「大丈夫。処置はできてる。死にはしない。」


わあ。


出たよ。


「僕、死ななきゃいいって考え方、嫌いなんですけど。」


「うるさい。教えて。」


「う、うわぁーーーーーーーーーーー!!」


 その声を最後に緋色の声を聞いた者はいなかった。(嘘)


最後まで読んでいただきありがとうございます!

1日1話20時に投稿します!

好評なら1日2話あげるかもしれません!

続きが気になる方は評価の⭐︎をください!また、ブックマークもして続きを読めるように待っててくれると嬉しいです!感想やレビューもどしどしお待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。