イラスト部 回復して罰ゲーム
イラスト部ルールその弐拾漆 罰ゲームの時はテンション上げて
「上げれる訳ねぇだろ!!」
「さて私たちも回復したことだし、そろそろ罰ゲームに参りますか!!」
『おー!!』
なんでこいつらはこんなにテンションが高いんだよ。あ、俺が低すぎるだけか。でもな、これはしょうがないんだ。罰ゲームがな、嫌なんだよ。木村先輩は嬉々として内容決めてるし、福谷先輩はなぜかカメラを磨いてるし、薄波先輩はいつにもましてテンション高いし、夢田は何か知らねぇけど服持ってるし、八神はマンガをニコニコしながら持ってるし、中井はビデオを三脚に立ててるし………一体何が始まるんだよ!!
いや、嘘です。半分気が付いてます。
認めたくないだけです。
今から始まることに。
だってジャンケンしてんじゃん!!
ビデオあるし!!
マンガあるし!!
マンガは恋愛ものだし!!
もう嫌です!!
「さてひーくん。罰ゲームが決まったわよ。」
「………逃げないでよ。」
「ん。」
「逃げねぇよ……………」
逃げても無駄なことぐらい知ってるしな。というよりも逃げた後の方が怖い。
「罰ゲームは、私たちの中からジャンケンして決めたのでその人に嘘告してもらおっかなって思ってる。」
いきなりハードルが上がった………女装とかだったのに。女装も嫌だけどな!!こっちの方がもっと嫌だわ!!
「…………いきなりは困ると思うから……一日の猶予を……挙げることにした。」
だからって嫌ですけど?!とも言えず俺は
「・・・・・・相手は?」
この疑問の答えに一縷の望みをかけた。
「ひーくん、誰だと思う?」
「分かんないから聞いてるんだが。」
「まあそうだよねっ!!」
何でこんなにこいつはテンションが高いんだよ…あ、いつものことか。
「でもねー。」
「秘密です。」
そう言って6人ともが出て行ってしまった。
さて、どうしようか……いやホント。
嘘告とか………とても気分が重い。
~次の日~
「無理です、いやホントごめんなさい。」
次の日俺はプライドを殴り棄てて頭を下げていた。嘘告とか嫌だ。
嘘でも告白なんてできない。
「頭をあげなよ、ひーくん。」
「そういうだろうなって思ってたよっ!!光君の幼馴染みなんだよ?彩夏は。」
「………私たちはイラスト部。…………ある程度は…分かる。」
「ん。」
「だから、かやませんぱい。」
「私たちの好きなとこ教えてください。私たち1年は入部してまだ1か月程度なので分からないかもしれないですけど。」
「だから、そんなにすぐに頭下げるもんじゃないよ?」
全員がそこにいつものように立っていた。
自分が本当に嫌なことは分かってくれる。
本当に嫌なことの場合逃げ道をきちんと用意してくれる。
それがここなのだ。
だから俺はこの部活が好きで
抜けることなんてできやしないのだろう。
俺はふと美術部部長の顔を思い出した。
確実にあんたんとこに行くのは無理そうだ。
「ほら、何してるの?ひーくん。」
「………早く。」
「はいはい。」
「はい、は一回なんだよ?!」
「わぁったよ。」
「お母さんですか………」
「なつきにつっこませるとは……」
「みやっちゃん、私のことを何だと思ってるんですか……?」
さてと、好きなとこだったよな………
「すごいって思っているとこでもいいか?」
木村先輩はにこりと笑って
「もちろん。」
そう答えた。
じゃあそうするか。
「木村先輩、みんなの出来ることを考えて指示を飛ばすところ。
福谷先輩、行き過ぎたところのブレーキになってくれるところ。
薄波先輩、少し無茶なことも頑張って答えようとするところ。
夢田、みんなのテンションをあげるところ。
八神、みんなの間を取り持とうとしているところ。
中井、父親を使いつつもみんなのために頑張っているところ。
かな?」
しばらくの間照れくさそうにしていたが、こちらを見て笑いながら
「ありがと/うございます。」
「いや?」
ただここが……って思ってるところを言っただけだ。
何もお礼を言われることはないのだから。
登場人物のところに書くのを忘れていたので付け足しましたが、彼らは高等部です。申し訳ありません。
次回の話はテストを予定しております。




