イラスト部 やりに行く
イラスト部ルールその弐拾弐 やりに行くときはきちんと準備を持って確実に
「確実にやりに行くって怖すぎだろ・・・まあ、その通り何だが。」
それからしばらくして、イラスト部全員への通知としてメールがきた。
『明日出発。』
ただそれだけの短いものだがこちらを奮い立たせるには十分なもの。
すこしドキドキしつつ明日に備え、早めに寝ることにした。
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「さてと、出発だけど……りーちゃん準備は出来てる?」
「………いつでも。」
「じゃ、いこっか。」
そんな軽い調子で俺たちは部室をでた。
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「澤田先生お待たせしました。」
「急に呼ぶとはね、おかげで会議に遅れてしまいそうだ。」
「それは申し訳ないことをしました。」
申し訳ないなんて一つも思っていない声音。
そんな中でもニヤニヤとした笑いを見せる澤田。
いつお前のその笑いが外れるのか楽しみでしゃあねぇよ。
「じゃあ急いでいるようなのでさっそく用について言いましょうかね。ある人からの話なんだけどね、澤田先生あんたとあんたのクラスの人からいじめられている。助けてほしいってね。」
「ほう。」
「で、聞きたいんだけどこれ本当?」
さて何て答えるか。
「いや?そんなはずはないがね?」
だと思った。俺は福谷先輩に向かってうなずく。
「へぇ、おかしいな。こんなビデオがあるんだけど?」
そこに映されたのは澤田の授業風景。
わざと難しい問題を出しそれに風見を当て、答えられない風見をみんなの前で馬鹿にする姿。
小テストで間違った問題をかきわざわざ間違った人の名前(風見)の名前を発表する姿。
風見のあだ名を考えさせひどい奴から次々と発表していき笑う姿。
それ以外のこともたくさんたくさん。
そして全てを流していく。
あんたは俺らのこと、この部活のことを知らなすぎるんだな。だって、
この部活が不確定なまま突きつけるわけねぇだろ?
顔色が少し変わったな。
「ねえ何とか言ったらどう?」
「・・・お前らが合成したんだろう?」
合成だってよ。ま、出来ねえこともないのかもしれねぇがよ…するわけねぇだろ?
「してないけど。ちなみにボイスレコーダーでどの授業も撮ってるから安心してね?」
「・・・オレの父親は社長で政界議員にもつながりがあるんだぞ?」
だから何だって話なんだけどな、こっちからしてみれば。
「せんせい。」
「何だね?」
今まで静かだった一人が出てきたことで少し何かを思ったのだろうか、さっきの笑いに戻る。人で変わるって馬鹿だよな…
「せんせいには、せんせいのパパがきめたけっこんするひと きまってるよね?」
「ああ。」
「………それはおかしい。」
そう言って出したのは、3人もの違う女性と二人で食事に行ってる写真。
「これがどうしたと言うのかね?ただ食事に行っただけじゃないか。それだけで不倫とでも言うつもりかい?」
「へーえ、ただ食事に行っただけだって。みんな聞いた?」
「ばっちり聞いたよ!」
「………もちろん。」
「ん。」
「はい。」
「きいた。」
「ああ。」
全員がうなずくのを見ると、ある木村先輩は写真を出した。
「これはどういうことかな?」
それはあの3人と、ある場所に行っている写真。ま、どこかとはあえて言わない。が、完全に顔色が変わった。
「私の記憶が正しければこの人は婚約している方とはまた別の会社のご令嬢ですね。」
「これ、あんたんとこの会社とこの令嬢の会社に送り付けたらどうなるんだろうね?」
「もちろんだけどあのビデオも一緒だよ!」
「………ついでに警察にも、送る?」
「ちょうど良いところに父親が警察の人もいるしな。」
「ん。」
「だ、だがそれを信じるかね?」
あーあ、もうイライラするな。
「信じる。」
そう言ったのは薄波先輩。イライラしていたのはどうも俺だけじゃなかったらしい。
「どうしてそう思うんだい?いつの世の中だって子供いう事より大人の方が信じるんだぞ?」
「バカみたい。証拠をそろえればいい、ただそれだけ。」
「その通りね、ちーちゃん。ちなみにもっとやばそうなのはまだあるけど………出してほしい?」
「………っ。……何が目的だ?」
「目的?んーいじめてたのを認める?」
「・・・ああ。」
「もういじめないかなっ?」
「・・・分かった。」
「ちなみにだが、分かっている思うが今の全て録音済みだ。」
「ん。」
「またしたらどうなるか分かりますよね?」
「こんどはパパもつかうよ?」
「………全部ネットにも流すから。………覚えてて。」
苦い顔をしている澤田を放って全てを持ち部室に戻った。




