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イラスト部 情報集め②

イラスト部ルールその弐拾壱 どれだけ相手が上の人だろうとあきらめてはいけない。

「諦めるわけねぇだろうがよ。」




「ひーくん聞いてきてくれた?」

優しげな声音だが聞いてきてなかったら知らないよ、と目が言っている。うん、怖い。いや確かに小さい頃とかは自分の気持ちに確かだったからやってきてなかったかもしれないけどな。あ、動物的本能できっと従ってたか。あ、どうしようか、悲しくなってきた。

「ひーくん?(さっさと言えや。)」

あ、とうとう幻聴まで聞こえるようになったか。

「……光ふざけてないで早く言う。」

「…そうだな。」

半分おふざけ半分ガチなんだけどな。

「詳しいことは資料を見てくれと言われたんだが、何でも他の学校をたらい回しにされここの上の人がとったらしい。…上の人っていうのは。」

「みーの父親。」

「ああ。で、あとはこれを見ろと言われた。……」

そう言えばどうしてあの人は最後に…

「……どうした?」

「あ、いや。これには関係のないことだから。」

「けど何か言われた訳ね。」

うそをつく理由もないので小さくうなずく。

「じゃあ言えるなら言ってちょうだい。そのせいでいざという時に動けないとかは困るし。」

「……気になるから。」

「ああ。」

俺は美術部の部長に言われたこと、そして島田先輩に言われたことを話した。



ーーーーーーーーーーーー


「なるほどね。『そんな事をいつまでも続けていれば……』に」

「……『この学校がおかしいと思ったことはないか。』」

そう言うと二人は顔を見合わせ

「今はそれは考えないでいようか。」

「……今は必要ないと……思うから。」

「確かにいつか必要かもしれないけど……ね。」

「……私たちが考えるべきなのは……ここに相談しに来た人のこと。」

「そう……だな。」

やっぱり相談して良かったかもしれない。こんな調子で隙を見せるわけにはいかないのだから。

「じゃあこの話は終わりね。」

そう言うと木村先輩は資料を見始める。

「・・・!!ひーくん、この資料見た?」

「いや?何かあったか?」

「何かあったどころじゃないわよ、これみて。」

「んな……!!」

そこに書かれていたのは


澤田が受け持ったクラスは多かれ少なかれ必ず不登校者が出ているということ。そしてその理由は……


「いじめ………」


「ええ、因果関係は取られていないものばかりだけど、周りの人の報告からすると。」

「それが確実ってとこだろうな。」

「………………急いだ方がいい。」

「あの…。」

「どうかしたの?」

恐る恐るという感じに聞いてくる、八神。あといつのまに来てたんだ?

「ついさっきです。写真とか何かありますか?顔を見たいんです。」

「あるわよ。」

そう言って写真を見せる。八神はしばらく凝視したかと思うと

「あ、分かりました。この人澤田 空也の息子です。ずっと前に少し見たきりだったので名前を思い出すのに手間取ってしまいました。

政界議員とも何らかの脈をもっていますよ、この澤田の家って。」

「澤田ファイナンシャルグループ社長………」

「はい。それでですね………」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「………なるほど。」

「ま、いろいろと分かってきたわね。ま、どれだけ上の人だろうと止める気なんてさらさらないけどね。」

ああ、分かってる。これぐらいのことでこの人が、この部活が止めるわけが無いってことぐらいな。イラスト部ルールにもかいてあるしな。

”ガラガラガラガラ”

大きな音をたてて入ってきたのは夢田、そして薄波先輩だった。

「ねぇねぇ、彩!こんなの見つけた!!」

そう言って差し出したのは財布。

何のためらいもなく財布の中を開ける。※絶対に・・・真似をしてはいけません。


「へぇ……ちーちゃん仕事追加だけど構わない?」

「ん。」


木村先輩が悪戯っ子のような笑いを見せる。何か良いものを見つけたらしい。


「これの裏がとれたら出発かもね。一応準備はしててね。」


準備なんてほとんどないのにな。

すいません、遅くなりました。

これからも頑張っていくのでお付き合いのほどよろしくお願いします。


よろしければ感想などよろしくお願いします。

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