イラスト部 情報集め①
イラスト部ルールその弐拾 情報はきちんと貰って帰ってこい
「なんだかんだ言って被害がくるの俺だからな!?」
~次の日~
「ちーちゃん報告お願いね。」
「ん。」
「……まず、本当かどうかから。」
「ん、本当。」
「やるのはやっぱり自分のときだけか?」
「ん、来そうな時間帯はしない。ばれるの怖い?」
「そりゃそうでしょうね。教科担当と名前は?」
「ん、教科担当は国語。名前、分からない。」
「未耶香からのわかることは、しんにんで、なまえは さわだ たくや だよ?」
……こいついつの間に聞いたんだ?今日の朝とかに聞いたって事か?
「パパにきいた。」
「みやっちゃんの父親はこの学校のお偉いさんなんです。」
それを肯定するようにコクリと頷く。
なるほど。こりゃ調べるのが少し楽になりそうだ。
「んー、了解。ちーちゃんは引き続き頼むわね。必要な物はりーちゃんに貰って。みーも他の情報がお父さんから聞き出せそうなら頼むわ。あーちゃんはほかの子からの情報を聞いて。」
矢継ぎ早に次の指令を出していく木村先輩。さすがもう慣れたようにやっていく。
「ひーくん。」
「はい。」
「いつもの通り、お願いね。」
「…………………………………………はい。」
一番と言っても過言でもない嫌な仕事が回ってきた。
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足取りがとても重い。
ある教室の前に着く。
一呼吸をおき扉に手をかけもう一呼吸。そして開けて入るのにもう一呼吸。
「君はこの教室に入るのにいくつ呼吸をするんだい?そこまで大きく呼吸をしなくとも普通に呼吸をすれば酸素は入って来るぞ。」
「分かってますよ……………島田先輩。」
俺がよく会う先輩で唯一敬語で話す先輩。というより、あまり関わりあいたくないため敬語で距離をそれとなくとろうとしているのだが……
「今日はどうしたのかね?」
意に介していない状態である。もうなんかいいや、と俺は想い出している。多分、ここに染まってきたんだろうな。あ、何か悲しくなってきた。
「……かくかくしかじかで。」
「なるほどな。もうそろそろ君たちが動くかと思っていたが、やはり、だったな。それで、いつもの通り情報だろ?」
「ええ。」
「では、お代を貰うぞ。」
来た!!
お代、それは罰ゲームと同じようなことをしなければならないということ。その上それをしなければ情報が貰えない、つまり木村先輩に怒らえる。
女の先輩に怒らえることのどこが怖いんだ、って言ってる人。あの人は本気で怖いぞ?ニコニコ笑いながらこっちに向かってくるのだから。きっと、次の罰ゲームはえぐいんだろうな、貰わなかったら。
「さて、これを着てもらおうか。」
そう言って、出したのはミニスカートの女子制服。
なあ、罰ゲームにしても何にしても誰得なんだ?
それを聞いたら「だってひーくん似合うから。」だそうで。嬉しくねぇ。
「さあ、さあ。」
…………………………俺は。
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「ありがとうございました。」
あーあ、俺はまた汚れてしまったよ、母さん。
それにしても島田先輩の最後の言葉何だったんだろうな。
「まあ、いいか。」
それよりもこれを早く届けるか。
俺があの言葉の意味を理解するのは、まだ先の話。
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やはり彼もこの学園についておかしいと思ったことがなかったか。
この学園がおかしいと思った僕がおかしいのだろうか。そう思いここに籠ったのはいつだっただろう。ほんの数年のはずなのにとても長い間ここに居る気がする。
しかしいくつか情報を集めていくうちにおかしいと思うことがたくさんあった。
が、自分だけで何とかなる相手ではない。
こんなの握りつぶされてしまえば、取り合ってもらえなければそこで終わり。
君たちはどこまでも続けるのだろう。
君たちならいつかたどり着くのだろう。
その時君たちはどのように思うのだろう。
だが、君たちは戦うのだろう。
その時に君たちにこれを渡そう。
その時は僕も手伝おう。
その時まで僕はこの情報をきちんと守っておこう。
きっとこれが必要になる時が来るのだろうから。
きっとそう遠くないうちに。




