イラスト部 いじるのは楽しい
イラスト部ルールその拾陸 勝つのに手段を選ぶな
「怖えぇわ!!」
「さて次は加山君、君だね。君が勝てばイラスト部の勝利、負ければ次の勝負に持ち越しだ。」
「ああ。」
「では…これなのです。」
そう言うので画面を見るが何も映らない。
「ああ、今回はテーブルだ。」
そう言われてそこを見ると、4枚のカードがあった。
「この中には星の描かれたカードが一枚入っている。それを選べば君たちの勝ちだ。」
「・・・」
ふざけてるのかこの人は。
「もちろん仲間に頼らず君自身で選ばなければならない。」
「・・・」
「分かったかい。」
「分かった、分かったがな…
そこまでして勝ちたいか!!あんたは!!」
「゛勝てば官軍負ければ賊軍”と言うだろう?」
何を言っているんだ?って顔してるけどね、
俺が選べるわけねぇじゃねぇか。4枚中3枚が当たりだとしてもそのはずれを引くのが俺なんだぞ!!
「言ってて悲しくならない、ひーくん。」
「……肯定は…できないけど。」
「彩夏みたいに簡単なのなら良かったのにねっ。」
「簡単だったんですか?」
「うんっ。だって今日見たばっかりだったんだもん。」
「ならったじゃなくて?」
「うんっ。今日たまたまパラパラ~って見てたとこが出たんだよっ。」
「あーちゃんさすがね。」
「ん。」
誰一人として「そんな事ない」とは言わない。なぜなら事実だから。
「誰か一人でも慰めろよ………」
「ごめんね。でもやっぱり彩夏、うそ付けないよ。光君には特に。」
「お前は何がしたいの!?俺にとどめさしたいの?!」
「よく分かってるじゃないの、ひーくん。」
「いい加減俺も怒るぞ!!」
「……できるの?」
「・・・すいませんでした。出来ないことをつい。」
「ですよね。」
「ん。」
「やっぱり。」
納得するなよ。出来ないけどな!!
「ほらほら、ひーくんをいじめるのは終わり。
もも。」
木村先輩がずいっと前に出て口を開く。何を言うのか、少し期待している俺がいた。もしかしたら、何か文句でも言ってくれるのではないかと。
「ひーくんは・・・」
「・・・」
「無しでも良いかな?」
「木村先輩!!」
「何かしら?」
「何かしら?じゃねぇよ!!何でなしになるんだよ!!」
俺の淡い期待を返せ!!
「だって、あまりにも酷じゃない。こんな大勢の前で恥をさらすだなんて!!恥をさらすなら私の前だけにしなさい!!」
「何でそうなんだよ!!」
「そうだよっ。彩夏の前でも!」
「……私も。」
「ん。」
「わ、私もです!!」
「じゃあ、未耶香も。」
「さらすわきゃねぇだろ!!何で恥さらす前提なんだよ!!」
『光/ひーくん/光君/光先輩/かやませんぱい だから。』
「声合わすな!!」
「で、どうするんだい?」
「やる。」
『えっ…』
「何で驚くんだよ!!」
「あそこまで言ったのに。」
「……勇者ね。」
「ん。」
「光君はもう彩夏の知ってる光君じゃないんだね。」
「光先輩、私は光先輩がどんなになっても信じてますから。」
「未耶香もしんじてる。」
何かすごいダークサイドに落ちたかのように言われた。なぜだ・・・
「解せぬ…」
「加山が使ってみたい言葉だな。」
「稲葉怒るぞ。」
「早くしてはくれないかい?待ってる方もひまなんだ。」
「あ、ああ。」
そして、俺は1枚引いた…
え?結果?聞くのか?
出るわきゃねぇだろ、このやろう!!




