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第90話 【ドメニカ】

ふぅ…とりあえず七天大魔王のゼルガルは倒せたんだが、俺と4万年前の者が似ている、4万年前の奴が5万年前の勇者と似ている、4万年前の奴は推定レベル2000以上の怪物ってことしか分からないな。

5万年前の勇者に関しては4万9000年前に行方不明になった。おそらくどこかに隠れていたのだろう、そんなときに七天大魔王が現れたから七天大魔王の目の前に現れた。と、考えるのが自然か?だが、いくら勇者だろうと……人間が1万年も生きることは可能なのか?ええい、情報が足りん!

原初の魔王というか、300年前の魔王もこの魔王も原初の魔王。同一人物、魔王に聞くのが一番早いか


俺はほかの七天大魔王の所へ向かった。勇者達の力だと、そこまで戦闘員じゃないイフリートと戦った女子の勇者が遠目からだからあまり分からないが、抗えていた。そう考えるとプラチナム以下…序列7〜4位なら倒せるといった所か。あとは、2位の存在だけ。

一番戦闘音がデカいのは……あそこか!


俺は広大な泥沼地帯へと向かっていった。そこには智也、蒼真、颯真、晴人がいた。

対する相手は全身をプラチナムのように鉄の鎧で覆い隠し、巨大な鉄球を鎖で繋げムチのように使っていた。


「お〜い、大丈夫か?智也?」


俺が走って向かうと、後ろを智也が振り向き手を振った。


「政宗先生!大丈夫です!」


俺は後ろ向いてないで早く前を向けということを伝えるために指先で前を指した。


俺は勇者達の所にたどり着くと蒼真にあいつはどんなのか尋ねた


「あいつは、七天大魔王のなかで序列何位だ?」


「あいつは序列2位の鉄球の要塞、ドメニカです。特徴的な鉄球には物理攻撃なはずなのに魔法攻撃…しかも全属性付与されていてレベルは300前後、今現在智也が火魔法を圧縮し魔力玉を全て使っても傷一つつけられません!」


「ふ〜ん、序列2位か」


序列2位なら、この戦いみとくかな。ただ、智也の最大火力で傷一つつかないなら、すぐ助けにはいるしかないな。


「颯真!ドメニカの背後に移動してくれ!俺が今作れる限りの魔力玉を作る!」


颯真は時空歩法で瞬時にドメニカの背後に移動。ドメニカはそれに気づき重い鉄球を鎖を使って円を描くように背後にいる颯真に向かって放つ。

その時、ドメニカは身体を捻ったことで脇の関節部分の鎧が何もない場所が露わになる。そこに智也はファイアレーザーを放つ。

ファイアレーザーは脇からドメニカの胴体に入り込み、そこで貫通。ではなく!硬い鎧はそれを貫通させずファイアレーザーを反射させまくった。

ドメニカは悲痛の叫びを上げながら、力が抜けたように膝から倒れた。


「え!?序列2位倒しちゃった感じ?」


俺は驚く。戦闘要員が2人しかいないこの4人のパーティが序列2位レベル300相当を倒せたのだ。


「いや、まだだ」


智也がそう言うと、颯真は危険を察知したのか俺たちの所へ戻ってきた。


「なんだ?なんだ?」


俺はそう言う。もしかすると第二形態のようなものなのだろうか?


ドメニカは身体がボコボコという音を立てながら膨れ上がり、鎧を自らの肉体で破壊。右の拳にはあの鉄球が融合し、左手には鉄球に結びつけられていた鎖が装備された。

鎧で隠されていた顔も見えるようになった。その顔はヤケドした人の顔のようで鼻は無かった。


「な、なんだよあいつ!目測でも10mぐらいの大きさになっているぞ!?」


颯真がそう叫ぶ。蒼真は早速神眼にかけるととんでもない結果が現れた。


「れ、レベルは350!これが、本当の序列2位の本気です!」


ドメニカは先程までの鈍い身体とは違い目にも止まらない速度で俺達の近くに移動した。そして右拳を掲げ振り下ろした。

颯真が皆を同時に時空歩法で遠くに避難させる。ドメニカの右拳についている鉄球からすさまじい轟音が鳴り響くと同時に、広大な泥沼の泥がはるか上空に舞い地面が隆起した。


ドメニカは遠い場所に移動した俺たちを捕らえるように左手の鎖をムチのようにしならせながらこちらに攻撃をしに来た。

広大な泥沼の大地を吹き飛ばす程の怪力で放たれた鎖の先端速度は優に雷の速度を超え光速の50%にまで辿り着いていた。


「!!」


俺達が認識する前に鎖は真横まで接近し直撃!………するかと、思われたが盛大に空振り。


「ラッキー!」


俺はついつい声に出してしまった。そして、ついでにドメニカは体勢を崩し、倒れてしまった。


「よし、俺が反撃する!」


そう颯真は言うと時空歩法でドメニカの頭上に移動し拳に魔力をまとわせた。


「あれは…なんだ?」


初めて見る技だ。俺がそう口を空けていることに気づいた蒼真がしゃべった


「あれは魔法拳闘士というもので、拳に純粋な魔力を纏わせて拳に様々な属性を付与し戦う戦闘方法です。普通に魔法として撃つよりも素早く展開でき、術式は不要。しかも直に属性を与えられるため、威力は普通に増します」


「なんだよそれ、いいとこ取りじゃん。しかもその属性に腕力とかの攻撃力も乗せられるんだろ?」


「はい」


そうこうしているうちに、颯真の拳が七色、レインボーに輝き始めた。


「おい、あれは?」


「あれは、颯真が独自に編み出した必殺技…あのレインボーな色はそれぞれ火、水、地、風、闇、光、時を司ります。ただ発動前は必ず硬直し、その状態で少しでも身体が動けば…発動はキャンセルされます」


「智也!あいつ右腕の鉄球を使って颯真をはじき飛ばそうとしている!」


「おっけぃ!」


すると智也の手の甲から今までの魔法とは違う黄色の液体が出現した。それは遠くにあるドメニカの右腕をしっかりと拘束し、粘着性があるらしくその粘着力を使って地面にしっかりと固定した


そして急に動かなくなった右腕を見てドメニカは困惑から行動が一時停止した。


体が1ミリも動かされていない颯真の拳の光はますます強くなっていく。


そして、


「レインボー・バレット!」


そう言った瞬間、颯真は動き出し全力で拳を叩き込んだ。いや、それどころではない。時空歩法を細かく繰り返し蓄積されたスピード×攻撃力×鍛えていた魔法攻撃力×7属性…しかも7属性のなかには颯真と相性がいい時属性も入っている。

そう、勇者史上一番攻撃力が高い技の爆誕だ!


周囲はレインボーの光に包まれた。

光が弱まり、目を開けると顔面の1/2がえぐれたドメニカが立っていた。


「ア゙…ア゙…」


ドメニカはそう言いながら倒れた。

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