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第54話 【弓術】

豪華な屋敷での豪華な目覚め、その後の豪華な庭を見ながら豪華な朝食を済ませた後に俺がやるのは新しいスキルに手を伸ばすことだ。

弓術、馬術、忍術など、まだ手に入れていない様々なスキルがある。ちょうど俺はマッスル将軍との訓練により深なる精神を平衡化させることに成功した。これにより、政宗流剣技のように複数のスキルの重複効果で莫大な攻撃を生むことができる。

熟練度をすぐ高められる圧倒的な成長倍率と精神安定性があってなせる技だ。これを鍛えずどこを鍛える!ということで最初は弓術を鍛えることにした。


王様からこの土地と屋敷を貰った際に渡された莫大な資金を使い、弓の天才として国内では敵無しと呼ばれているアリス先生を早速呼んだ。


アリス先生は12:00頃に来たのだが、あり得ないほど美女で、エルフという奴なのだろうか、耳が尖っていた。


「いや〜まさか!要塞都市奪還作戦で生き残った騎士に呼ばれるとはね!」


「いやいや、そこまで凄いことはしてないですよ」


「とりあえず、軽くこの木の弓で何もわからない状態から弓を撃ってみて」


俺は何も説明されていない状態で感覚だけで矢を弓につけて適当に撃った。矢はろくに速度も出ずに目標の的から大幅にズレてしまった。


「まぁこんなもんよ!ところで、なんで騎士が弓を?」


「いや、全てを極めてみようかなって」


「いや〜素晴らしいわね。私も見習わないと」


「とりあえず、弓の打ち方はこうよ」


そう言うと、アリス先生は実際に俺が使っていた弓を持ち構え説明を始めた。


「まず、足を肩幅程に広げて重心を安定させ、深呼吸をしながら…矢を持つ位置を調整して両拳を頭の高さまで持ってくる。そして左右に均等に弓を引き、引ききったら狙いを定めて…」


バシュッ


「こうよ」


とても美しかった。矢は的の中心に綺麗に刺さり、びくともしていない。全ての動作や筋繊維の動きすらも完璧に見えた。


「それを意識しながらやってみる」


「まぁ流石に一日で完璧にできる人は少ないから焦らなくていいわよ」


俺は深呼吸をしながら狙いを定め、再度撃った。矢は轟音を立てながら、アリス先生の矢が刺さった場所を撃ち抜いた。寸分の狂いもなく。


その時基礎スキル【弓術】、【安定感】と上級スキル【弓の帝王】を獲得した。


「うん?え?」


アリス先生が俺以上にその光景を信じられていなかった。俺は先程まで初心者中の初心者だったのが、成長倍率100万により、たった2射で超熟練者にまでなったのだ。当たり前だろう。


「ふーん…なるほど…よし!基礎は完璧になっちゃったから、次は特殊技について説明……いや、君の場合は見せたほうが早いかな」


「どんな技ですか?」


「任意型の上級スキルだけど【連射撃】っていう技。発動は自身の集中力が切れるまでで1秒間に5000発とか弓を撃ったりするの」


「今から見せるね」


アリス先生は先程の木の弓ではなく、自前の龍が宿ったような銀色の弓を手に持ち、マシンガンのような速さで的を撃ち始めた。

たったの1秒で耳を切り裂くような連射音が聞こえ、的には丸太のように太い矢の束が刺さっていた。


連射力もそうだが、ミリ単位で矢をずらしてきれいな円形状に刺すその技量も素晴らしいな。


「すぐできるだろうと思うけど、やってみて」


「わかった」


俺は木の弓を手に取り構えをした。ていうか、あの量の矢はいつ補充しているんだ??

そんなことも一瞬考えたが、とりあえず集中して弓を1射、2射、3射と撃ち、その連射速度を上げていった。途中《任意型上級スキル【連射撃】を取得しました》という音声も聞こえたような気がするが、無視して撃ち続けた。


ピストルのような音からアサルトライフル、マシンガン、ミニガン、対空砲、そのような連射力の進化を経て音のばらつきはなくなり、一筋の「ダーー」という音になった。

夢中で続けていると木の弓の方が摩擦熱かなんかで粉砕された。


「あのね…あなた、才能ありまくりよ。正直言って、既に私以上の実力者になっているのよ。欲を言えば超遠距離狙撃なんかもあるけど、あなたならすぐ身につけるだろうね。教えることは何もないわ」


「教えることは本当に何もないのか?」


俺はそう再度聞き返した。流石に100万倍だとしても、こんな30分ちょっとで国内最強を超えられるのか?


「わかったわよ。私の全てを託す、お金も貰ってるしね」


そうして俺はその後5時間程みっちり教育され、以下のスキルを獲得した。


基礎スキル

超集中(1034)

弾道計算(1557)[×1.1] (超演算)

演算的思考能力(1279)[×1.1] (超演算)

器用さ(2000)


常時型上級スキル

超演算(10):様々な数式を自動的に用いて瞬時に論理的に演算をする。弾道計算と演算的思考能力に+10[Lv]%

隠密効果(673):忍耐と精神力に+67.3[Lv/10]%


任意型上級スキル

弓自動生成(1127):自由なタイミングで弓を生成する。

聖竜降臨(89):聖なるドラゴンを射出した矢に降臨させる。威力は[Lv]相応で、発動時に一時的に弓術の熟練度を×2する。



その後、アリス先生にお金を渡し、彼女は帰っていった。そこでふと考えたのだが、弓に【剣生成】により生成された細長い剣をつけて射出すれば、弓のスキル×剣のスキルを上乗せできるのでは?

そこに魔法も加えれば……政宗流剣技二の型が完成しちまうなぁ。


明日は、魔獣狩りにでも行ってこようかな。レベル上げて第二停滞用SoftCapも外して固有スキルも進めていきたいし。

では!明日の自分にご期待!

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